杜の木漏れ日

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戯言 1/4

おおらか

下見で訪れた時に見つけた清水。水音に誘われて行ってみると、こんな素敵な所があった。清水は、集落の中を、右に左に蛇行する。家々の裏庭に面したこの流れは、昔から、この水をくんだり野菜を洗ったりと、生活の中で使われてきたのだろう。あちらへこちらへと曲がりながら、山の恩恵をみんなにおすそ分けしている。清水だから冷たいけど、そんな温かみを感じる流れだった。この清水は家々の境界になっているようだが、こんな、ゆ...

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因果応報

因果応報。人生の専門書をめくっていたら、こんな言葉が出てきた。どんな意味かと言うと、人は善い行いをすれば善い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある。あるいは、前世での行為の結果として現在の幸不幸があり、現世での行為の結果として来世に幸不幸が生じる。のだそうだ。あまり使う機会はないが、これは仏教語。一応、うちは禅宗だから覚えておきたい。この言葉、一般的に、あまり良い意味には使われないようだが、仏...

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時が解決する

昔々の話。不惑の頃、家族4人が同時に入院するということがあった。ちょうどその頃に事務所も焼けて、道具も車も灰になった。それでも仕事だけはあって、3軒の病院に通いながら、3歳の子どもの世話と、まだ仕事ができない見習い二人の面倒を見ていた。でもやっぱり限界が来て、子どもを実家に預けることになった。駅に迎えに来てくれた義母に子どもを託し、遠ざかる電車の中で泣きながら父を呼ぶわが子の声は、今でも耳に焼き付...

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「つくった庭に、庭師が住むわけではない。」技術を追い求め、いかに完成度の高い庭をつくるかを考えていた頃に、目から鱗が落ちた言葉。「いい庭とは何か?」という問いがよくあるけれど、この時の自分は、完成度の高い庭がいい庭だと思っていた。それは、モノをつくる職人であれば当然のことで、疑う由もなかった。今思うと、職人本位、作り手本位の考えで、そこには、住む人たちを思いやる心が無い。いい庭をつくりたいというの...

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朝仕事に行こうとしたら、土砂崩れで通行止め。しかたなく迂回すると、造成中の田んぼに仮盛土がたくさんあった。雨なのに、崩れずにいる。土には安定したい角度、落ち着ける角度があって、それを「安息角」と言う。安息角は、土や砂、石の山など、その傾斜を形作る個体で違う。個体の質が細かでやわらかい山は崩れやすく、硬くて不整形な個体の重なりは、互いが組み合うので強い。個体同士のつながりが強ければ、全体も強いという...

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サイン

人から、「迷惑ですか?」と問われた時、「迷惑です」と答える人はいないだろう。それが本当に迷惑でも、そう答えれば角がたち、相手が傷付く。だから、別の言葉に置き換えたり、遠回しに気付いてもらえるようなサインを出したりする。例えば商業施設のトイレなどで、「いつもトイレをきれいに使っていただき、ありがとうございます。またご利用ください。」という張り紙をよく目にする。内容的には「トイレを汚さないで!」という...

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木「蔭」雑考

     (東京国際フォーラムの木蔭)いまさらながら、「木蔭」という言葉を辞書引きしてみると、たいがいの辞書には「木のかげ。樹木やその枝葉が日光をさえぎっ ている所。」などと出てくる。そして、「木蔭」の「蔭」の字は、「蔭」ではなく『陰』になっている。拙ブログはこの間まで、「紅の葉の木蔭」というタイトルだったけれど、「陰」ではなく『蔭』を使っていた。これは、植物が作る「かげ」にはやはり、「草冠」が付く...

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忘れる人

寄る年波の老眼に慣れず、眼鏡を掛けて字を書くことがとても大儀。というよりも、外した後にしばらく焦点が定まらないという現象にまだ慣れない。。そんな状態なので、自筆で申請書類を書かなければならない時などは、最初の生年月日や年齢の所でつまづく。生年月日が分かれば年は計算できるんだから、わざわざ書く必要も無いだろう。などと、たった二文字を書けばいいだけのことに、文句を付けたくなるこの頃。生年月日といえば、...

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人生の専門書

読書の習慣はないけれど、一応、本棚はある。何が置いてあるのかといえば、ほとんどが専門書。そういえば、引っ越しの荷物からまだ出していないものもあったなあと、段ボール箱を開けてみた。箱の中にはやはり、専門書がいっぱい。取り出して本棚に並べていくと、自分で詰めたはずなのに、見覚えのない本が一冊紛れている。この見覚えのない本は、「ことわざ辞典」だった。図鑑なら時々見るが、辞典はしばらく手にしたことが無い。...

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植木屋の道

むかしむかしの話。20代の頃、役所の打ち合わせで現場を見に行った。ここは芝生にすると言われて見た場所は、排水不良で水浸しになる所だった。「この状態では芝を張っても良くなりません。」と言うと、「(業者は役所の)言うことを聞いていればいいんだ」的な言葉が返ってきた。言うことを聞いて枯らせば、それは業者の責任になり、信用を落とすことに繋がる。その前に、良くならないとわかっていることに無駄なお金を掛けること...

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