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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

譲り合って森になる(ソメイヨシノの樹高下げ)

施設の一角にある、ソメイヨシノとナナカマドの木立ち。植栽後、20年以上は経過していると思われますが、おそらく植えた時は同程度の大きさだったことでしょう。ナナカマドは2本ありますが、今は、成長の早いソメイヨシノに圧されて、上方や後方の空間を奪われてしまいました。行き場の無いナナカマドは外側に枝を伸ばすしかなく、幹も随分と傾いてきたようです。この敷地面積と、枝張りが10m以上にもなるソメイヨシノの特徴を考...

野透かし

ブナの木の野透かし。太く長い枝を幹元から抜いていく方法で、冬にしかできないやり方です。「透かし」にもいろんな方法がありますが、山野に生える木にはやはり『野透かし』が最適。樹木のやさしさやしなやかさを最も引き出せる方法です。手を入れたことがわからないように。木に切られたことを感じさせないように。山の木は山にあるあるように。そんなことを心がけて手を入れています。...

老梅の若返り剪定

大きな老梅の剪定をお願いされました。久々に、二連梯子を掛けて登ります。剪定前。通常は、大きな木などは徒長を抜いて全体を縮小していきますが、この木は中間に衰弱枝が多いため、今回は上部の勢いある若枝を残していくことにしました。剪定後。衰弱枝が外れた分、内部の風通りが良くなりました。老梅は所々に空洞化が見られるため、あまり背を高くしていると、強風の影響を受けることも考えられます。今回の剪定では通風や日照...

二年目のヤエザクラ

昨年剪定させていただいたヤエザクラに、今年も手を入れることができました。剪定前。剪定後。門脇にあるこの桜は、後が隣地、上に電線、右は車の通行と、三面に支障があります。方針としては、あまり高さを出さないようにしながら、前面上空と左側に枝を伸ばさせていく予定です。側面の剪定前。剪定後。まだ隣地に越境していたわけではありませんが、いづれそうなることが予想される枝は、余裕を持って剪定しておきます。昨年剪定...

イチョウの交代

9月に書いた、『庭の更新と樹木の更新』という記事で紹介したイチョウ。今年は4年ぶりに、この木の剪定を行いました。剪定前。剪定後。枝のアタリを少し外しただけなので、ほとんど姿は変わりません。切る量が少なければ徒長も起こらず、この木はこれからも自然な姿でいられます。このイチョウに萌芽更新を行ったのが7年前。1年後には10本程度の芽が吹き、それが枝となり幹となるにつれて、徐々に間引いていきました。現在は...

梅の木の基本縮小

梅の記事が続きますが、今週も梅の木の剪定を行いました。周りに障害物が無いので、四方に枝を張らせたきれいな樹形をしています。しばらく手が入っていないようですが、枝ぶりを見ると、横に伸びた枝が途中から上方に向きを変えています。ちょうど、木の脇にある脚立ぐらいの高さになるでしょうか。おそらく以前は、そのぐらいの高さが樹冠となっていたようです。枝が分岐する位置を元に5段階に分けた、樹冠拡大の予想図です。①...

4年目の梅並木

昨年末に行っていた梅並木の剪定。2年ぶりの剪定ですが、だんだん木が大きくなってきたことから、今回は実が採りやすい高さまで下げていきます。側面から見たところ。6~7mの高さ(赤○)の木を、3~4m(緑○)まで下げていきます。反対側から。緑線は前回剪定した時の位置、緑○は剪定後の樹冠です。そして赤線は、今回剪定する予定の位置、赤○は剪定後の樹冠のイメージ。前回よりもかなり剪定位置が下がりますが、位置が下が...

イチョウの樹形再生

2010年から取り組んでいる、イチョウの樹形再生。状況を見ながら2,3年おきに手を入れてきましたが、今年で7年目を迎えました。徐々に樹高を下げていく方針ですが、その分、枝張りは残します。写真を見るとわかるように、斜め上に伸びる枝が、途中から上方に向きを変えています。一番下の枝の成長が最も早く、上部の枝を包み込むように伸びてきていますが、このまま伸長すると、上部の枝に日が当たりにくくなり、風通しも悪...

ブナの透かし

ブナの木の透かし。屋根に触る部分と道路の越境、混枝の整理など。樹高も多少下がって、大きな脚立で枝抜きできる程度にしています。剪定量は1/4程度。長さ3~4m、直径5~7㎝ほどの枝を4本程度間引いています。ほとんど剪定されていない木なので、樹形も自然で内部にも適度な空間があります。自律できている木にはあまり手を入れず、剪定は生活支障や枝擦れのある個所のみ。このブナは、白神山地と向かい合う木。のびのびとし...

柿の木の透かしその後

昨冬に透かした柿の木の今。強剪定後に伸びた木を、樹冠はそのままに、全体の3割程度の枝を間引きしていました。剪定前後と、その後の比較。1年近く経ち、懐から出た徒長枝はまだ短くて、外観は、剪定前と変わらぬ姿を保っています。この状態を想定しながら手を入れましたが、ほぼ予想通りの展開。空間支障も出ていないため、今年は剪定を行わずに見守るだけです。柿の木は、とても穏やかな姿をしていました。そんな状態を見れて...

柿の木の樹高下げ

柿の木の樹高下げ。高さ8mほどになった柿の木を2/3程度まで下げていきます。剪定後。大きな脚立で届く程度、屋根に上って実が採れるような高さになりました。重なった枝も抜いていますが、下の枝まで日が差し込むようになったので、実付きもよくなるでしょう。剪定前後の比較です。今回の剪定は、太いもので、直径10㎝ほどの枝を落としています。それに対しての残す枝は、その3分の1程度の太さの枝。この残した枝が作り出す養分...

梅の木の三面縮小~支障に対処する自然樹形~

雪囲いも一段落。これからの庭仕事は、枝折れ防止の軽剪定(常緑樹)や、落葉樹の冬季剪定などがメインとなります。こちらは、昨年に発刊となった『庭暮らしのススメ』に書いた記事ですが、見出しにもあるように、大きくなった木を小さくするのも今の時期です(落葉樹)。樹木の縮小は全体的に切り詰めることが一般的ですが、本で紹介しているのは、支障のある方向を小さくして余裕のある空間に伸ばしていくというやり方。樹木が枝...

モクレンの樹高下げ

庭の木々もすっかり葉を落とし、今年も冬季剪定の時期を迎えています。毎年、黄葉の頃に剪定しているお宅のモクレン。今年は少し樹高を下げることになりましたが、芯梢部にまだ青葉が見られます。葉が青いということは、まだ養分を作るために活動しているということ。今回は太めの枝を剪定することになるため、葉が落ち切ってから行うことにしました。ちなみに例年は、電線に触る徒長枝を抜き、越境や住宅に触る枝を多少切り詰める...

柿の木の越境剪定

現場では今、落葉樹の冬季剪定が続いています。...

柿の木の透かし

雪も落ち着いてきたこの頃、現場では今、落葉高木の冬季剪定を行っています。大きな柿の木の透かし。隣地越境や建物に障る枝を切り詰め、樹冠を縮小しました。こちらが剪定前の様子。剪定前と剪定後をUPで見てみます。枝が3、4本あれば1本間引くぐらいの割合。小透かしはせず、3m程度の枝を幹元や枝元から抜き、内部に風が通るようにします。すると必然、3/4~2/3程度の枝が残り、樹木も今ある枝量で養分生成を行うこと...

冬季の営業案内(冬季剪定)

雪囲い作業も終了、現場は今、冬の剪定に入っています。桜の木の越境枝とテングス病枝の剪定。栗の木の越境枝剪定。黒松の徒長枝剪定。落葉樹、常緑樹等、様々な事例を、カテゴリーの「冬季剪定」のコーナーで紹介しています。どうぞ、併せてご覧ください。冬季剪定は、3月中旬ごろまで行っています。メールでのお問い合わせは、弊社サイトの剪定コーナーから行えます。多少にかかわらず、お気軽にお声がけください。...

晩秋の松の手入れ(海岸部のアカマツ)

降雪前のこの時期は、天候も不安定。落ち着かない天気が続くこの頃ですが、晴れ間を見て松の手入れに行ってきました。海岸から300mほど離れた所にあるお宅の松。高台にあるため、冬季は寒潮風が吹き寄せることでしょう。幹肌や葉質からアカマツだと思われますが、アカマツは内陸部に多く潮風に弱いとされており、黒松とのアイノコか、あるいは幼樹の段階に植えて、環境に慣れたものかもしれません。いずれにしろ、海岸部でアカ...

桜の樹高縮小2

芽吹きの頃も間近、落葉樹の活動も始まってきたので、今期の冬季剪定も終了です。昨年の12月、[桜の樹高縮小」という記事を書きましたが、3月に行った剪定を、この機会に載せておきます。こちらは、私の暮らす自治会館前の桜の剪定。昨年の9月に軽剪定を行い、落葉期に樹高を下げることを計画していた木ですが、今回、自治会作業で行うことができました。剪定仕様や今後の管理なども付しています。(昨年の剪定はコチラ)側面...

空間に伸ばす~制限のある庭でも枝を伸ばす方法~

今週は、落葉樹の冬季剪定を行っています。道路や隣地などに枝が越境したり、樹木が大きくなって木同士が接触を起こしてきたりなど、あまり広くないスペースで成長した樹木はコンパクトに樹形縮小(ブツ切り)されることが多いですが、一度に木を小さくすると翌年は徒長枝ばかりが出て樹形を乱します。徒長枝が大量に出るということは、樹木が栄養をつくるための枝葉が不足しているということで、一度に枝を切り過ぎているというこ...

ドウダンツツジの透かし その後

2年前の今頃、玉ドウダン(ドウダンツツジ)を「透かし」に直していました(参照ドウダンツツジの透かし)。剪定前の写真を再掲します。手を入れる前は丸く刈り込まれていた1mぐらいの木。背景が少し寂しかったことから、徒長枝をそのまま伸ばして背丈を高くし、目隠しの役目を持たせることにしました。剪定後。「刈り込み」という剪定法は、枝の萌芽を促して枝葉を密生させ、整形樹形にボリュームを持たせるやり方ですが、混み...