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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

レンガのテラス作製

植栽が完了し、テラスの作製に入りました。下地は現場から出た砕石を敷いて転圧し、砂で整地してからレンガを敷いていきます。薄いレンガはモルタルで固定しないと安定しませんが、ここでは厚手のレンガを敷き、御影石で挟み込みながら強度を高めていきます。さて、ここからどうするか。通常は、テラスをつくってから植栽しますが、樹林の中にテラスがあるという雰囲気なので、ここでは植栽を優先し、そこにテラスを合わせていきま...

1ブロック完了

土壌整備をしていた庭に、先月探しに出掛けていた樹木が搬入されました。施主さんのお好みは、『雑木林の雰囲気』。それに合わせて、雪に強い北東北産の樹木を植えていきます。配置が決まりました。水極めの前に、こんなことを。タルキが林立する様子を不思議に思ったのか、道行く人から「それは何ですか?」と訊かれました。正体は、土に還る地下支柱。雑木の庭は幹の線が大事、それを殺してしまう支柱はなるべく付けませんが、風...

段違いのベンチ

大きさ、厚みが様々な十和田石を集めてきました。できたのは、段違いのベンチ。低い方には小さなお子さんが座ったり、お茶道具や小物を置いてもいいでしょう。いろんな使い方をしていただければと思います。...

作庭スタート

今週から秋の作庭がスタートしました。まずは植栽土壌の改善から。砂地の平庭に改良資材を投入し、余剰する既存土を盛って起伏をつくっていきます。盛土部分の縁ができてきました。真ん中を横断するのは砂利の道。この部分にはもともと砕石敷きの道があり、そこに芝生が侵入してきていました。それをはぎ取って、再度、庭の道にしていきます。植栽のイメージを描いてみました。雑木林を抜けて草原に出る。そんな雰囲気になればいい...

石仕事

現場では石工事の真っ最中。建物と植栽土留めの間は1mほど、その中に雨落ちがあり、配管の桝があり、水栓があり、それらを避けながら伝いを作っています。石畳にした部分にも雨が落ちますが、モルタルを使用せずに底に軽石を敷いているため、雨は目地から浸透していきます。庭の中央部には半円の石積み。奥入瀬などでは渓流に浮かぶ岩の上に木が生えていますが、そんな雰囲気が出れば。こちらは、ザクッとした石積み。層状剥離し...

雨仕舞と風養生

台風の襲来を前に、雨落の浸透改善。所々に深い穴を掘って軽石を詰め、雨水が地表にたまることなく地下に浸透するようにしていきます。敷地に降った雨が外に排出されると、家々から集まった大量の水が道路に吹き出したりしますが、雨がそれぞれの庭の中に吸収されれば、こうしたことも少なくなる。自分の家に降る雨を自分の庭で始末することを「雨仕舞」といいますが、そのための仕掛けをしています。雨仕舞が完了した後は、石の土...

着工

現場では今、庭づくりが始まっています。まずは地割から。植栽の配置や園路、土盛りのラインなどを確認しています。重機や土壌改良材を搬入して、作業開始。植栽地盤の造成。設計時の土壌調査では(雨後)地下70㎝ほどで水が湧いてきましたが、天気が続くと、1mほどの所に落ち着いているようです。このあたりがこの庭の地下水位ということで、雨が降ると30cmほど水位が上昇するということでしょう。現状でこの水位を低くするの...

海苔巻きづくり

3連休は好天に恵まれたため、ありがたいことに3連勤。最終日は、天気なのに作業場にこもり、炭埃にまみれました。 砕いた炭はこんなふうに使って、こんなものをつくります。寝かせてつくったものを立てれば中身が落ちる。この自然の道理は炭も同じで、やはり落ちます。巻くという点では麦巻きと同じですが、そのやり方で昨年つくったのがこれでした。このやり方だと、管の周りにまんべんなく炭が巻くという利点があるものの、何度...

材料準備

雨降りの今日は手入れをお休みして、作庭現場へ材料運び。探しに行ってはコツコツと運んできましたが、このぐらいで何とかなるでしょうか。続いて軽石の運搬。ここからさらに庭まで運ばなければならないので、移動しやすいようにコンテナに詰めています。ただ、そんなにコンテナがたくさんあるわけではなく、不足の分はメッシュ袋に。軽石は土の浸透改善に使いますが、作業効率を考えると、そのまま土に埋められるものがいいなと、...

駐車場に植栽

砕石敷きの駐車場にアジサイを植えていきます。砕石下の玉石層を切り崩しながら、植穴を掘り下げています。土は硬いですが浸透力はあり、グライ化などもしていません。でも時々こういうのが出てくると泣きたくなります。玉石はつかむ所がなく、おまけに泥で滑る。滑らなくても持てる重さではないので、何とか転がして寄せました。植穴を掘ったら、炭とバークを既存土に混ぜ、床を作っていきます。土中の石は根の生育には支障が無い...

天堂苑樹

お寺の庭にサツキが咲いてきました。春に、密生していた寄せ植えを移植、石組周りに分散させていたものです。庭を直させてもらう時、大切にしているのがその庭の意味を知ること。こちらの考えだけで直さず、持ち主の思いや作り手の意図を尊重するということですが、このサツキの移植先を提案した際にも、石組の本意や理想とする雰囲気を壊してはならないと感じて、作庭当初のコンセプトを伺っていました。その時に見せていただいた...

だるまさん

敷地の片隅にあった鳥海石。なんだか、だるまさんのようにも見えます。せっかくなので、庭の方に来てもらいました。正面には大きなだるまさんがあり、こうして見ると、親子が対面しているよう。だるまさんといえば「にらめっこ」を思い出しますが、にらめっこというよりは、だるまさんが弟子に教えを説いているようでもあり、自分自身と向き合っているようにも見えます。このお寺の庭では、鐘楼の大鐘と土鐘も対面しますが、だるま...

鐘型水琴窟

お寺の庭づくりもいよいよ佳境。現場には丸い型枠が立ちました。数日後、殻から出てきたのは卵、ならぬ、型枠から現れたのは、土を突き固めてつくった釣鐘です。土の釣鐘の向かいには鐘楼があり、大きな梵鐘があります。境内にも至る所に小さな鐘がありますが、この庭の中にも置いてみました。鐘を吊るす部分を「竜頭」というそうですが、この鐘の竜頭は、竜ならぬ、馬の蹄鉄。その竜頭部分に水を注ぐと、小砂利の質感が浮き出て色...

石橋

お寺にある六地蔵さん。江戸時代に、地域の女性たちによって建立されたそうです。そんな話を伺うと、おばあさんが手を合わせている姿が目に浮かびますが、この改庭の機会に、お年寄りが歩きやすい道にしてあげたいと思います。古い竹垣と飛石を撤去すると、左右に切り株が出てきました。以前は、大きな杉の木の間を通って、このお堂にお参りしたのでしょう。樹蔭に包まれていた風情に思いを馳せつつも、開放的な空間になった今、現...

苦労を込める

この間つくった石のベンチ。既存の縁石を少し解体し、その中に組み込んでいます。実は、この縁石を掘り起こすのに一苦労しました。地上部の厚みは2cmほどですが、地中に20~30cmほど埋まり、そうした石が組み合いつつ連なっているのです。まさに氷山の一角ですが、解体が難儀だということは、この石を据える時にはそれ以上に難儀をしているということで、丁寧な仕事をしている証拠。『苦労は(人に見せず)庭に込める』と...

石のベンチに植栽

土曜日は30℃越え。たまらず北へ逃げると、まだ雪の載る山の麓は32℃ありました。まだ5月なのに、8月並みの暑さ。そんな中で、植木を探しに。根回ししてある木の中から、木蔭のできる樹種を探します。そして、石のベンチ周りに植栽。今日も30℃越えでしたが、気温が高いからこそ早く植えてあげたい。石のベンチが緑に包まれ、ここからの景色も豊かになってきたようです。...

石のベンチ

一期工事を終え、二日ほど石材探しをしていました。材料が揃ったところで、現場を再開しています。今回は、このコーナーの改修。以前、「作らないという選択肢」という記事で、庭の成長に合わせて竹垣の作り替えをやめたという話を書きましたが、漫然と同じものをつくり続けるのではなく、状況の変化に対応する庭でありたい。こちらの竹垣も更新の時期を迎えたところですが、今回、対面する庭が改まりました。庭の仕切りであり結界...

枯池

お地蔵さんのコーナーが出来上がり、今度はさらにその裏側。コンクリート擁壁の前は雨後に水がたまりやすくなっていたことから、浸透力を高める改善をしていきます。掘ってみると、擁壁はL型になっており、底にコンクリートがあるために、雨水が浸透しにくくなっていたようです。雨水は、コンクリートになっていない部分に排水させるようにしますが、コンクリート周りの土は砕石転圧されているために硬く締まっており、その部分を...

お地蔵さんのいる風景

進行中のお寺の庭。敷地内にあった寄せ灯籠が、手水鉢と置灯籠に変身。裏側の園路がさらに楽しくなってきました。道を進んだ所にはお地蔵さん。このコーナーのイメージをご住職に伺うと、『お子さんがお地蔵さんを撫でている横で、おかあさんがやさしく微笑んでいる。そんな景色が目にに浮かびます。』それを連想しながら周辺の飛石を打っていると、不思議に心が優しくなっていくのを感じました。こんなことは、庭づくりをしていて...

楽しい園路

進行中の庭。メイン部分がほぼ完成し、裏側の園路づくりに入っています。石山から選んできた石。この石を使って、既存の碾臼を繋いでいきます。丸い碾臼と接続させるには、えぐれた石が必要。それを想定して石を選んできているので、割ったり切ったりの加工はせず、そのまま使います。整形の石を使うと、伝いにリズムが生まれます。ここは庭の裏側の狭い場所ですが、その軽快感を殺さずに、歩の先に展開する景色への期待が高まるよ...