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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

秋田県能代市で作庭管理を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

天堂苑樹

お寺の庭にサツキが咲いてきました。春に、密生していた寄せ植えを移植、石組周りに分散させていたものです。庭を直させてもらう時、大切にしているのがその庭の意味を知ること。こちらの考えだけで直さず、持ち主の思いや作り手の意図を尊重するということですが、このサツキの移植先を提案した際にも、石組の本意や理想とする雰囲気を壊してはならないと感じて、作庭当初のコンセプトを伺っていました。その時に見せていただいた...

功徳

お寺で達磨像周りの造園をした際、達磨大師について調べてみた。 達磨で思い浮かべるものに少林寺拳法があるが、達磨はインドから中国に初めて禅宗を伝えた人で、少林寺では壁に向かって9年間座禅を組んだ。多々ある逸話で興味を引いたのは、達磨が中国に渡った際に、時の皇帝と会談した話。仏教に理解のある皇帝は、数多の寺を建立したり僧侶の面倒を見るなど、自身が仏教の普及に尽力してきたことを達磨に話し、「自分にはどんな...

だるまさん

敷地の片隅にあった鳥海石。なんだか、だるまさんのようにも見えます。せっかくなので、庭の方に来てもらいました。正面には大きなだるまさんがあり、こうして見ると、親子が対面しているよう。だるまさんといえば「にらめっこ」を思い出しますが、にらめっこというよりは、だるまさんが弟子に教えを説いているようでもあり、自分自身と向き合っているようにも見えます。このお寺の庭では、鐘楼の大鐘と土鐘も対面しますが、だるま...

鐘型水琴窟

お寺の庭づくりもいよいよ佳境。現場には丸い型枠が立ちました。数日後、殻から出てきたのは卵、ならぬ、型枠から現れたのは、土を突き固めてつくった釣鐘です。土の釣鐘の向かいには鐘楼があり、大きな梵鐘があります。境内にも至る所に小さな鐘がありますが、この庭の中にも置いてみました。鐘を吊るす部分を「竜頭」というそうですが、この鐘の竜頭は、竜ならぬ、馬の蹄鉄。その竜頭部分に水を注ぐと、小砂利の質感が浮き出て色...

石橋

お寺にある六地蔵さん。江戸時代に、地域の女性たちによって建立されたそうです。そんな話を伺うと、おばあさんが手を合わせている姿が目に浮かびますが、この改庭の機会に、お年寄りが歩きやすい道にしてあげたいと思います。古い竹垣と飛石を撤去すると、左右に切り株が出てきました。以前は、大きな杉の木の間を通って、このお堂にお参りしたのでしょう。樹蔭に包まれていた風情に思いを馳せつつも、開放的な空間になった今、現...

透かしは風格をつくる(ゴヨウマツの手入れ)

作庭現場をお休みさせていただいて、春に下見をしていたお宅の手入れに。しばらく手の入っていなかった、大きなゴヨウマツを透かします。高さにして、8mほどはあるでしょうか。下から見たところ。かなり枝が混み合ってきているため、内部に風や日が通るようにしていきます。透かしの程度。新芽が出てきていますが芽は止めず、やわらかな状態に仕上げていきます。最上部を残した状態で、1日目が終了。翌日も行い、一日半で完成し...

苦労を込める

この間つくった石のベンチ。既存の縁石を少し解体し、その中に組み込んでいます。実は、この縁石を掘り起こすのに一苦労しました。地上部の厚みは2cmほどですが、地中に20~30cmほど埋まり、そうした石が組み合いつつ連なっているのです。まさに氷山の一角ですが、解体が難儀だということは、この石を据える時にはそれ以上に難儀をしているということで、丁寧な仕事をしている証拠。『苦労は(人に見せず)庭に込める』と...

石のベンチに植栽

土曜日は30℃越え。たまらず北へ逃げると、まだ雪の載る山の麓は32℃ありました。まだ5月なのに、8月並みの暑さ。そんな中で、植木を探しに。根回ししてある木の中から、木蔭のできる樹種を探します。そして、石のベンチ周りに植栽。今日も30℃越えでしたが、気温が高いからこそ早く植えてあげたい。石のベンチが緑に包まれ、ここからの景色も豊かになってきたようです。...

木漏れ日満喫

秋田市から北秋田市の現場まで山越え。道中に寄った、五城目町の道の駅裏にある自然観察園です。道の駅には何度か来ていますが、この森に入ったのは初めて。新緑の木漏れ日が降り注ぐ中、ふかふかの小道の感触がとても気持ちいい。沢から流れてきた水が、施設の前で池に。メダカやドジョウが泳いでいて、水上をシオカラトンボが飛んでいました。水面を覗いていると、何かを狙っているふうなザリガニが、私の視線に気付いて後ずさり...

石のベンチ

一期工事を終え、二日ほど石材探しをしていました。材料が揃ったところで、現場を再開しています。今回は、このコーナーの改修。以前、「作らないという選択肢」という記事で、庭の成長に合わせて竹垣の作り替えをやめたという話を書きましたが、漫然と同じものをつくり続けるのではなく、状況の変化に対応する庭でありたい。こちらの竹垣も更新の時期を迎えたところですが、今回、対面する庭が改まりました。庭の仕切りであり結界...

骨休め

朝仕事を終えて現場に行くと、やはり雨。このしっとりとした風情はいつ以来だろう。久しく降らなかったので、樹木にとっては恵みの雨です。そして、久しく休んでいなかった植木屋にも、骨休めの雨。ということで、作業場で、これから始まる二期工事の準備。これも仕事ですが、内業は、休んでいるようなものです。半日ゆっくりできたので、私の身体も、かなりリラックスできました。明日からまた頑張ろう。...

お地蔵さんのいる風景

進行中のお寺の庭。敷地内にあった寄せ灯籠が、手水鉢と置灯籠に変身。裏側の園路がさらに楽しくなってきました。道を進んだ所にはお地蔵さん。このコーナーのイメージをご住職に伺うと、『お子さんがお地蔵さんを撫でている横で、おかあさんがやさしく微笑んでいる。そんな景色が目にに浮かびます。』それを連想しながら周辺の飛石を打っていると、不思議に心が優しくなっていくのを感じました。こんなことは、庭づくりをしていて...

一本松から

現場に向かう途中、雲が掛かっていたので寄ってみた。今日はどんな光景が待っているだろう。山道を登り、視界が開ける直前のワクワク感がたまらない。そして、眼下に広がるこの景色。朝から爽快な気分になれて幸せ。...

楽しい園路

進行中の庭。メイン部分がほぼ完成し、裏側の園路づくりに入っています。石山から選んできた石。この石を使って、既存の碾臼を繋いでいきます。丸い碾臼と接続させるには、えぐれた石が必要。それを想定して石を選んできているので、割ったり切ったりの加工はせず、そのまま使います。整形の石を使うと、伝いにリズムが生まれます。ここは庭の裏側の狭い場所ですが、その軽快感を殺さずに、歩の先に展開する景色への期待が高まるよ...

そば屋のラーメン

旅に出た時の楽しみの一つが、駅の立ち食いソバ。今は、東京などに行かなければ食べる機会もありませんが、昔は二ツ井や東能代の駅にもあって、中高の部活帰りによく食べたものです。そんな中で、リニューアルした秋田駅に『白神庵』というそば屋さんができて、小腹が空いた時に寄っています。この間、牛すじラーメンのことを書いた時、「そば屋のラーメン」に触れましたが、これがそれ。メニューに、もとはスタッフのまかない食だ...

朝蔭

休み明けの庭の朝。1日空けただけなのに、日に日に地に舞い降りる蔭が増す。石には、蔭を映す役目がある。そんなことを思わせてくれる朝の光景。...

念願の裏メニュー

今冬、鷹巣の道の駅で相方が食べていた牛すじそば。ちょこっともらって食べると、肉がやわらかくてとても美味かった。今度はつまみ食いではなく完食してみたいと思いつつ、「この牛すじをラーメンに入れたら絶対美味いな。」と話していた。そんな中で、先月に牛すじそばを完食。帰り際に、「この牛すじでラーメンを食べてみたい」と店の人に話すと、『できますよ~』。おお、できるのか!言ってみるものだなあ。「では今度お願いし...

百花春至為誰開

『百花春至為誰開(百花春至って誰の為に開く)』。若い頃に、尊敬する禅師から教えていただいた言葉です。 作庭中の禅寺の庭に花々が咲き始めた今、この言葉の意味をかみしめています。 植物は、地でも上空でも、自分が生き残るために花を咲かせ、芽を吹かせますが、私たちはその命の色付きや成長に心を躍らせ、そこから生き甲斐や楽しみを得ています。この楽しみに気付いたのはいつ頃だろうか。もしかしたら、植木屋にならなけれ...

微調整

施工中の庭の伝い。大きな根株が数か所にあるため、それを避けながら石や木を配し、その間を道にしています。歩行の際に木の枝に障らないように石を左右に振っていますが、水鉢からの導線が少し直線的。加えて、整地をしたら景石と飛石のラインも斜めに揃ってきました。現場ではそれほどの違和感を感じませんが、写真で見ると気になります。写真は正直。こうした気がかりはいつまでも残り、完成後の後悔に繋がります。作り手として...

GW

岩木山、岩手山、太平山、北東北の県都にはそれぞれに名山があるけれど、今年のGWは、一番遠い岩手山が選ばれました。家族揃って岩手山を見に来たのは久しぶり。せっかくなので、上り線と下り線で違う、岩手山SAの『岩手山メロンパン』を二つとともゲット!安眠中の子どもたちは、帰宅してからパンの山頂を制覇しました。上の子は高校3年生。皆で出掛ける思い出が貴重になってきました。...

露頭岩の山道

元号が『令和』に変わりました。今年最初の庭づくりは平成最後の庭づくりとなり、令和元年の初仕事。時代をまたぐ作庭になりましたが、改元となっても大型連休でも、植木屋として、今やるべきことをやるだけです。ということで、作庭中の庭のメイン部分が仕上がってきました。雨に洗われたおかげで、しっとりとした雰囲気。これから足元に緑が増えていけば、みずみずしさが増していくでしょう。この間探してきた石はこのような山道...

平成の最後に聴く歌

平成最後の夜は、この歌を聴きたくなった。長渕剛の『昭和』。 平成元年の5月、住み慣れた東京を離れ、引っ越し荷物を積んで走った真夜中の高速で聴いていた歌だ。 25の若者はずいぶんとオジサンになり、流暢だった標ずん語も忘れてしまったけれど、平成は青年時代そのもの。いろんなことに感謝しつつ、新たな時代を迎えたいと思う。...

竜桜と再会

北国にも桜の季節到来。阪を登ると、満開の桜が迎えてくれました。今年はウソの食害も少なく、とても見ごたえがあります。さすがは桜の名所きみまち阪、昼はなかなか車を停められなくて、朝一番の花見です。実は、今日の目当てはあの桜。昨年、新緑の頃に見たこの竜桜。この枝に花が咲く姿を心待ちにしていたのです。そして、出会えました。桜色の竜は一段と素敵です。新緑の頃、また会いに来ましょう。...

雨の日の仕事

3日連続の雨。普段は晴耕雨読ですが、作庭中は返上、現場の様子を見に出掛けています。雨の日に何を見るかというと、雨水の流れや水はけの具合。水は低い所や弱い所に向かいますが、それは植物の健康や庭の強度に直結するので、とても大切な作業です。案の定、仮置きした根鉢の周りに水がたまっていましたが、これは、盛土された庭の低い所に水が集まってきているということで、数日前に縁石を数個外していたこともあって、舗装面...

石組と植栽と石探しと

サツキを寄せて、モミジを動かした状態。更地に近い状態になると、具体的な距離感がつかめてきますが、緑のボリュームを眺める庭から、歩きながら楽しむ庭に変えていきます。既存の鳥海石とモミジに合わせ、同種の石や木を補充して空間をつくっていきます。既存庭にはシャクナゲもあることから、敷地内から数本移植して、樹種に繋がりを持たせていきます。シャクナゲとツツジの交配種である『春一番』という木も移植、既存のシャク...