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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

ドウダンツツジの透かし5年目

刈り込みだったドウダンツツジを透かして5年目。高さは三倍になりましたが、整形的でコンパクトだった玉物が、やわらかな株立ちに変わってきました。変わってきたというよりも、苗木を植えて刈り込まずにおけばこのような姿になるので、元の姿に戻しているということになります。真ん中程の高さの所で幹が曲がっているのは、この曲がりの部分が玉物だった頃の高さで、切らずにおけば幹は曲がらずにすらっと伸びていきます。すらっ...

ムラサキシキブの手入れ

背後の目隠しつくった、ムラサキシキブの丘。2m未満の木を50株ほど植えました。植栽から5年経ち、成長も良好。高さも3mほどになり、森の様相を呈してきました。人の背丈より高くなったところで、下枝を払い、森の中に入れるようにしていきます。剪定後。新緑の頃には、ちょうどよい目隠しになるでしょう。50本もあると、さすがに枝もたくさん出ます。でもこれを捨てるのはもったいない。ということで、3年前に作った柵を...

大きくのびやかでやさしく2~カエデの透かし

今回はカエデの手入れ。前回のヤマボウシと同じく樹冠を整えるのをやめ、樹木に伸びたいように伸びてもらうための手伝いをしていきます。下から見上げたところです。赤枠のラインがこれまでの剪定位置ですが、これからは枠にはめずに、枠からはみ出させていきます。剪定後。不自然に左右に曲がる枝や枝の付け根にかたまる小枝、切り残して枯れた枝などを外し、これまで切っていた徒長枝を残して伸ばしていきます。全体。かなりのび...

大きくのびやかでやさしく1~ヤマボウシの透かし

建物際にあるヤマボウシの列植の手入れ。これまでは、左端の小さな木に合わせて芯を止め、高さを揃えていたようです(赤線)。個々の枝張りも、左右均等になるように樹冠を整えていたようですが、意図的に整えようとすると樹木が反発し、逆に樹形が乱れてしまうので、枝先を詰めずに、樹木の意志を尊重する方法で手を入れていきます。緑線は、数年後の樹形と、全体の森冠のイメージ。『森』という字のごとく、樹木が3本寄れば、全...

夏椿の透かし

真冬ですが、夏椿の手入れ。ボリュームのある姿を、風でそよげるぐらいに透かしていきます。枝抜きをしながら登っていきましたが、最上部までは届かず。内部に人が入れるぐらいの空間ができてきたので、ここで二連梯子を投入して足場を確保します。上空は風が強いので安全帯で身体を固定していますが、作業はしやすいけれど、逃げられないので寒風が身に沁みる。これは、雪国の植木屋でなければ体感できない貴重な感覚。仕上がり。...

雑木の庭 10年目の手入れ

作庭から10年目を迎える庭の手入れ。これまでは点検で寄った時などに、枯枝や越境する枝を外すぐらいですんでいました。しかし10年も経つと、木々の個性も顕著になります。こちらの庭は里山の雑木を植えた庭ですが、里山で最も大きくなるのはどんぐりの木。ここにはコナラとミズナラが1本ずつありますが、やはり他の木に先駆けて成長しています。それはそれで樹木の特徴であり、高木が林冠を形成していくのが自然の理。里山の木々...

ブナとモミジの樹高下げ

除排雪作業も一段落、現場は落葉樹の冬季剪定に入りました。今回は、ブナの木の樹高下げ。8mほどのブナを、1.5mほど下げます。ほとんど切っていないように見えますが、直径5㎝ほどの枝を3~4mの長さで4,5本間引いています。この角度から見ると、枝が透けているのがわかるでしょうか。側面から。電線を交わしつつ、隣地側に枝が張らないように、庭側の枝は伸ばして木蔭を作れるように。こうして見ると左右対称ではありませ...

譲り合って森になる(ソメイヨシノの樹高下げ)

施設の一角にある、ソメイヨシノとナナカマドの木立ち。植栽後、20年以上は経過していると思われますが、おそらく植えた時は同程度の大きさだったことでしょう。ナナカマドは2本ありますが、今は、成長の早いソメイヨシノに圧されて、上方や後方の空間を奪われてしまいました。行き場の無いナナカマドは外側に枝を伸ばすしかなく、幹も随分と傾いてきたようです。この敷地面積と、枝張りが10m以上にもなるソメイヨシノの特徴を考...

野透かし

ブナの木の野透かし。太く長い枝を幹元から抜いていく方法で、冬にしかできないやり方です。「透かし」にもいろんな方法がありますが、山野に生える木にはやはり『野透かし』が最適。樹木のやさしさやしなやかさを最も引き出せる方法です。手を入れたことがわからないように。木に切られたことを感じさせないように。山の木は山にあるあるように。そんなことを心がけて手を入れています。...

老梅の若返り剪定

大きな老梅の剪定をお願いされました。久々に、二連梯子を掛けて登ります。剪定前。通常は、大きな木などは徒長を抜いて全体を縮小していきますが、この木は中間に衰弱枝が多いため、今回は上部の勢いある若枝を残していくことにしました。剪定後。衰弱枝が外れた分、内部の風通りが良くなりました。老梅は所々に空洞化が見られるため、あまり背を高くしていると、強風の影響を受けることも考えられます。今回の剪定では通風や日照...

二年目のヤエザクラ

昨年剪定させていただいたヤエザクラに、今年も手を入れることができました。剪定前。剪定後。門脇にあるこの桜は、後が隣地、上に電線、右は車の通行と、三面に支障があります。方針としては、あまり高さを出さないようにしながら、前面上空と左側に枝を伸ばさせていく予定です。側面の剪定前。剪定後。まだ隣地に越境していたわけではありませんが、いづれそうなることが予想される枝は、余裕を持って剪定しておきます。昨年剪定...

イチョウの交代

9月に書いた、『庭の更新と樹木の更新』という記事で紹介したイチョウ。今年は4年ぶりに、この木の剪定を行いました。剪定前。剪定後。枝のアタリを少し外しただけなので、ほとんど姿は変わりません。切る量が少なければ徒長も起こらず、この木はこれからも自然な姿でいられます。このイチョウに萌芽更新を行ったのが7年前。1年後には10本程度の芽が吹き、それが枝となり幹となるにつれて、徐々に間引いていきました。現在は...

梅の木の基本縮小

梅の記事が続きますが、今週も梅の木の剪定を行いました。周りに障害物が無いので、四方に枝を張らせたきれいな樹形をしています。しばらく手が入っていないようですが、枝ぶりを見ると、横に伸びた枝が途中から上方に向きを変えています。ちょうど、木の脇にある脚立ぐらいの高さになるでしょうか。おそらく以前は、そのぐらいの高さが樹冠となっていたようです。枝が分岐する位置を元に5段階に分けた、樹冠拡大の予想図です。①...

4年目の梅並木

昨年末に行っていた梅並木の剪定。2年ぶりの剪定ですが、だんだん木が大きくなってきたことから、今回は実が採りやすい高さまで下げていきます。側面から見たところ。6~7mの高さ(赤○)の木を、3~4m(緑○)まで下げていきます。反対側から。緑線は前回剪定した時の位置、緑○は剪定後の樹冠です。そして赤線は、今回剪定する予定の位置、赤○は剪定後の樹冠のイメージ。前回よりもかなり剪定位置が下がりますが、位置が下が...

イチョウの樹形再生

2010年から取り組んでいる、イチョウの樹形再生。状況を見ながら2,3年おきに手を入れてきましたが、今年で7年目を迎えました。徐々に樹高を下げていく方針ですが、その分、枝張りは残します。写真を見るとわかるように、斜め上に伸びる枝が、途中から上方に向きを変えています。一番下の枝の成長が最も早く、上部の枝を包み込むように伸びてきていますが、このまま伸長すると、上部の枝に日が当たりにくくなり、風通しも悪...

ブナの透かし

ブナの木の透かし。屋根に触る部分と道路の越境、混枝の整理など。樹高も多少下がって、大きな脚立で枝抜きできる程度にしています。剪定量は1/4程度。長さ3~4m、直径5~7㎝ほどの枝を4本程度間引いています。ほとんど剪定されていない木なので、樹形も自然で内部にも適度な空間があります。自律できている木にはあまり手を入れず、剪定は生活支障や枝擦れのある個所のみ。このブナは、白神山地と向かい合う木。のびのびとし...

柿の木の透かしその後

昨冬に透かした柿の木の今。強剪定後に伸びた木を、樹冠はそのままに、全体の3割程度の枝を間引きしていました。剪定前後と、その後の比較。1年近く経ち、懐から出た徒長枝はまだ短くて、外観は、剪定前と変わらぬ姿を保っています。この状態を想定しながら手を入れましたが、ほぼ予想通りの展開。空間支障も出ていないため、今年は剪定を行わずに見守るだけです。柿の木は、とても穏やかな姿をしていました。そんな状態を見れて...

柿の木の樹高下げ

柿の木の樹高下げ。高さ8mほどになった柿の木を2/3程度まで下げていきます。剪定後。大きな脚立で届く程度、屋根に上って実が採れるような高さになりました。重なった枝も抜いていますが、下の枝まで日が差し込むようになったので、実付きもよくなるでしょう。剪定前後の比較です。今回の剪定は、太いもので、直径10㎝ほどの枝を落としています。それに対しての残す枝は、その3分の1程度の太さの枝。この残した枝が作り出す養分...

梅の木の三面縮小~支障に対処する自然樹形~

雪囲いも一段落。これからの庭仕事は、枝折れ防止の軽剪定(常緑樹)や、落葉樹の冬季剪定などがメインとなります。こちらは、昨年に発刊となった『庭暮らしのススメ』に書いた記事ですが、見出しにもあるように、大きくなった木を小さくするのも今の時期です(落葉樹)。樹木の縮小は全体的に切り詰めることが一般的ですが、本で紹介しているのは、支障のある方向を小さくして余裕のある空間に伸ばしていくというやり方。樹木が枝...

モクレンの樹高下げ

庭の木々もすっかり葉を落とし、今年も冬季剪定の時期を迎えています。毎年、黄葉の頃に剪定しているお宅のモクレン。今年は少し樹高を下げることになりましたが、芯梢部にまだ青葉が見られます。葉が青いということは、まだ養分を作るために活動しているということ。今回は太めの枝を剪定することになるため、葉が落ち切ってから行うことにしました。ちなみに例年は、電線に触る徒長枝を抜き、越境や住宅に触る枝を多少切り詰める...