杜の木漏れ日

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戯言 1/4

これでいいのだ

テレビアニメでは、植木職人として登場する天才バカボンのパパ。この『バカボン」は英語の『バガボンド(Vagabond)』から来ているらしく、「放浪者」とか「さすらう人」という意味がある。原作でのパパは定職を持っていないようだから、さながら、「自由人」ということになるのか。そのバカボンパパの口癖で有名なのが、「これでいいのだ~」。テレビの主題歌では、『西から上ったお日様が東へ沈む~』に続いて「これでいいのだ~...

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できない仕事

ポリシーに合わない仕事はしない。などと言うと、とてもわがままに聞こえるかもしれないが、信念に反する仕事をすることほど嫌なものはなく、それを行うことは信用を落とすことにも直結する。仕事において、信用は最も大切なこと。植木屋として、ここは引けない部分というものもあるから、そんな意味では、仕事を選ばせていただいている。たとえば、どんな仕事が信念に反するかといえば、樹木の生理や健全成長を考えない植栽や手入...

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おおらか

下見で訪れた時に見つけた清水。水音に誘われて行ってみると、こんな素敵な所があった。清水は、集落の中を、右に左に蛇行する。家々の裏庭に面したこの流れは、昔から、この水をくんだり野菜を洗ったりと、生活の中で使われてきたのだろう。あちらへこちらへと曲がりながら、山の恩恵をみんなにおすそ分けしている。清水だから冷たいけど、そんな温かみを感じる流れだった。この清水は家々の境界になっているようだが、こんな、ゆ...

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朝仕事に行こうとしたら、土砂崩れで通行止め。しかたなく迂回すると、造成中の田んぼに仮盛土がたくさんあった。雨なのに、崩れずにいる。土には安定したい角度、落ち着ける角度があって、それを「安息角」と言う。安息角は、土や砂、石の山など、その傾斜を形作る個体で違う。個体の質が細かでやわらかい山は崩れやすく、硬くて不整形な個体の重なりは、互いが組み合うので強い。個体同士のつながりが強ければ、全体も強いという...

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木「蔭」雑考

     (東京国際フォーラムの木蔭)いまさらながら、「木蔭」という言葉を辞書引きしてみると、たいがいの辞書には「木のかげ。樹木やその枝葉が日光をさえぎっ ている所。」などと出てくる。そして、「木蔭」の「蔭」の字は、「蔭」ではなく『陰』になっている。拙ブログはこの間まで、「紅の葉の木蔭」というタイトルだったけれど、「陰」ではなく『蔭』を使っていた。これは、植物が作る「かげ」にはやはり、「草冠」が付く...

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人生の専門書

読書の習慣はないけれど、一応、本棚はある。何が置いてあるのかといえば、ほとんどが専門書。そういえば、引っ越しの荷物からまだ出していないものもあったなあと、段ボール箱を開けてみた。箱の中にはやはり、専門書がいっぱい。取り出して本棚に並べていくと、自分で詰めたはずなのに、見覚えのない本が一冊紛れている。この見覚えのない本は、「ことわざ辞典」だった。図鑑なら時々見るが、辞典はしばらく手にしたことが無い。...

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植木屋の道

むかしむかしの話。20代の頃、役所の打ち合わせで現場を見に行った。ここは芝生にすると言われて見た場所は、排水不良で水浸しになる所だった。「この状態では芝を張っても良くなりません。」と言うと、「(業者は役所の)言うことを聞いていればいいんだ」的な言葉が返ってきた。言うことを聞いて枯らせば、それは業者の責任になり、信用を落とすことに繋がる。その前に、良くならないとわかっていることに無駄なお金を掛けること...

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匿名で書くということ

時々、地元紙の投稿欄を活用して、緑のあり方についての意見や提案を行うことがあります。(例1 例2 例3 例4 例5 例6)改善の提案をする時はなぜ今のやり方ではいけないのかの理由を述べて代案を示す必要があり、その過程として現状否定をしなければならない時もありますが、そうした意見性の強い文章を書く時は、自分の書いたものに対する責任と覚悟が必要です。新聞投稿は匿名掲載も可能ですが、責任の所在を明確にし...

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根っこ

暮れに、秋田市まで出かけた時のこと。待ち時間を利用して、「県民会館のけやき並木」を見てきた。これは大きい。お堀の下から見上げたことはあるけれど、土手に登って見たのは初めて。樹齢300年超、秋田市の天然記念物第一号だそうだ。ここから見下ろすと、お堀の向かいには県立美術館。せっかくなので、話題の美術展も覗いてきた。床に、小さな粘土を並べて描かれた作品、これはいったいなんだろう?丹念に、丁寧につくり上げ...

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おたがいさまとおかげさま

なかなか雪の積もらない冬。それでも冬が来ないということはなくて、昨日は久しぶりに屋根を滑り落ちる雪の音で目が覚めた。この目覚ましが、除雪車の機械音になると、本当の冬。大きな機械で払われた雪は、家々の前に山のように連なる。大急ぎで起きて、自分の家の前の雪を寄せて、ついでに、両隣やお向さんの雪も少し寄せる。寝坊した時などは、ご近所さんが自分の家の前の雪を寄せてくれている時もあるから、先に起きた時は、そ...

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