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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

乱反射

『乱反射』。 今月にドラマ化となるこの小説には、街路樹の事故が取り上げられている。 物語には、街路樹を管理する役所職員とか、街路樹を点検する造園業者、並木を散歩して犬の糞を処理しない市民などが登場し、街路樹に関わる人たちの小さな職務放棄やマナー違反が重なった末に倒木事故が発生、最悪の事態へと向かう。フィクションではあるけれど、小さな『見て見ぬ振り』が大事に発展するということは現実世界にもある。「自分...

庭暮らしのススメ

建築資料研究社から、「庭暮らしのススメ(豊藏均氏編著)」が発刊となりました。全国の作庭者16人による、庭づくりの実例紹介。実際に庭をつくっている人たちが、石積みや石張り、植栽や手入れなどの10項目を執筆、その勘所をとても分かりやすく解説してくれています。微力ながら私も協力させていただき、『庭を育み守る』という項目を担当、 ・木を植え育み守る ・大きく生長した樹木を、自然な形に保ちつつ支障の無い空間...

庭40周年

庭誌最新号が届きました。 創刊40周年とのことで、誠におめでとうございます。今号で大きな関心を持って読んだのは、「庭園専門誌の歴史を紐解く 『庭』誌40余年、見返りの景」という、前編集長の豊藏均氏へのインタビュー記事。私が「庭」の購読を始めたのは平成元年の67号(福岡住まいの庭)からですが、平成元年からということは、28年間読んできたということになります。様々な雑誌がある中で、こんなに長く読んできたのはこの...

はじめよう!山歩きレッスンブック

先日、何気に書店で目に入った本。 手に取ったら、一昨年にブログでご紹介した(春のお便りが届きました(『Letters』創刊)大武美緒子さんの著書でびっくりしました。近日中にブログでも紹介予定ですが、1月9日に開催された「街路樹サミットin立川」でもご一緒させていただいた方。登山専門誌のライターをされていた時は、取材で白神山地や二ツ井の七座山にも来られたことがあるとのことで、いつか大武さんの書かれる山の本を...

現代ニッポンの庭 百人百庭 

白い雪の降る日に、一冊の本が届きました。「白」という字に「一」を足すと「百」になりますが、「百人百庭」という本です。(「現代ニッポンの庭 百人百庭」)庭をつくる人が百人いれば、百の個性がある。「百」という字には「さまざまな」という意味もありますが、この本では、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地から世代を超えた百人の作者を選抜、個性豊かで多様な庭の世界を紹介しています。発行は、庭園専門誌の「庭」を...

葉っぱのフレディ~いのちの旅~

以前、「落ち葉はゴミか」というエッセイを書いたことがあります。HPに掲載している記事ですが、これを書いたのは2007年の11月のことでした。この頃の能代はまだ、街路樹がブツ切りにされていた時代。街路樹のブツ切りは全国的なものですが、その原因の多くは、落ち葉に対する苦情です。でもこうした苦情は、落ち葉をゴミとして捉える意識を変え、樹木の生理が正しく理解されれば、無くなるものもあるかもしれない。樹木の効...

裏庭のマザー・テレサ~群馬直美さん 「木の葉と木の実の美術館」から~

読書の秋,ということで、先日ご紹介した、群馬直美さんの「木の葉と木の実の美術館」を読んでいます。そこに、「裏庭のマザー・テレサ」のタイトルで出てくるのが、このドクダミ。 名前からして、毒のある草と思われがちなドクダミですが、実は薬草で、その名の由来は、「毒」を「矯める(直すの意)」という「ドクタメ」が訛ったものとか。 群馬さん曰く、 根から茎、葉っぱまで、全てを薬効のために捧げ尽くし、症状に合わせ、煮...

キンモクセイの香りが運んでくれた本~「木の葉と木の実の美術館」群馬直美さん~

昨日いただいた東京からのお手紙に、「キンモクセイの香りに心潤う季節になりました」とありました。キンモクセイは寒冷地では育ちにくく、当地では見かけることの少ない木ですが、先日、市内で偶然この香りと出会い、嬉しい思いをしたばかりです。この間、この香りを嗅いだのはいつだっただろう。そういえば、10年ほど前に、初めて永平寺さんに出かけた時、境内にいっぱい咲いていたなあ。そのまた前はいつだったろうと記憶を辿...

春のお便りが届きました(『Letters』創刊)

春の陽気もつかの間、今朝はまた、雪景色の朝です。暴風雪警報も発令されて、やむなく現場もストップ。そんな中、暖かな春のお便りが届きました。『Letters』。暖色系の表紙に描かれた葉っぱが、とても印象的な本です。送り状には、「大切な人に送る手紙のように心を込めて」とありますが、この『手紙』をつくられたのは、さいたま市の大武美緒子さん。「子どもとの暮らしから 身近な自然とつながる たのしむ」をコンセプトに、...

言の葉葉っぱ暦

先日、帰宅すると、何やら小包が届いていた。開けてみてビックリ。群馬直美さんから届いた新作の著書だった。郡馬さんは、東京都立川在住の、日本で唯一の葉画家さん。数年前、偶然秋田市の本屋さんで「街路樹葉っぱの詩」という本を見つけ、あまりの感動にお手紙を書いたことがある。いただいたお返事には、「福岡さんの考えは正しい。福岡さん流の街路樹が日本全国に広がることを祈っています。」とあった。またまた感動して、数...

庭212号

庭園専門誌の「庭」最新号が発売になった。「庭」は、古庭園から現代の庭、意欲ある若手のコーナーから名人の語録、道具の紹介まで、庭を幅広く捉える情報満載の専門誌だ。ネットの無い時代、田舎で庭の勉強といえばこの本しかなかった。ここで紹介される人は雲の上の存在。どうやったらこんな庭がつくれるんだろう、でもいつか自分も載ってみたいものだと、ずっとそんことを夢見ていた。40代に差し掛かる頃、自分の庭はこれでい...

「図解 自然な姿を楽しむ『庭木』の剪定」

このほど、「図解 自然な姿を楽しむ『庭木』の剪定」という造園書が発刊、(10月25日発売 講談社刊)昨日、購入しました。著者は、東京の作庭家、平井孝幸さん(石正園 主宰 )。現代住宅に適応させた、モダンな雑木の庭を創られる方で、庭誌などの専門誌でも著名な方です(「庭186号『平井孝幸の流儀』」)本書では、難しい雑木の剪定をイラストでわかりやすく解説、成長が早く大きくなりやすい雑木の更新法などはとて...

Desperado ♪

「心に残る一冊」というカテゴリーを付けたものの、あまり本を読まないのでなかなか記事が増えない。でも音楽は聴くから曲ならあるか。ということで、このカテゴリーを「心に残る一冊(一曲)」とあらためることにした。また変わるかもしれないが、とりあえず一曲ご紹介。中学生の頃、「イエスタデイ・ワンスモア」のレコードが欲しくて、カーペンターズのベスト盤を買いに行った。この時聴いた中で、イエスタデイ・ワンスモアとともに...

庭誌199号

庭誌199号が届いた。長いようで短かったこの2カ月、いろんなことがあったけれど、まずはこうしてこの本を手に取り読めることを喜びたい。今号の見どころは(私にとってです)何と言っても、「作庭家 金綱重治 復古創新」。金綱さんは、20代の頃、庭誌の「茶庭二人集」で目にして以来の憧れの人だった。作庭論を読み、「若いうちから儲けることを考えてたらいかん。」と自分の求める庭づくりを徹底されていた姿勢に、自身の師匠か...

十五少年漂流記

今開催中の街路樹展の会場である市民プラザでは、市民から寄贈された本を定価の1割で買えるという破格のサービスを行っている。(詳細はこちら→http://www.tmnoshiro.com/plaza/plaza_book.html )ありがたいことに、本は館内でも閲覧できるので、時々立ち寄っては、100円のホットコーヒー片手に座り読みときめこんでいる。館内には、マンガから文庫本、図鑑から専門書まで、様々な種類の本が所狭しと並んでいるが、今回私の...

街路樹展の図書

今回の街路樹展には、参考図書として、この三冊を置いています。街の緑に興味のある方にはおススメです。また、今回は、雑誌に掲載された文章も掲示しています(編集社様より許可をいただきました)。庭誌162号に掲載された、作家の中沢けいさんの「街路樹受難の時代」と168号に掲載された「イチョウの輝き」という、大阪府の女子大生の方の寄稿です。この二つの記事、実は私にとって、とても思い出深い記事なのです。ふるさ...

庭185号

庭185号が発売になった。http://www.ksknet.co.jp/book/search_detail.asp?bc=05002185今号のタイトルは「作庭家 中野和文の流儀」ということで、熊本県の中野和文さんの特集。「自然環境再生型庭園」を提唱される中野さんのつくる庭は、本当にこれが人の手でつくられたのかと思うほど、阿蘇の風景を再現したかのような、作為を感じさせない庭だ。特に、表紙の庭(副題の「市中の森に暮らす」の庭)の水と緑の織り成す「情景」は圧巻で、そ...

庭183号

9月1日、庭園専門誌「庭183号」(建築資料研究社)が発売になりましたhttp://www.ksknet.co.jp/book/search_detail.asp?bc=05002183 。今回の特集は「列島縦断 新進作庭者 5人の仕事」というタイトルで、北は秋田から、福島、千葉、東京、岐阜の5地域の若手作庭者が紹介されています。前半のカラーページでは作庭者の皆さんの代表作を写真で紹介、モノクロページでは、作者自身による作品解説と作庭私論、また今回特集された作...

庭181号

待望の、庭誌181号が発売になったhttp://www.ksknet.co.jp/book/search_detail.asp?bc=05002181今号は「庭師 安諸定男の流儀」と「楽しい暮らしの庭」の特集。安諸さんの作られた庭は、知人を通して何度か見せていただいたことがある。伝統を重んじながらも既成概念に捉われない、遊び心あふれた楽しい庭づくりをされる方。本当に素晴しい作品ばかりでため息が出た。安諸さんの流儀の一つ、そこにあるものや廃材、土地の素材を庭...