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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

楽しい園路

進行中の庭。メイン部分がほぼ完成し、裏側の園路づくりに入っています。石山から選んできた石。この石を使って、既存の碾臼を繋いでいきます。丸い碾臼と接続させるには、えぐれた石が必要。それを想定して石を選んできているので、割ったり切ったりの加工はせず、そのまま使います。整形の石を使うと、伝いにリズムが生まれます。ここは庭の裏側の狭い場所ですが、その軽快感を殺さずに、歩の先に展開する景色への期待が高まるよ...

玉オンコの木漏れ日

雪囲いを外したオンコの手入れ。刈り込みの玉物は黒い蔭ができるだけですが、枝を透かすと、木漏れ日が降りてきます。仕上がりを見ていると、施主さんから、『風で枝がそよげるようになってきましたね』と声を掛けられました。まさにその通りで、日が通るということは風が通るということで、雪が通るということ。樹木にとってはそれが自然な状態で、あまり人の手を借りなくても健康に生きられる状態。樹木にはもともとそうした力が...

半分解体

海岸部の庭の囲いを外しに。作業完了しました。後ろにまだヨシズの囲いが残っていますが、夕方からまた雪の予報。今回は、針葉樹の雪吊りや繩巻きの低木、落雪保護の落葉樹の囲いだけを外して、寒風害を受けやすい常緑広葉樹はもう少し待ちます。『半分青い』というドラマがありましたが、青木を半分だけ外して今日は終わりです。...

囲い外し

今年は雪解けが早く、彼岸頃には囲いを外せるかなと思っていたらまた雪。下旬になり、タイヤを交換しても雪が降るので困っています。そんな中で、ようやく囲い外しを開始しました。ただ、寒さがぶり返す時があるので、ヨシズやムシロ囲いの庭はもう少し後にして、幾分風の通るネット囲いの庭から始めています。そして翌日、また雪が積もりました。天気予報を見ると、4月になっても雪マークが付いています。今年は2月に足袋を履く...

支柱の更新

雪囲いと併行して、囲いをしない庭の点検にも回っています。松などは透かしてあれば雪吊りも要りませんが、差し枝の長い門冠などは雪が載りやすく、大雪の時などは重みで倒木を起こす時もあります。そのための補強として支えを付けますが、その強度確認や更新もこの時期に行っています。ということで、傷んだ支柱の取り換え。これまでの杉杭に変えて、今回は、丈夫で長持ちのする青森ヒバで撞木を作製しました。青森ヒバは竹垣用に...

雪囲いの工夫

早いもので12月。現場は雪囲いの最中ですが、今年は雪が遅いので助かっています。やぐらと併用したオンコの雪吊り。やぐらの横丸太に枝を載せ、下に来る枝は丸太から縄で吊る。そして、それ以外の枝を縄で吊るという方法。現場で考えたやり方ですが、まだまだ、初めて試せることがあるということが嬉しい。日々発見があり、日々工夫する。そんな仕事は楽しいですね。...

変わらないこと

雨続きだった施設の手入れも終了。お天気を待って、工事写真を撮ってきました。これで、報告書を作成することができます。よく、「公共樹のブツ切りを無くすにはどうしたらいいか?」と訊かれますが、その解決策の一つが、事前の打ち合わせをしっかり行うこと。どんな手入れを行うのかという仕様書があって、そのすり合わせを担当課と業者が現場で行い、見本の剪定をする。仕様書はあくまでも基本、樹木は同じ樹種でも個性があり個...

秋の透かしに思う

紅葉が始まったケヤキとサクラの透かし。冬に行いたいところですが、落ち葉がご迷惑にならないようにとの配慮です。新緑の頃にいただいたお話ですが、樹木への負荷を考えて、落葉の直前に行うことにしていました。紅葉は、樹木が来季に芽吹く養分を作り終えたことの印ですが、それを待っての手入れということです。以前、『落葉させない街路樹に思う』という記事を書きましたが、紅葉前に人為ですべての葉を取ってしまうということ...

玉オンコの透かし

手入れをしたばかりの五葉松。その下には直径3mほどの玉オンコがあって、五葉松の剪定枝を掃除するために、木の中に分け入りました。入ってはみたものの、足の置き場がないほどの枝の混み様。自然状態の樹木は、周囲に障害物などが無い限り、幹から放射状に枝を伸ばします。玉物は人工樹形ですが、外側を刈り込むと、切り口から萌芽して枝が増え、混んだ枝は互いに本来向かうべき進路を塞いでしまうので、光と空間を求めて他方向...

五葉松の透かし

大きな五葉松を透かし中。15尺の脚立を借りてきましたが、それでも届かないという大物。足場を組んで、二連梯子を掛けています。初めての木は段取りも要領も、どれだけ手間が掛かるのかも、やってみなければわからない。でも、3日かぐらいで何とかなるかな。一日終わり、二日目が終わり、そして三日目も終わって、4日目に、掃除を終えて出来上がり。1本の木に4日も掛かったのは初めて。これほど大きな五葉松に手を入れたのも初めて...

懸崖のサツキ

山のような形をしたサツキ。透かしてみると、石を抱くように生えていました。別角度から見ると、枝が上から降りてきているように見えます。根は石の上ではなく地上から生えているので、盆栽で言うところの『懸崖』ではありません。でも、生えている位置がどこでも、『崖』に『懸かる』木という意味では『懸崖』です。日を浴びると、美しさが際立ちます。木だけでもダメで、石だけでもダメ。石と木が寄り沿ってこそのこの美しさ。明...

アカマツの手入れ

作庭から25年、毎年手を入れてきているアカマツです。松の手入れといえば、みどり摘みともみあげが一般的ですが、昔はこの木にもそれをやっていて、一本仕上がるのに2日掛かっていました。一芽一芽の手入れなので、手間が掛かるのです。それでも、それが松の手入れの当り前だと思っていた若い頃は、何の疑いも持たずにやっていました。仕上がりはとてもきれいなので、手間を掛けることが美しさだと思っていた頃のこと。それが、...

チャボヒバのアーチ2018

 今年も、チャボヒバの手入れ。  左から、2017年、2016年、2007年。だんだん、『緑門』らしくなってきました。人が強制的に作り込むのではなく、樹木の自然成長に合わせる。待つのが仕事なので、木長に、気長に、です。...

剪定枝で垣根の補修

剪定中に、垣根の柱がグラグラしているのを発見。何かで補修できないかなと思ったら、ちょうどいいものがありました。自然風の庭だから、このぐらいのランダムさがちょうどいいかもしれません。庭で出た物は庭で活かすというこの循環。いずれ朽ちますが、それが半年先でも1年先でも、朽ちるまでは役を果たせます。ここにあるものでつくるから、ここにしかない味が出る。これもまた、家庭の味です。...

オンコの風格

旧家にある、大きなオンコ。山を背景に、堂々とした姿を誇っています。枝を下から見てみます。例年、強く刈り込まないせいか徒長も少ないため、今年は外側の剪定をさらに控えめにして、内部の枯れ枝や混んだ枝を抜きました。内部の風通しが良くなると、大きな木がますます大きく見えてきます。だから『風格』というのでしょうね。代々守られてきた木を大切にする施主さんの思い、大切にしていこうと思います。...

風傾木の修復

県内各地で台風被害が出ているようです。庭の木々も風倒や枝折れ等の被害が発生しており、点検や補修に回っているところです。連絡をいただいて駆け付けると、根元がひび割れて起き上がり、後方に傾いていました。植栽から15年以上になるナナカマド。木が大きくなって風を受けやすくなっていることもありますが、この木は後方に枝を張らせていることから重心も後ろ方向にあり、根も前方よりも後方に伸びていることが推測されます...

木漏れ日透かし

作庭10年目の庭の手入れ。夏場の剪定は軽く、風が通るように。せっかくの木蔭を残しつつ、下草たちに木漏れ日が降り注ぐように。...

ツツジの透かし

刈り込みだったツツジに風と日を入れます。内部は枝が混み合っていますが、刈り込みは芽を増やすので、成長した枝が空間と日照を求めてあちらへこちらへと向かっています。日の当たらない枝葉は枯れていきますが、このぐらいに混んでいると、枯れ枝や枯葉も落ちれずに残ります。外からはそんな様子が見えませんが、人から見えないということは、小動物にとっては格好の隠れ家。鳥や蜂が巣を作り、コナジラミが寄生し、すす病が蔓延...

ナナカマドの林冠(カーテンのその後)

今年も、ナナカマドのカーテンに手を入れました。昨年より高さも幅も出て、2階の窓の目隠しを十分果たせるぐらいになりました。ただ、上部に枝が繁茂するということは下部に日が入りにくくなるということ。日照が少なくなれば日の当たらない枝は枯れ、1階の窓の目隠しにならなくなる。そうならないように、十分な高さに達した上部の枝を透かし、日照が下部に届くようにしています。樹高6m、枝張りは7mに達しましたが、横から...

コウヤマキその後

5月に透かしたコウヤマキの点検に。剪定後にも強い風が吹いたため、その後何度か見に来ていましたが、多少の枝折れは見られたものの、新芽も開いて緑量も増してきました。今の樹冠(樹木の外側部分)は、剪定する前は50㎝ほど内部にあった枝葉。これまでは、その外側にあった枝葉によって風から守られてきましたが、今度は今の樹冠が最前線になる。半年掛けて外気の寒暖に慣れ、無事に冬を越してもらいたいものです。...