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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

土壌改善の効果(ナナカマドのその後)

昨年9月に、上部に枝枯れが見られたナナカマドに土壌改善を行っていました。その木の今です。改善の効果てき面、葉色も良くなり、樹勢も見違えるようになりました。一般的な剪定では切られてしまうヒコバエもそのまま残してあります。このヒコバエが作る養分で、この木が生きていられるからです。本体が元気になれば少しづつ本数を減らしていきますが、傷みの目立つ本体の衰弱が進めば、いづれこのヒコバエが本体として交代します...

造成地の改良(浸透管の埋設と天地返し)

降雨後の水がなかなか引けない時などは、土壌の硬化が予想されます。施設造成などの際は建物の安定のために硬土が搬入されることが多く、それが重機で締め固められると、土中に水や空気が浸透できなくなります。公共植栽などはそうした所にわずかな土を入れて植えられることが多いため、その後に生育障害を起こすことが良くあります。硬度化が進むと土壌が酸欠状態となり、樹木が根腐れを起こすからです。写真の木々は、一見、健康...

ComebackRoot(越境根の呼び戻し)

作庭10年目のお庭の点検。赤丸は、昨春に埋設した通気管ですが、地中に空気が入ることによって土がやわらかくなり、根の張りやすい環境ができていきます。10年前の施工時。既存土を1m近く掘り返すなど、天地返しを行って土に空気を入れました。施工前に土質調査をした時の様子。調査は3月中旬に行ったため、地下にはまだ雪解け水がありました。表土は排水の良い砂ですが、地下60cmほどの所から粘土層となり、土が硬くなります...

残材排水桝

現場は今、竹垣の更新作業。傷んだ竹垣を解体して、新たに作り直します。雨が降ってきたので小休止していると、水が溜まっている所を見つけました。ここには通気改良の竹筒を差し込んでいましたが、周りから土が侵入、機能できなくなっているようです。内部の土を落とせばまた機能できますが、せっかくなので、少し改良してみることに。ということで、1mほど穴を掘り、解体した丸竹を穴周りに差し込んでいきます。細い竹なので、...

カテゴリーに「土の手入れ」を増設しました

  ここのところ、土壌の通気改善による樹勢回復措置が続いています。樹木の将来的な健全成長を考えると、こうしたことは庭の造成時に行っておきたいことですが、家の建て替えや駐車場の増設等、庭周りの状況の変化によって水はけが悪くなったり、踏圧や自然圧などで土が経年硬化していく場合等もあり、長く庭を楽しむためには、土の中の環境整備がとても重要になります。土の中の水が停滞せずに動き、常に土中に空気が通っている...

ツツジの土壌改善

枝枯れが見られるようになった古木ツツジの土壌調査。山砂混じりの植栽土の下層が粘土質で、掘り下げるにしたがって青灰色のグライ化土壌となっていきました。酸素管を埋設することになりましたが、今回は、半割り竹を合わせた竹筒と、その泥濾し材として古ムシロ(コモ)を使います。竹は解体した竹垣の押縁、ムシロは冬囲いで使っていたものの残りで、どちらもお宅にあった廃材を利用。こちらの庭には露地(茶庭)が併設されていま...

桜の樹勢回復(土壌改善)

樹齢30年程度の桜の木に枝枯れが目立ち、土の中に異常があるのではないかと調べてみました。掘ってみると、芝生の床土として敷かれた黒土表土の下は砕石。根は地下30㎝程度の所までしか生えていませんでした。そして、その下層は、青灰色のグライ化土壌。グライ化は土が酸欠を起こしている状態なので、この土では樹木が生きられません。依頼は剪定ですが、枝枯れしてきている状態で枝は切れないので、樹勢回復のための土壌改善に切...

イチョウの根の柵

晴れ間を見て、イチョウの水道の点検に。地中にしみ込んだ雪解け水が、石ころの間をチョロチョロと流れていました。降雪前にと泥だらけの中で行った仕事ですが、ちゃんと機能してくれているようです。取り急ぎの作業でしたが、一つ気になっていたのがモルタルぎめの石垣。上から地中を流れてくる水がこの石垣にブロックされて、ここで止まっているのではないかと思います。ということで、試し掘り。石垣の高さが25㎝、側溝の深さ...

イチョウの水道(みずみち)

イチョウの木に元気が無いとのご相談を受け,下見に出かけてきました。敷地内には2本のイチョウがあり、どちらも数年前に強く剪定されたようです。イチョウは丈夫な木。街路樹などはもっと極度な切り方をされても大量の芽を吹かせて再生しますが、小さい方の木は枝数も少なく、剪定以外の原因がイチョウを弱らせているように感じました。植栽環境を見てみると、小さな木の前には池があり、木は築山の下に位置している。後ろには倉...

ケヤキの土中改善2

2年前の秋に行った、施設内のケヤキの土中改善、その後の様子を見守っていたところ、今年も少し枝枯れが見られ、紅葉も他の木より早いなど、目に見えた回復を感じさせるほどには至っていないようです。根詰まり対策として行った前回の処置は根回りの1/4程度、もう少し広げてみる必要があるのではないかと、今回は反対側に施してみることになりました。その前に、2年前に行った処置がどのような効果をもたらしているかの調査。...

天高く土肥やす秋(ナナカマドの土中改善)

秋空の下、秋田市まで出掛けてきました。移動中、以前に手掛けたお宅に寄ると、作庭以前に植えられていたナナカマドの上部に枝枯れが。上が枯れたら下を見ろ、と言いますが、この辺りは粘土質土壌なので、地中の水がはけにくい状況にあるのかもしれません。ということで、さっそく土壌調査を開始。50㎝程度の深さで一周掘ってみると、左側は黒土と山砂の混合土、右側は粘土質土壌となっています。黒土と山砂は植付時に客土されたも...

根にやさしい道

傷んだ枕木園路の取り換えを行いました。撤去された枕木の下には、左から右へと、無数の根が伸びています。根はまさに、樹木にとって命の根幹。根を切って道をつくるのではなく、樹木がこれまで通りの生命活動を行えるよう、根に合わせた道づくりをしていきます。砕石敷きとなっていた底部。路盤が硬いと、園路の強度は増しますが、締め固められた硬土には根が入り込めない。根の生育と園路の強度、どちらの条件も満たすためにはど...

軽石排水桝

表土が硬くて雨水が浸透しにくい時など、庭に排水桝を設けることがあります。蹲踞の海なども、手水や筧の水を自然浸透させるという点では排水桝。景色と実用を兼ねられるのが理想ですが、施工中の庭でも、庭の景趣を損なわない排水の工夫をしています。硬い壁土層を抜いた穴の外側にサンドマットを巻いた状態。マットは、土を通さずに水だけを通すフイルター。穴を掘ると、表面排水だけでなく土中の水も集まってきますが、マットは...

土壌改善

現場では今、庭づくりが始まっています。まずは、植栽地盤をつくるための土壌改良から庭の水は、塀際のコンクリート基礎部分にたまりやすくなります。両サイドに水抜きがあるので、竹と有孔管を埋設して、そちらに、土中の水を誘導します。竹はいづれひび割れますが、割れればそこに空気の層ができるので、土中の通気が良くなります。竹の上には、取り置きしていた枯枝や竹の枝葉。それらが腐ると有機ガスを発生するため、埋め込ん...

柿の木の浸透改善

昨日紹介した「木漏れ日ベンチ」の庭、修景改善や庭を楽しく使うということの他に、もう一つ、大切な目的がありました。こちらは改修前の状態ですが、柿の木の根回りはアスファルトで舗装されています。赤丸は、そのアスファルトを柿の木の根が持ち上げている部分、街路樹等によく見られる「根上がり」という状態です。根の周りが舗装されているということは、地中に、根が必要とする水や空気が浸透していかないということで、根は...

流れの護岸

流れの護岸づくりが進んできました。庭の樹木は土盛りして植えていますが、その土留めとして石を積んでいます。庭の表面水や浸透水がここに集まるので、その水を庭奥まで誘導するのがこの流れの役目。山中の流れは、水の中にもその周囲にも石が点在しています。縁取りだけだとただの水路になるので、景石を点在させながら、植栽部分と流れを繋いでいきます。石を積む前の様子。土留めと浸透促進のために、竹穂で柵(しがらみ)を組...

水と空気のトンネル

施工中の庭、いよいよ、土壌改良も大詰めに入ってきました。庭の表面排水を庭奥の側溝に誘導するための溝。U字溝を利用して水のトンネルを作りつつ、併せて、有孔管を隣に埋設。地中と表面の水を庭奥へと誘います。浸透性を高めつつ、かつ、トンネル内への土砂の侵入を抑えるために、サンドマットと葉付きの竹で二重に包んでいます。宅地造成時に盛土された硬土層の下は、グライ化した青い土。トンネルの左右には、下層に表面や土...

木の枝と竹の柵

施工中の現場は、周囲がコンクリートで囲まれていることもあり、雨が降るとプールのようになります。試験掘りをしてみると、盛土された山砂の下には硬い土の層。この層は30㎝ほどの厚みがありますが、この硬土層が地下への水の浸透を阻み、雨水を飽和させているようです。掘り進むと、その下はやわらかい粘土質、1.5mほど掘ったところで地下水に到達しました。硬土層は礫交じりの粘性土ですが、雨水が2日程度で引くところを...

柵(しがらみ)と枝流れ

昨年、庭の表面と地中の水を逃がすために掘った沢。こちらの庭にはこうした沢が4本走っていますが、敷地に集まる地下水や雨水のほとんどが沢へと集まり、庭奥へと誘導されていきます。おかげで、庭内に水がたまることは無く、併せて行った土壌改良の効果もあり、木々は1本も枯れることなく芽吹きの季節を迎えました。こちらの沢は、土壌改良を行わずに、粘土質残土を盛っただけの状態ですが(昨年3月に撮影した造成時の写真です)...

支柱の解体

先週から雪囲いの解体を始めていますが、今日は秋田市まで。帰り、作庭4年目の庭を見に寄りました。そろそろ樹木が太り出す頃。結束した縄も張ってきていたので、支柱を外すことにしました。 最近、風の強い庭以外では支柱を付けませんが、ここは除雪の雪で押されるので、補助的に付けています。今年も無事に冬を越し、木も安定してきたので、もう大丈夫でしょう。 支柱が無くなると、木々ものびのびとして見えます。人も木も、支...