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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

ヤマモミジの育成

沿岸部にある庭の手入れ。右側にある松の幹が傾いていますが、ここは、左側が海で右側が山、風の抵抗を少なくするように、斜めに傾いた木を植えています。手前は、作庭から数年後に生えてきた実生のヤマモミジ。自然木は環境に適応した姿になっていきますが、このモミジもまた、風に逆らわないように山側に枝を張らせています。無理に形を整えようとしても、自然の力の方が人間よりもはるかに強いので、いずれまたこの形になる。こ...

ツゲの枯れ取り

7月に入り、夏季剪定も本格化。これから9月中旬まで手入れが続きます。夏の剪定はお盆に集中するため、毎年行うお宅も回り切れない状況。そんな中でもご新規の依頼をいただきますが、これ以上手を広げる余裕も無く、自社施工した庭を丁寧に管理していきたいと思っています。 ⇒ というわけで、丁寧な仕事の紹介。ツゲの木のビフォーアフターですが、左が剪定中で、右が完了後。通常は左の状態で終わると思いますが、ここから枯枝...

高垣の透かし完了

梅雨らしい日が続きます。日曜ですが、風邪で休んだ分を取り戻すべく、手入れの仕上げに出掛けました。先週から取り掛かっていた8m超の針葉樹の高垣、ようやく透かしが完了しました。刈り込みを透かしに直すという作業は本当に気力が要るもので、木が大きければ大きいほど、枝数が多ければ多いほど、終わりの見えない仕事に心身が消耗します。それだけに、やり遂げた時の達成感は大きくて、まさに、ヒマラヤ山脈に登頂した気分で...

ヒマラヤスギの透かし(高垣)

樹高8mほどのヒマラヤスギの生垣。冬期、天端に積もった雪の塊が通路にドサッと落ちてくるとのことで、雪乗りを少なくするために、枝を透かすことにしました。内部は枝が混み合い、枯れ枝がたくさん付いています。こんなに混んでいると、木の中に登っていけません。まずは低い脚立で木の中に潜り込み、組み合った枝を解きつつ、枯れ枝を外しつつ、徐々にてっぺんを目指します。1日で軽トラック山盛り満載の枝が2台出るので、それを...

『待つ』という手入れ

石面に映る木漏れ日。作庭から1年、まだまだ木蔭というには寂しくて、木々の成長を見守っている段階です。新装したサイトに、「庭を育み守る」という記事がありますが、その中で、 『手入れには切らずに成長を「見守る」という方法もあり、「引く(切る)」ばかりではなく「足す(伸ばす)」ことも手入れのうち』と書きました。『樹木が空間を分け合えるように調整してあげるのが手入れ』とも書いていますが、空間が有り余ってい...

里山の庭手入れ

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透かして吊る

いよいよ積雪。樹木にも雪が降り積もる中、オンコの剪定をしています。木の中にもぐって見上げると、隙間のある所は内部の枝に雪が落ち、枝葉が密な所は雪が載っています。そんな、密な部分の枝を抜くと雪がドッと落ちてきますが、このように、雪の通りを良くしてあげる剪定を『雪透かし』と呼んでいます。雪が載れば重みで枝が折れますが、枝間を通り抜けられれば折れません。雪透かしは、自然界の木々が自分で雪を落とすように、...

モミジの成長

今週は山形市まで出張、露地の手入れをしてきました。出迎えてくれたのがこの景色。緑洞がさらに雰囲気を増してきています。作庭当時、蹲踞周りには既存のガマズミやウメモドキに加えてマンサクとアブラチャンを補植しましたが、個々が空間を分け合って成長し、こんな景色ができてきました。これは、私の計算や手入れの導きというよりも樹々の適応力。同時に、この状態を愛でてくださる施主さんの愛情が育てたものだと言えるでしょ...

コウヤマキの点検

昨年5月に手を入れたコウヤマキ。雨上がりに見に伺うと、新芽の勢いがとても良く、青々としていました。『剪定」するということは樹木が養分を作る力を削ぐことでもあり、切口から腐朽が入る危険を招くということでもあります。少量の剪定でも、少なからず樹木に影響を及ぼすので、なるべく木に負担が掛からないようにしてあげたいものです。大木の剪定は特に気を遣いますが、順調に生育してくれているようで安心しました。剪定時...

モミの木の透かし

 久しく手の入っていないモミの木の手入れ。樹高を低くすることと、道路への越境の対処です。剪定前と剪定後の比較。今回は芯を1mほど下げ、枯れ枝を外して軽く枝抜きをした程度です。内部に光が入れば萌芽が促されて、その芽が成長すれば長い枝と交代できるようになります。太い芯を止めるのは春先の方が無難。夏場はこの程度にして、段階的に縮小していく予定です。それにしても、8mはある木のてっぺんにいても全く風が無い。...

八重桜の夏透かし

八重桜の剪定中。暑い日が続きますが、木が大きいと車道に木蔭ができるので、道行く人々もありがたいことでしょう。木漏れ日を見ると、どの程度の剪定をしているのかわかりますが、落葉樹の夏の手入れは軽く。桜は横に広がるので、道路に出る枝や隣接木に障る枝を中心に剪定し、内部の枝も、風が通るぐらいに透かしています。風が通れば日が通る。日が通らなければ内部の枝や林床の下草も枯れてしまうので、採光のための手入れでも...

ツゲの透かし

昨年、スズメバチが巣くったツゲの木。外側を刈り込んだ後、内部の幹吹き枝を外そうとした時に見つけましたが、スズメバチにはすでに3回刺されていることもあり、無理をせずに、業者さんに駆除をお願いしました。今年はどうかと、手入れの前に木の中を覗いてみると、蜂はいなかったものの、今度は鳥の巣が。中は空でしたが、枝が混み合う刈り込み物の仕立て木は、虫や鳥にとっては、雨宿りができて外敵からも見えないという、巣作...

透かしは風格をつくる(ゴヨウマツの手入れ)

作庭現場をお休みさせていただいて、春に下見をしていたお宅の手入れに。しばらく手の入っていなかった、大きなゴヨウマツを透かします。高さにして、8mほどはあるでしょうか。下から見たところ。かなり枝が混み合ってきているため、内部に風や日が通るようにしていきます。透かしの程度。新芽が出てきていますが芽は止めず、やわらかな状態に仕上げていきます。最上部を残した状態で、1日目が終了。翌日も行い、一日半で完成し...

玉オンコの木漏れ日

雪囲いを外したオンコの手入れ。刈り込みの玉物は黒い蔭ができるだけですが、枝を透かすと、木漏れ日が降りてきます。仕上がりを見ていると、施主さんから、『風で枝がそよげるようになってきましたね』と声を掛けられました。まさにその通りで、日が通るということは風が通るということで、雪が通るということ。樹木にとってはそれが自然な状態で、あまり人の手を借りなくても健康に生きられる状態。樹木にはもともとそうした力が...

半分解体

海岸部の庭の囲いを外しに。作業完了しました。後ろにまだヨシズの囲いが残っていますが、夕方からまた雪の予報。今回は、針葉樹の雪吊りや繩巻きの低木、落雪保護の落葉樹の囲いだけを外して、寒風害を受けやすい常緑広葉樹はもう少し待ちます。『半分青い』というドラマがありましたが、青木を半分だけ外して今日は終わりです。...

囲い外し

今年は雪解けが早く、彼岸頃には囲いを外せるかなと思っていたらまた雪。下旬になり、タイヤを交換しても雪が降るので困っています。そんな中で、ようやく囲い外しを開始しました。ただ、寒さがぶり返す時があるので、ヨシズやムシロ囲いの庭はもう少し後にして、幾分風の通るネット囲いの庭から始めています。そして翌日、また雪が積もりました。天気予報を見ると、4月になっても雪マークが付いています。今年は2月に足袋を履く...

支柱の更新

雪囲いと併行して、囲いをしない庭の点検にも回っています。松などは透かしてあれば雪吊りも要りませんが、差し枝の長い門冠などは雪が載りやすく、大雪の時などは重みで倒木を起こす時もあります。そのための補強として支えを付けますが、その強度確認や更新もこの時期に行っています。ということで、傷んだ支柱の取り換え。これまでの杉杭に変えて、今回は、丈夫で長持ちのする青森ヒバで撞木を作製しました。青森ヒバは竹垣用に...

雪囲いの工夫

早いもので12月。現場は雪囲いの最中ですが、今年は雪が遅いので助かっています。やぐらと併用したオンコの雪吊り。やぐらの横丸太に枝を載せ、下に来る枝は丸太から縄で吊る。そして、それ以外の枝を縄で吊るという方法。現場で考えたやり方ですが、まだまだ、初めて試せることがあるということが嬉しい。日々発見があり、日々工夫する。そんな仕事は楽しいですね。...

変わらないこと

雨続きだった施設の手入れも終了。お天気を待って、工事写真を撮ってきました。これで、報告書を作成することができます。よく、「公共樹のブツ切りを無くすにはどうしたらいいか?」と訊かれますが、その解決策の一つが、事前の打ち合わせをしっかり行うこと。どんな手入れを行うのかという仕様書があって、そのすり合わせを担当課と業者が現場で行い、見本の剪定をする。仕様書はあくまでも基本、樹木は同じ樹種でも個性があり個...

秋の透かしに思う

紅葉が始まったケヤキとサクラの透かし。冬に行いたいところですが、落ち葉がご迷惑にならないようにとの配慮です。新緑の頃にいただいたお話ですが、樹木への負荷を考えて、落葉の直前に行うことにしていました。紅葉は、樹木が来季に芽吹く養分を作り終えたことの印ですが、それを待っての手入れということです。以前、『落葉させない街路樹に思う』という記事を書きましたが、紅葉前に人為ですべての葉を取ってしまうということ...