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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

自然の応用

手入れ中の庭です。近景、中景、遠景に木立を配して、庭の外を緩やかに、軽やかに隠しています。こちらの庭は、さらに木立が細かに別れつつ、外の景色を隠します。雰囲気や庭の形式が違っても、二つの庭に共通しているのは、自然樹形の落葉樹が群落となって、その間に道があること。こうした庭のイメージをどこから得ているかというと、こちら。言わずと知れた、奥入瀬渓谷の渓流です。渓流は水が通る道でもあり、その周りに群落が...

美しいライン

ランダムな曲線が美しいアプローチ。 以前は石畳でしたが、改修により、除排雪のしやすい道になったようです。それでも、石敷きだった頃の庭の風情を残すために、ラインはそのまま活かされています。作庭後50年近く経つ庭は、ご主人の設計によるもの。当時はこうしたラインを持つ庭は少なく、それが一般の方のデザインで生み出されたことに驚きます。私がこのアプローチラインを見て連想するのは、砂浜の波打ち際。自然の風景を...

植栽時の土壌改良と通気改善

社屋の植栽スペースにヤブツバキを植えました。板塀に緑の葉が映えて、とてもいい感じです。足元に多少の縁石を付けてありますが、これは深さ60~100㎝の土中から出たもの。ツバキの根は30㎝ほどなので、その3倍の土を掘り返したということです。植栽の依頼をいただいた時は、お好みの樹種を聞くとともに、土の状態も伺います。そのうえで、選ばれた木が現場の土壌条件で健全に育てるかどうかを調べます。今回は、黒土の下...

庭の機能美

暮れのご挨拶かたがた、庭の点検に。この日は、これまで積もった雪が雨で融け、空堀(枯れ流れ)に少し残っている程度でした。雪が融ければ水になる。この雪はアプローチに積もった雪を寄せたものですが、空堀は雪寄場でもあり、雪解け水を通す道。空堀の石積みには、深さ1.5m程度の通気管を所々に埋設しているので、地中からの熱も融雪に作用していることでしょう。雪が融ければ通気管を通って浸透し、大量に融ければ空堀を流れ...

隠と蔭の使い方~植栽の工夫がもたらす緑の効果

窓を開けると飛び込んでくる緑の景色。5月も半ばを過ぎ,自邸の庭も、日ごと、葉色や木蔭が濃くなってきました。暮らしの中で木々の変化を体感できるのも、身近に木があるからこその贅沢。これも、庭に樹木を植えることの特権ですね。この庭の植栽は、石組同様に「安定感」を意識していますが、この安定感が生み出されている秘訣は、木々の群落がこんもりとした林冠を形成していることにあります。こちらは、山並みの前にあるケヤキ...

雪と共生する庭2

前回の「雪と共生する庭1」では、屋根下に樹木のある庭に雪降ろしをした例を紹介しました。できれば屋根下には植えない方がいいのですが、奥行きの無い庭などでは致し方ない時もあります。今回は、植栽配置やアプローチの取り方を工夫することで、雪を回避する方法を考えてみたいと思います。作庭10年目の緑陰の庭です。こちらは作庭当時の写真ですが、大屋根からの落雪を避けるため、アプローチを大きく迂回させています。冬はこ...

雪と共生する庭1

庭の設計をする時、真っ先に考えるのが雪との共生です。どうしたら雪の害を受けずにすむか、いかに最小限の養生で冬を越させるか、どうすれば、野山の木々のように雪を受け流せる強い庭にできるのか、 雪の無い夏場に庭を考える時でも、冬の暮らしを最優先で考えます。 自然積雪だけだったら、山の木を植えれば雪囲いは要らない。 最も怖いのは屋根からの落雪と、通路の除雪。そして、それらの雪のやり場。 新築住宅の庭でも既存の...

着工

新築住宅の庭づくりがスタートしました。お話をいただいたのが3月中旬、準備も整って、今週から着工です。こちらは、3月末にお伝えした庭の原案。これから駐車場の造成が始まるとのことで、庭に合わせた駐車場の形を提案していました。その後、本設計に入る前に描いた地割の落書き。これをもとに、さらにイメージを練り上げていきます。こんな図面ができあがりました。CAD(キャド)が無いのでWord、マウスで描いたイメージです。...