FC2ブログ

Welcome to my blog

杜の木漏れ日(福岡造園blog)

秋の透かしに思う

紅葉が始まったケヤキとサクラの透かし。冬に行いたいところですが、落ち葉がご迷惑にならないようにとの配慮です。新緑の頃にいただいたお話ですが、樹木への負荷を考えて、落葉の直前に行うことにしていました。紅葉は、樹木が来季に芽吹く養分を作り終えたことの印ですが、それを待っての手入れということです。以前、『落葉させない街路樹に思う』という記事を書きましたが、紅葉前に人為ですべての葉を取ってしまうということ...

玉オンコの透かし

手入れをしたばかりの五葉松。その下には直径3mほどの玉オンコがあって、五葉松の剪定枝を掃除するために、木の中に分け入りました。入ってはみたものの、足の置き場がないほどの枝の混み様。自然状態の樹木は、周囲に障害物などが無い限り、幹から放射状に枝を伸ばします。玉物は人工樹形ですが、外側を刈り込むと、切り口から萌芽して枝が増え、混んだ枝は互いに本来向かうべき進路を塞いでしまうので、光と空間を求めて他方向...

五葉松の透かし

大きな五葉松を透かし中。15尺の脚立を借りてきましたが、それでも届かないという大物。足場を組んで、二連梯子を掛けています。初めての木は段取りも要領も、どれだけ手間が掛かるのかも、やってみなければわからない。でも、3日かぐらいで何とかなるかな。一日終わり、二日目が終わり、そして三日目も終わって、4日目に、掃除を終えて出来上がり。1本の木に4日も掛かったのは初めて。これほど大きな五葉松に手を入れたのも初めて...

懸崖のサツキ

山のような形をしたサツキ。透かしてみると、石を抱くように生えていました。別角度から見ると、枝が上から降りてきているように見えます。根は石の上ではなく地上から生えているので、盆栽で言うところの『懸崖』ではありません。でも、生えている位置がどこでも、『崖』に『懸かる』木という意味では『懸崖』です。日を浴びると、美しさが際立ちます。木だけでもダメで、石だけでもダメ。石と木が寄り沿ってこそのこの美しさ。明...

アカマツの手入れ

作庭から25年、毎年手を入れてきているアカマツです。松の手入れといえば、みどり摘みともみあげが一般的ですが、昔はこの木にもそれをやっていて、一本仕上がるのに2日掛かっていました。一芽一芽の手入れなので、手間が掛かるのです。それでも、それが松の手入れの当り前だと思っていた若い頃は、何の疑いも持たずにやっていました。仕上がりはとてもきれいなので、手間を掛けることが美しさだと思っていた頃のこと。それが、...

チャボヒバのアーチ2018

 今年も、チャボヒバの手入れ。  左から、2017年、2016年、2007年。だんだん、『緑門』らしくなってきました。人が強制的に作り込むのではなく、樹木の自然成長に合わせる。待つのが仕事なので、木長に、気長に、です。...

剪定枝で垣根の補修

剪定中に、垣根の柱がグラグラしているのを発見。何かで補修できないかなと思ったら、ちょうどいいものがありました。自然風の庭だから、このぐらいのランダムさがちょうどいいかもしれません。庭で出た物は庭で活かすというこの循環。いずれ朽ちますが、それが半年先でも1年先でも、朽ちるまでは役を果たせます。ここにあるものでつくるから、ここにしかない味が出る。これもまた、家庭の味です。...

オンコの風格

旧家にある、大きなオンコ。山を背景に、堂々とした姿を誇っています。枝を下から見てみます。例年、強く刈り込まないせいか徒長も少ないため、今年は外側の剪定をさらに控えめにして、内部の枯れ枝や混んだ枝を抜きました。内部の風通しが良くなると、大きな木がますます大きく見えてきます。だから『風格』というのでしょうね。代々守られてきた木を大切にする施主さんの思い、大切にしていこうと思います。...

風傾木の修復

県内各地で台風被害が出ているようです。庭の木々も風倒や枝折れ等の被害が発生しており、点検や補修に回っているところです。連絡をいただいて駆け付けると、根元がひび割れて起き上がり、後方に傾いていました。植栽から15年以上になるナナカマド。木が大きくなって風を受けやすくなっていることもありますが、この木は後方に枝を張らせていることから重心も後ろ方向にあり、根も前方よりも後方に伸びていることが推測されます...

木漏れ日透かし

作庭10年目の庭の手入れ。夏場の剪定は軽く、風が通るように。せっかくの木蔭を残しつつ、下草たちに木漏れ日が降り注ぐように。...

ツツジの透かし

刈り込みだったツツジに風と日を入れます。内部は枝が混み合っていますが、刈り込みは芽を増やすので、成長した枝が空間と日照を求めてあちらへこちらへと向かっています。日の当たらない枝葉は枯れていきますが、このぐらいに混んでいると、枯れ枝や枯葉も落ちれずに残ります。外からはそんな様子が見えませんが、人から見えないということは、小動物にとっては格好の隠れ家。鳥や蜂が巣を作り、コナジラミが寄生し、すす病が蔓延...

ナナカマドの林冠(カーテンのその後)

今年も、ナナカマドのカーテンに手を入れました。昨年より高さも幅も出て、2階の窓の目隠しを十分果たせるぐらいになりました。ただ、上部に枝が繁茂するということは下部に日が入りにくくなるということ。日照が少なくなれば日の当たらない枝は枯れ、1階の窓の目隠しにならなくなる。そうならないように、十分な高さに達した上部の枝を透かし、日照が下部に届くようにしています。樹高6m、枝張りは7mに達しましたが、横から...

コウヤマキその後

5月に透かしたコウヤマキの点検に。剪定後にも強い風が吹いたため、その後何度か見に来ていましたが、多少の枝折れは見られたものの、新芽も開いて緑量も増してきました。今の樹冠(樹木の外側部分)は、剪定する前は50㎝ほど内部にあった枝葉。これまでは、その外側にあった枝葉によって風から守られてきましたが、今度は今の樹冠が最前線になる。半年掛けて外気の寒暖に慣れ、無事に冬を越してもらいたいものです。...

風を通す

剪定の目的のひとつとしてあるのが、風通し。風が通れば日が通り、目線も通って雪も通る。病害虫が付きにくくなり、庭が軽やかになり、雪の乗りも抑えられて、雪養生の縄枝折も容易になる。それが『透かし』ですが、今回はアジサイに風を通す仕事をしています。剪定前。枝張りが増して、通路と隣家に支障をきたしてきたようです。剪定後。隣家側のスペースに余裕を持たせ、草取り作業をしやすくしました。黄○は剪定前の状態。かな...

笠松

裏庭にある、大きな傘松の手入れ。この間剪定したのは4,5年ぐらい前だったでしょうか。そろそろと言うことで、久しぶりに登りました。仕上がり。下がフラットで広く、梯子も掛けやすいのですが、何せ大きい。数年分の枯れ枝も外していくので、一日半掛かりました。2mほどに成長した徒長枝をほぼノコギリだけで抜いていくと、軽トラック4台分の枝が出ました。この暑さで、汗もそのぐらい出たかもしれません。お盆まであと3週...

支柱の掛け替え

2年前に取り付けていた、サルスベリの支柱。結束縄が張ってきたので、取り換えることにしました。2点で支えていましたが、幹が白くなっている所が結束していた箇所。多少食い込み気味なのがわかります。今まで巻いていた所に日を当てるため、取り付け箇所を変えます。結束縄も、今回はシュロ縄でなく麻縄。シュロ縄は5年ほど持ちますが、逆に言うと、5年間幹を締め付けるということ。麻縄は1年程度ですが、毎年手入れに入る庭...

長丸太

赤松の剪定をしています。木が高くて場所も狭いので、脚立は使えず。そんな時は梯子を使いますが、梯子もまた、立て掛ける枝が無いと使いにくい。そこで登場するのが長丸太。横に渡すと梯子を掛けられて、木と木の間だと、両方の木の内側を手入れできる。では外側はどうするか。丸太を立てて補強したり、角度を変えたい時は斜めに差し込んでみたり、いろんな使い方ができます。梯子を掛けるということは、作業しやすい居場所をつく...

オンコの透かし(扁平樹形)

毎年手を入れさせていただいているオンコの木。以前は刈り込まれていましたが、数年前から透かしに直しています。形はそのままで内部の枝を抜いていますが、目線が通るぐらいになると風や日も通り、軽やかな感じがしてきます。そうなると、内部の枝にも芽が出てくるので、そうした芽が短い枝になった時に、長い枝と交代させていきます。刈り込みで一気に小さくする方法が一般的ですが、葉の無い枝や枯枝枯葉が目立つ姿はあまり健康...

ヒマラヤ

ヒマラヤスギに登っています。桜の木を上から眺めるというのもなかなかない機会。今年は高い木に登る機会が多いのですが、ヒマラヤだけに、今回が最も高い木です。何をしているのかというと、越境する枝の剪定。梯子が8m、そこからさらに7mほど登った所にいます。ここまで来れば枝張りも短いので、剪定はここまで。というよりも幹が細くなるので、登るのはこの辺りが限界です。残念ですが、登頂はあきらめました。...

風景になる木

山間部にある大きな松の手入れ。今年はこの辺りも風が強かったようで、左側のほうに赤い枯葉が目立ちます。秋以降に枝葉を薄くすると寒風の影響を受けやすくなりますが、この松に手が入るのは3年ぶり。切らない木でも葉焼けを起こすほど、今年の風は強かったということでしょう。今春はやませが強く吹いたということだったので、冬季の寒風というよりも春風が影響しているようです。ということで、前回は田起こし前に行った剪定で...