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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

雪透かしのメカニズム

雪載りを抑えるために透かしていたヒマラヤスギが、風の力を借りて雪を振るい落としています。正確には、着雪した枝が重みで下がったところに風が吹いて、雪が振るい落とされている状態です。ヒマラヤスギの向こうには杉木立がありますが、雪はわずかしか載っていません。これは、人の手が入っていない自然形の樹木には雪を受け流せる機能が備わっているということですが、そうした木を人間が整形に仕立てる過程で雪を受け流す力が...

冬養生いろいろ

寒波襲来で連日の雪。先月完成した庭のベンチも、すっぽりと雪に覆われています。積雪はすでに30㎝を越えているでしょう。雪囲いも終盤に入りましたが、雪をかき分けながらの作業になっています。これはもう、根雪になるかもしれませんね。ベンチ周りにあるツツジの囲い。寒潮風の吹かない内陸部ではこれで十分なんですが、ここは落雪で雪だまりとなる所。この上からさらにヨシズを掛けて雪から守ります。ひと月もすれば、この囲い...

サツキの雪囲い~15年目の改良~

10㎡程のサツキの雪囲い(写真は2013年)。冬期はアプローチの雪寄せ場になるのでヨシズなどでは弱く、毎年、板で頑丈に棚を作っていました。杭の上にタルキの胴縁を打ち、板を並べて釘で固定、さらに縄で押し縁を掛けるという竹垣のような作業。板は縄だけでも固定でき、解体も切るだけなので作業が早い反面、縄固定だけだと結束に時間が掛かる。その時間を短縮するために釘は板の両端と真ん中だけに打ち、縄も5枚間隔程度で結ぶ...

屏風紅葉

軒下にあるモミジの手入れ。高さは2.5m、枝張りはその倍あります。枝張りはもともと1m程でしたが、5年ぐらい掛けて伸ばし、ここまでになりました。モミジは建物と駐車場の間にあり、上には屋根があるという制約の中、左右側方は勝手口と道路までの空間が空いているため、そこにモミジの屏風をつくろうという計画です。剪定前。真ん中上方と右側方に徒長枝が見られますが、これは、窓の小屋根に障らないように抑えていること...

ヒマラヤの透かしその後

6月に透かしていたヒマラヤスギの点検に。枝の間引きとともに樹冠の縮小も行いましたが、これは、勢い良く外に向かう長く強い枝と、それまであまり日照を受けられなかった内部の短い枝を交代させたということで、夏場の日焼けが心配でした。樹木の葉にとって十分な日照は必要ですが、あまり日が当たってこなかった枝葉に急激に強い日差しが当たることは逆に害になります。大きな剪定を行う時はそのバランスが難しく、なるべく早い...

樹木と電線の共生

今週から業務を再開、お盆前に伺えなかった手入れに回っています。2日掛かった庭の仕上げはノムラモミジ。前年に透かした木ですが、徒長が無いので今回は剪定をせず。反対側から。枝間を電話線が通っていますが、樹冠内も適度な空間が維持されているので、線に障ることも無く。手入れの工夫次第で、樹木と電線は共生できるということです。街路樹などは電線下で切られてしまうことが多いですが、普段、庭でやっている工夫を活かせ...

土に還す手入れ

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雑木の小庭7年目の手入れ

施設の玄関前の小スペース。7年前に、敷地の裏山から山の木を移植した庭です。もともとここにはナナカマドが植わっていて、水はけの悪さから枯れてしまいました。今の庭は、植え替えの時に土壌改良を行って高植えしたこともあり、生育はおおむね良好。ただ、その後に生えてきたネムノキやススキが繁茂して、木々が窮屈な思いをしています。剪定後。ネムノキは木々に触らない裏側を背景として残し、林床のスギナを取り除きました。...

ヤマモミジの育成

沿岸部にある庭の手入れ。右側にある松の幹が傾いていますが、ここは、左側が海で右側が山、風の抵抗を少なくするように、斜めに傾いた木を植えています。手前は、作庭から数年後に生えてきた実生のヤマモミジ。自然木は環境に適応した姿になっていきますが、このモミジもまた、風に逆らわないように山側に枝を張らせています。無理に形を整えようとしても、自然の力の方が人間よりもはるかに強いので、いずれまたこの形になる。こ...

ツゲの枯れ取り

7月に入り、夏季剪定も本格化。これから9月中旬まで手入れが続きます。夏の剪定はお盆に集中するため、毎年行うお宅も回り切れない状況。そんな中でもご新規の依頼をいただきますが、これ以上手を広げる余裕も無く、自社施工した庭を丁寧に管理していきたいと思っています。 ⇒ というわけで、丁寧な仕事の紹介。ツゲの木のビフォーアフターですが、左が剪定中で、右が完了後。通常は左の状態で終わると思いますが、ここから枯枝...

高垣の透かし完了

梅雨らしい日が続きます。日曜ですが、風邪で休んだ分を取り戻すべく、手入れの仕上げに出掛けました。先週から取り掛かっていた8m超の針葉樹の高垣、ようやく透かしが完了しました。刈り込みを透かしに直すという作業は本当に気力が要るもので、木が大きければ大きいほど、枝数が多ければ多いほど、終わりの見えない仕事に心身が消耗します。それだけに、やり遂げた時の達成感は大きくて、まさに、ヒマラヤ山脈に登頂した気分で...

ヒマラヤスギの透かし(高垣)

樹高8mほどのヒマラヤスギの生垣。冬期、天端に積もった雪の塊が通路にドサッと落ちてくるとのことで、雪乗りを少なくするために、枝を透かすことにしました。内部は枝が混み合い、枯れ枝がたくさん付いています。こんなに混んでいると、木の中に登っていけません。まずは低い脚立で木の中に潜り込み、組み合った枝を解きつつ、枯れ枝を外しつつ、徐々にてっぺんを目指します。1日で軽トラック山盛り満載の枝が2台出るので、それを...

『待つ』という手入れ

石面に映る木漏れ日。作庭から1年、まだまだ木蔭というには寂しくて、木々の成長を見守っている段階です。新装したサイトに、「庭を育み守る」という記事がありますが、その中で、 『手入れには切らずに成長を「見守る」という方法もあり、「引く(切る)」ばかりではなく「足す(伸ばす)」ことも手入れのうち』と書きました。『樹木が空間を分け合えるように調整してあげるのが手入れ』とも書いていますが、空間が有り余ってい...

里山の庭手入れ

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透かして吊る

いよいよ積雪。樹木にも雪が降り積もる中、オンコの剪定をしています。木の中にもぐって見上げると、隙間のある所は内部の枝に雪が落ち、枝葉が密な所は雪が載っています。そんな、密な部分の枝を抜くと雪がドッと落ちてきますが、このように、雪の通りを良くしてあげる剪定を『雪透かし』と呼んでいます。雪が載れば重みで枝が折れますが、枝間を通り抜けられれば折れません。雪透かしは、自然界の木々が自分で雪を落とすように、...

モミジの成長

今週は山形市まで出張、露地の手入れをしてきました。出迎えてくれたのがこの景色。緑洞がさらに雰囲気を増してきています。作庭当時、蹲踞周りには既存のガマズミやウメモドキに加えてマンサクとアブラチャンを補植しましたが、個々が空間を分け合って成長し、こんな景色ができてきました。これは、私の計算や手入れの導きというよりも樹々の適応力。同時に、この状態を愛でてくださる施主さんの愛情が育てたものだと言えるでしょ...

コウヤマキの点検

昨年5月に手を入れたコウヤマキ。雨上がりに見に伺うと、新芽の勢いがとても良く、青々としていました。『剪定」するということは樹木が養分を作る力を削ぐことでもあり、切口から腐朽が入る危険を招くということでもあります。少量の剪定でも、少なからず樹木に影響を及ぼすので、なるべく木に負担が掛からないようにしてあげたいものです。大木の剪定は特に気を遣いますが、順調に生育してくれているようで安心しました。剪定時...

モミの木の透かし

 久しく手の入っていないモミの木の手入れ。樹高を低くすることと、道路への越境の対処です。剪定前と剪定後の比較。今回は芯を1mほど下げ、枯れ枝を外して軽く枝抜きをした程度です。内部に光が入れば萌芽が促されて、その芽が成長すれば長い枝と交代できるようになります。太い芯を止めるのは春先の方が無難。夏場はこの程度にして、段階的に縮小していく予定です。それにしても、8mはある木のてっぺんにいても全く風が無い。...

八重桜の夏透かし

八重桜の剪定中。暑い日が続きますが、木が大きいと車道に木蔭ができるので、道行く人々もありがたいことでしょう。木漏れ日を見ると、どの程度の剪定をしているのかわかりますが、落葉樹の夏の手入れは軽く。桜は横に広がるので、道路に出る枝や隣接木に障る枝を中心に剪定し、内部の枝も、風が通るぐらいに透かしています。風が通れば日が通る。日が通らなければ内部の枝や林床の下草も枯れてしまうので、採光のための手入れでも...

ツゲの透かし

昨年、スズメバチが巣くったツゲの木。外側を刈り込んだ後、内部の幹吹き枝を外そうとした時に見つけましたが、スズメバチにはすでに3回刺されていることもあり、無理をせずに、業者さんに駆除をお願いしました。今年はどうかと、手入れの前に木の中を覗いてみると、蜂はいなかったものの、今度は鳥の巣が。中は空でしたが、枝が混み合う刈り込み物の仕立て木は、虫や鳥にとっては、雨宿りができて外敵からも見えないという、巣作...