FC2ブログ

Welcome to my blog

杜の木漏れ日(福岡造園blog)

白神に続く雑木の庭

先月より、能代市内で取り掛かかっていた庭づくりが完了しました。塀の無い平坦な芝庭の改修ですが、広い芝生面を活かしながら、近景・中景・遠景に植栽スポットを作り、樹木のカーテンで周囲を目隠ししています。近景は、コナラやアオダモなどを高木層にして、その下に、マンサクやオオカメノキ、ナツハゼ、クロモジ、リョウブなどの中低木を植え、林床にはヤブランやショウジョバカマを添えるなど、身近な里山の風情を表していま...

居ながらにして深山幽谷を楽しむ

大館市で作庭させていただいた庭です。手前の木製デッキを川に掛かる木橋に見立て、そこから渓流の風情を楽しむというコンセプトでつくりました。砂利の部分が渓流で、その外側が川岸、真ん中の島は、川の中の岩を表しています。川や道路などの両側に生える樹々は空間のある上空に枝を伸ばしてきますが、室内から見ると、川岸にあるカエデやアオダモが左右から枝を伸ばし合い、トンネルになるようにしています。奥入瀬渓谷を歩いて...

鐘型水琴窟と太鼓橋のある庭~宝勝寺さんの庭②

前記事では、宝勝寺さんの鐘楼前の庭(右側)を紹介しました。続いて今回は、通路を挟んで向かい合う地蔵堂前の様子を。地蔵堂は以前、大きな杉木立に包まれていたのでしょう。周囲に残る切り株から昔の様子がしのばれますが、竹垣も古くなったことから、対面する庭の雰囲気と調和するよう、多少の手を加えていきます。お寺といえば釣鐘ですが、向かいの鐘楼には大きな梵鐘があり、その大鐘と呼応するように、こちらの庭にも鐘をこ...

紅葉山を行く小道の庭~宝勝寺さんの庭①

芽吹きの前に着工していた、宝勝寺さん(北秋田市)の庭園改修が完了しました。今回手を入れさせていただいたのは、通路を挟んで向かい合う鐘楼(右)と地蔵堂(左)のある二つの区画ですが、完成後の様子を2回に分けてご紹介します。まずは、鐘楼の前の庭。大面積のサツキの寄せ植えを解体し、眺める庭から、歩きながら眺める庭に変えていきます。既存の樹種に合わせて、モミジやカエデを補植。土壌の浸透改善等で発生した残土を使...

お寺の小庭改修

お寺の庭の改修。石組周りに、敷地内にある樹木を補植しました。青木(常緑樹)で石組を囲うように植えたため、奥ゆかしさが増してきたようです。併せて、既存の樹木も少し移動。木の陰に隠れていた駒狐さんが見えるようになりました。蹲踞風に組まれた石組には水掘石が使われていますが、後ろの石から水が流れる仕掛けになっています。ということは、この石組は滝。石の面白さに目を留められたご住職の発案とのことで、お盆には水...

小道のある法面の庭

施工中だった、大館市の庭が仕上がりました。切土された法面に土留めと小道をつくりながら、腐植層の無い土を植物が育てる環境に変えていく仕事です。施工前。手前部分は雨で流れた表土が下に広がり、幾分勾配の緩い奥のほうは、それほどでもありません。どんな庭にするのかは土に訊け。土には安定する角度や硬さがありますが、流れた土の広がりが、ここまで出ていきたいと言っているようです。ということで、それを尊重しつつ、敷...

枯れ流れのある校庭

先日、造成地の改良を行った所は、昨年ヤマザクラを移植した校庭。写真は、その時にイメージしていた表面排水の仕組みです。この時は、「1本1本の盛土を繋いで根の張れるスペースを増やし、2つの盛土の間に溝を掘って通気を良く』したり、手前の側溝に穴を開け、水を逃がしてやることなども必要になる』」と記していますが、木々の後ろには側溝よりも低い法面があるので、そちらに水を誘導する方が効果が大きいでしょう。というこ...

やさしい道

『草花を楽しめるやさしい道』。そんなコンセプトで敷いたバークチップの道ですが、作庭から4年経ち、色合いも落ち着いてきたようです。何よりうれしいのは、道と植栽スペースの区分けが無くなり、植物が道に侵入してきたこと。道が道でなくなることを喜ぶというのも変ですが、バークチップは樹木の樹皮。やがて土に還るものなので、森の林床を歩いているといった雰囲気でいい。そんな、やさしい雰囲気が出てきたようです。...

仕上げない庭

庭づくりで心掛けていることのひとつに、『仕上げない』ということがあります。これは、庭の中に何もしない部分を残しておいたり、何かを植えても少し寂しいぐらいにしておくなど、仕上げの楽しみをご家族に残しておくということ。ここではそんな、『仕上げない』庭をいくつか紹介してみたいと思います。ほとんどがつくった当初のものですが、この状態をキャンバスとして、好きな絵の具を選んでいくように、草花で絵を描いていただ...

玄関風除室の庭

玄関風除室前のわずかなスペース。冬期は雪が落ちるので、デッドスペース化していた所です。そんな所でもなんとかなるのではないかと、有りものを利用してつくってみました。玄関は人を迎える所。訪れる人には心地良さを、毎日出入りする家族には楽しさを。ほんのちょっとの工夫で、そんな暮らしができたら素敵です。...

雑木と苔の小道

施工中の庭の園路、周囲に既存の苔を張って完成。山野草と苔の中を行く小道に、木立から木漏れ日が降りてきます。Simple is Best 。庭は、緑の心地よさを満喫できるのが一番の贅沢。そんなことを思わせてくれるお庭です。...

木漏れ日テラス

海を望む庭のお宅で改修した、もう一つの庭です。施工前。全面に植わっていた木々を少し寄せた状態。ここに石を敷いて、木漏れ日の降りるテラスとなりました。6畳ほどの広さがあるので、緑に囲まれた戸外室といったところです。樹々が混み合っていると、木同士も人もストレスを感じます。庭を周回できるように、木々の下枝を払って道をつくりました。テラスの日当たりには、庭のアクセントとして花台を。せっかくなので、いろんな...

海を望む庭

暑い最中ですが、施工中の庭が完成しました。庭の構成は、直線と曲線の組み合わせです。和室から見たところ。視点を高めるために、敷地内から移植したツツジを高く植えて、土留めの石積みを施しています。ツツジの右側には、西日除けにコナラを植えました。この木の向こうには日本海。庭越しに海を見下ろせるという、絶好のロケーション。車で5分の所にある海。いくつもの岬が平行に海に張り出し、その間を曲線の浜が繋いでいます...

木洩れ日ベンチ

この間、柿の木の下のアスファルトを、猫型に型抜きしました。猫の額、ではなく、猫の額もある庭のその後です。石のベンチから階段に向かう道ができ、お施主さんが草花を植えられ、縁石が花で彩られたところに、木漏れ日が舞い降りて完成です。「木蔭」は、「樹木の枝葉が日光をさえぎっている所」で、「木漏れ日」は、「木の葉の間からもれてさす日の光」という意味。暗すぎず明るすぎずの程よいバランスが、その下で過ごす人や植...

木立をめぐる庭

先月に着工していた庭、このほど無事にお引き渡しとなりました。自然樹形の落葉樹を植えて、木立を散策しながらお手持ちの草花を楽しむ庭です。こちらは造成時ですが、植栽の工夫によって、穏やかに周囲を目隠しできるように考えました。植栽のイメージ図です。中高木を群落状に寄せ植えし、緑の重なりで、自然に庭奥を目立たなくしていきます。群落は、一つ一つがこんもりとした形となり、木々の成長とともに、全体で大きな森を形...

雨の日の点検

今日は一日中雨模様。せっかく降ってくれたので、完成したばかりの庭を点検に。かなりの強雨でしたが、整然とした庭を見て安心しました。水は、地盤が硬いと浸み込まずに流れ、軟らかな所では浸み込む。自然勾配の付いた流れの部分では滞ることなくゆっくりと流れ、土壌改良を行った植栽スペースでは土中に浸透しやすくなったために、表土が浸食されたり土が流れたりということが無くなりました。施工前はプールのようだった庭です...

橋を渡る庭

施工中の庭が完成、無事、お引き渡しとなりました。植栽は、地味のある自然な雰囲気に。アプローチは、モダンで明るく。そんなイメージでつくらせていただいた庭です。施工前と施工後。雨水がたまりやすい敷地、軒先から自然勾配の枯れ流れを作って排水路とし、途中途中に浸透させながら、余剰水を庭奥まで誘導する仕組みです。冬季の落雪を考慮してアプローチを迂回させていますが、除雪がしやすいようになるべくフラットに、屋根...

芝庭のリニューアル

先日完了した芝生のリニューアル。既存の野芝に苔が侵入してきていたことから、図のように、湿気の抜けにくい塀際の土を軽石に変え、雨水の浸透や通気を改善、芝生も新たに張り替えます。床土の空気も入れ替えるため、芝生をはいで天地返し。周囲に軽石を入れる溝を掘り、掘った土で芝生面を以前よりも高めて水はけを良くします。完了に合わせるかのように、ライラックの花が咲いてきました。軽石がバンカーだとすれば、ライラック...

山桜の回廊

お手持ちの枕木を土留めとして活用、通路脇に土を盛って植樹スペースを設けました。枕木はお隣との境にありますが、その向こうには山桜が満開。山桜はそのまた向こうの里山にもあり、ここに山桜が植われば、『山桜の回廊』ができあがります。この山桜の苗木もまた、お施主さんお手持ちの一品。排水対策や土壌改良も施して、落ち着く所に落ち着きました。後は木々に大きくなってもらうだけ。山桜が繋ぐ緑の回廊、苗木に花が咲く日が...

山に還る庭

今春に作庭させていただいた井川町のお宅。里山にある家に、里山にある樹木を植える。その土地に生える身近な樹種を、山にあるように植える。庭というよりは、山。山に還る庭。そんなイメージで、小さな森をいくつもつくり、6つの森の集合体が家を取り囲むような、そんな雰囲気の庭でした。そしてこの庭にも秋が訪れ、やがて葉が落ちる頃。庭の前後に、新たな森が二つ増えました。もともとが、石の無い土地。石の無い所に石を持ち...