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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

秋田県能代市で作庭管理を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

思いがけない待望

朝の出掛けにフキノトウ。いつもなら、3月になってようやく顔を出す。長い冬、待ちに待って現われるから、この芽は『待望』と呼ばれる。暖冬がもたらしたこの産物。思いがけず、今日の日に見つけたから尚嬉しい。...

左用2代目

冬季剪定の季節到来。昨冬、剪定鋏を新調しましたが、冬の剪定は太くて硬い枝を切ることが多く、使ってみると、私の身体には少し華奢な感じがします。鋏が華奢だと負担は腕に来ますが、鋏自体にも疲れが出て、この間、バネが折れてしまいました。本格シーズンを前にもう少し丈夫な鋏がほしいと思っていたところ、思い出したのが、腕への衝撃を軽くする鋏があるという情報。左用も作ってくれるとのことで、出かけてみることにしまし...

ウエブサイトの役割

この間の、うちで修業をした大類君の新聞記事には、弊社のウエブサイトを見たことが志望の契機となったことが記されていました。たしか、彼が来たのは2007年、サイトを開設したのはその3,4年前だったと思いますが、30代後半ごろから自分の方向性を模索していて、それが確立されて庭の形に現れ始めた頃に、HPを立ち上げたという記憶があります。当時、造園会社のサイトは秋田県でも少なくて、10社も無かったように思います。...

自然に学んだ庭づくり

今日の秋田魁新報で、うちで修業した大類君が紹介されました。独立開業して6年目、東京から移住したという物珍しさだけでなく、作庭の実績を伴っての登場です。見出しは『自然に学んだ庭づくり』となっていますが、私自身、修業時代の師匠から、『自然には法がある』と教えていただいて、今も、ふるさとの山野から学び続けている最中です。そしてその学びを生かすのは、作り手として自分を選んでくれる施主さんの庭。その経験の中...

奥入瀬渓流2019

正月休みは、普段なかなかできないデータの整理などもしています。そんなことをしていると、ブログに出し忘れていた写真が出てくることもあり、また忘れると困るので、この機会にアップしておこうと思います。季節外れではありますが、カレンダーだと思ってご覧いただければ(クリックで拡大できます)。    ...

祥座龍翔

新年あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。今年の年賀状は、開花の頃に出掛けたきみまち阪にしました。『祥雲龍翔』という言葉は初めて使いましたが、年賀状に添えるものとして縁起がいいようです。「祥雲」は、おめでたい兆しが起こる時の雲のことで、その雲に向かって龍が飛んでいくということ。写真では、龍のような桜の枝が、雲というよりも「七座山」に向かっているので、『祥座龍翔』の...

2019千秋楽

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仕事納め

今日で年内の仕事が終了しました。令和元年の最後は、松の内を迎えるための松の手入れ。松葉に囲まれて、一足先におめでたい気分を味わってきました。仕事納めと言っても、一人では特に納会をする必要も無く、いつも通りの晩酌ですが、せっかくなので少し振り返りを。今年は庭づくりが多かったせいか、いつになく張り切った年。あまり張り過ぎると弦が切れてしまいますが、師走を前に松葉杖のお世話になってしまい、私の元(気)も...

自由は不自由

『自由は不自由やで。不自由の先に自由がある。』放映中の朝ドラ、「スカーレット」に出てくる芸術家の言葉です。この芸術家と接したことが刺激になり、作陶をする主人公夫妻の創作心が覚醒されて、これまでと違った作品が生み出されていきます。こうしてみると、『不自由』とは、「生みの苦しみ」のようなものかもしれません。この『不自由』ということはやはり感じたことがあって、以前に、『自由という不自由』というエッセイを...

相承

出入りさせていただいているお寺に暮れのご挨拶に伺うと、ご住職から会報をいただきました。 拝読すると、今年作らせていただいた庭のことが紹介されており、何とも有り難い限りです。今春に行った作庭は、通路の両側にある鐘楼堂と六地蔵堂周りの整備。記事では二つの建物に付随する庭は『向き合う』ことがテーマになっていて、 鐘楼堂の大鐘とその下にある達磨像が、対面する六地蔵堂のそばにある鐘型の水琴窟や達磨型の自然石と...

小雪の朝

お寺の庭の小道。道の先にはお地蔵さんがいるけれど、歩くのがもったいなくて遠くから手を合わせる。...

水の道

鷹巣の道の駅で昼休み。舗装を流れる雪解け水のラインが美しい。周りに丘をつくって木を植えたら庭になるなあ、などと思いながら水の後を付いていくと、この水の道は、ちゃんと終点を目指していた。水が高きから低きに向かうのは自然の理。ではあるけれど、なんだかすごいと思ってしまった。...

透かして吊る

いよいよ積雪。樹木にも雪が降り積もる中、オンコの剪定をしています。木の中にもぐって見上げると、隙間のある所は内部の枝に雪が落ち、枝葉が密な所は雪が載っています。そんな、密な部分の枝を抜くと雪がドッと落ちてきますが、このように、雪の通りを良くしてあげる剪定を『雪透かし』と呼んでいます。雪が載れば重みで枝が折れますが、枝間を通り抜けられれば折れません。雪透かしは、自然界の木々が自分で雪を落とすように、...

ようやく雪囲い

2週間掛かった施設の剪定も無事完了。工期に間に合ってホッとしたのもつかの間、今度は年末という工期が待っている。通院で1日足を休ませてから、ようやく雪囲いを始めました。管理仕事に回る順番は、基本的にはご注文を受けた順ですが、雪囲いは積雪の多い地方から始めています。ただ今年は足の都合もあって、囲い材を担いで庭を行ったり来たりするのはまだ無理。そんなわけで、車に材料を積んで仕事のできる所から始めているとい...

美しいもの

今日見つけた美しいもの。庭の霜。歩道の苔目地。...

なんとか折り返し

60本ある黒松の剪定。頑張っても頑張っても、1日3~4本。来る日も来る日も、松、松、松。毎年毎年、取り掛かりの初めは気が遠くなりますが、ようやく半分、何とか折り返しというところまで来ました。大相撲では「怪我は稽古で直す」と言いますが、私もそれを実践中。この黒松場所が終わる頃には、足の痛みも完治しているでしょう。そう思いながら、明日も稽古。...

安静

医師の言い付けを守り、自宅で安静に務める日々。その間にも毎年の雪囲いのご依頼はあり、事情をお話しして、取り掛かかりの延期や作業の縮小をお願いしているところです。でもそんな時に天気が続くと、居ても立ってもいられず。雪囲いは、足場の悪い庭の中を材料担いで歩き回らなければなりませんが、平地で脚立に乗って行う剪定は足の負担も少ない。ということで、安静に(安全に、静かに)、身体に無理の掛からない程度にやって...

松葉杖

先日来、足裏に強い痛みを感じており、歩行に支障が出てきたことから、やむなく現場作業を中断しています。病院で検査をしたところ、足の小骨の骨折が疑わしいとのことで、歩行の補助として杖を貸してくれました。松の剪定もする植木屋が松葉杖のお世話になるとは、なんともシャレにならない事態になったものです。痛み止めを処方されましたが、足よりも痛いのは現場がストップすること。できればそっちの薬もお願いしたいところで...

まだまだ秋

冬の足音が聞こえてきたので、タイヤを交換しました。初雪が舞うと雪囲いの予約も舞い込み始め、今年も冬が来るなと実感します。界隈では雪囲いを始めた所も見られますが、うちはといえば、例年より遅れて、秋の施設剪定が始まりました。公共仕事なので工期は守らなければならず、個人庭の手入れもまだ残っているので、それを土日にこなすという日々。今の時期だけ身体が2つ、とは言わず、10個ぐらいほしい。でもそれはできないの...

白神に続く雑木の庭

先月より、能代市内で取り掛かかっていた庭づくりが完了しました。塀の無い平坦な芝庭の改修ですが、広い芝生面を活かしながら、近景・中景・遠景に植栽スポットを作り、樹木のカーテンで周囲を目隠ししています。近景は、コナラやアオダモなどを高木層にして、その下に、マンサクやオオカメノキ、ナツハゼ、クロモジ、リョウブなどの中低木を植え、林床にはヤブランやショウジョバカマを添えるなど、身近な里山の風情を表していま...

レンガのテラス作製

植栽が完了し、テラスの作製に入りました。下地は現場から出た砕石を敷いて転圧し、砂で整地してからレンガを敷いていきます。薄いレンガはモルタルで固定しないと安定しませんが、ここでは厚手のレンガを敷き、御影石で挟み込みながら強度を高めていきます。さて、ここからどうするか。通常は、テラスをつくってから植栽しますが、樹林の中にテラスがあるという雰囲気なので、ここでは植栽を優先し、そこにテラスを合わせていきま...

1ブロック完了

土壌整備をしていた庭に、先月探しに出掛けていた樹木が搬入されました。施主さんのお好みは、『雑木林の雰囲気』。それに合わせて、雪に強い北東北産の樹木を植えていきます。配置が決まりました。水極めの前に、こんなことを。タルキが林立する様子を不思議に思ったのか、道行く人から「それは何ですか?」と訊かれました。正体は、土に還る地下支柱。雑木の庭は幹の線が大事、それを殺してしまう支柱はなるべく付けませんが、風...

段違いのベンチ

大きさ、厚みが様々な十和田石を集めてきました。できたのは、段違いのベンチ。低い方には小さなお子さんが座ったり、お茶道具や小物を置いてもいいでしょう。いろんな使い方をしていただければと思います。...

作庭スタート

今週から秋の作庭がスタートしました。まずは植栽土壌の改善から。砂地の平庭に改良資材を投入し、余剰する既存土を盛って起伏をつくっていきます。盛土部分の縁ができてきました。真ん中を横断するのは砂利の道。この部分にはもともと砕石敷きの道があり、そこに芝生が侵入してきていました。それをはぎ取って、再度、庭の道にしていきます。植栽のイメージを描いてみました。雑木林を抜けて草原に出る。そんな雰囲気になればいい...

モミジの成長

今週は山形市まで出張、露地の手入れをしてきました。出迎えてくれたのがこの景色。緑洞がさらに雰囲気を増してきています。作庭当時、蹲踞周りには既存のガマズミやウメモドキに加えてマンサクとアブラチャンを補植しましたが、個々が空間を分け合って成長し、こんな景色ができてきました。これは、私の計算や手入れの導きというよりも樹々の適応力。同時に、この状態を愛でてくださる施主さんの愛情が育てたものだと言えるでしょ...