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杜の木漏れ日(福岡造園blog)

さつき寺

北秋田市の宝勝寺さんでは今、サツキが真っ盛り。境内に咲き誇る花のみごとさは、『さつき寺』と呼びたくなるような風情があります。お寺の庭はいくつかのコーナーに分かれていますが、今の時期はどこにいても、どこからでもサツキの花が目に入ります。展開する景色の先にはやはりサツキがあり、そして道がある。サツキは各庭を繋ぎ、一つの大きな庭に見せる役目を持っていますが、それを実感できるのが今で、道を歩きながら、座っ...

大黒さま

コロナが猛威を振るっていたGW、石楠花原のお地蔵さんに手を合わせていました。お地蔵さんは峠道におられますが、コロナもようやく峠を越えた感があり、世の中も少し落ち着きを取り戻してきたようです。この峠道は大きな達磨さんの周りを回遊していますが、山道然とした小道の周囲には水鉢や寄灯籠、お地蔵さんなどが各所に配されています。今回は、新たにこの庭に、大黒さまをお迎えしました。大黒さまの場所は、峠に向かう坂の...

木蔭の成長

2010作庭の庭にお邪魔してきました。樹林の下のほとんどが陰になっていますが、2m弱だった木が3倍以上の高さになり、森の様相を呈してきました。日向から木蔭に入っていく伝い。木蔭の小道を進むと、日向のテラスへ。森を抜けると野原に出て、そしてまた森へ。そんな雰囲気。森の足元。森の中からテラスを振り返る。足元の花。ブナとナナカマド、ヤマモミジにアオダモ。土地の自生種がつくる木洩れ日は格別の趣です。あえて、「...

木洩れ日が降りる時

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花灯籠

花に包まれた「寸松庵」。夜会の足元を照らす灯籠として、露地の伝いなどによく置かれます。「松」の字が入る灯籠ですが、ここではツツジの脇にあります。質の良い灯籠は庭の格を上げてくれますが、この季節は逆に、庭の花が灯籠の格を上げてくれます。...

影の線

30代半ばにつくらせていただいた庭を見に寄った。延段に使える県内産の山石を探していたこの頃、ようやく見つけた鳥海ゴロタで畳んだことを思い出した。鳥海ゴロタは厚い。厚ければその分、合わせるために加工するが、それをせずにつくった。この狭い場所を石だらけにしながらやったことを思い出す。そんな庭を久しぶりに訪れ、記念に撮った写真を見て驚く。延段のラインと、屋根の影がピタッと合っている。こんな光景は初めて見...

枝影

昨年の6月に完成したお寺さんの庭。夕暮れ時に訪れると、鐘楼前の鐘型水琴窟に枝影が。この時刻には何度もここにいましたが、初めて見る光景です。計算して作ったわけでは無いので、うれしい誤算。枝影もまた、庭のごちそうです。...

石楠花原のお地蔵さん

お寺の石楠花が盛り。群生する様が海原のようだった。この石楠花原の向こうには、お地蔵さんが佇む。花原は以前からあるが、ここにお地蔵さんが来られたのは昨年の花後。だから、この光景はこれまでに無かった。お地蔵さんは、ただそこにいてくださるだけでありがたい気持ちになる。「ありがたい」は、『有ることが難しい』。未曽有の国難と言われる今だからこそ、お地蔵さんの存在を有り難く感じる。この「未曾有」は『未 (いま) ...

春雨

雨で早仕舞いした昨夕、春雨の庭に佇む。作り立ての頃は真新しかった庭も、風雨や雪や木漏れ日を受け、ゆっくりと馴染んできた。時の経過が、庭に落ち着きをもたらす。流行り病は馴染まずに、早く落ち着くことを祈る。...

春の前倒し

春のような日が続いていますが、現場ではまだ冬季剪定の盛り。先週から入らせていただいているお寺さんでは、昨年に続き、囲いをしていない落葉樹を透かしています。ただ、今年はすでに雪が無く、天候ももはや春。剪定をしながら雪囲いも外し、そのついでに、春の手入れも前倒し。昨年できなかった地蔵堂回りに手を入れることができました。刈込だったツガも透かして、軽やかになりました。このぐらいになっていると雪の乗りも違い...

小雪の朝

お寺の庭の小道。道の先にはお地蔵さんがいるけれど、歩くのがもったいなくて遠くから手を合わせる。...

一服の清涼

お盆前の仕事は今日まで。4月5月6月とお寺の庭を改修しましたが、夏の手入れには間に合わず。お盆を迎えるにあたり、点検を兼ねて伺いました。山門の前にある小庭。お盆には滝石組から水を流してお迎えするとのことで、石組周りの木を剪定し、水鉢の掃除をしました。釣鐘水琴窟回りの木々も生育良好。音もきれいに聴こえます。紅葉山。今年の少雨と日照りは、植物にはとても難儀。昨晩の雨もこちらでは降らなかったとのことで、木...

お庭訪問(木漏れ日ベンチのある庭)

一昨年、柿の木周りの舗装をくり抜いてできたスペース。通路部分を残したら、偶然、アウトラインが猫型になり、花壇として使えるようになりました。その後の様子を見に伺うと、緑のじゅうたんに浮かぶ花々は、宝石を散りばめたような美しさ。敷石周りにも下草が広がって、とてもいい感じ。素材は国産でも、なんとなく、ヨーロッパの雰囲気が漂っているような。3段の大谷石は木漏れ日ベンチ。もちろん雨の日は座れませんが、雨の日...

朝蔭

休み明けの庭の朝。1日空けただけなのに、日に日に地に舞い降りる蔭が増す。石には、蔭を映す役目がある。そんなことを思わせてくれる朝の光景。...

百花春至為誰開

『百花春至為誰開(百花春至って誰の為に開く)』。若い頃に、尊敬する禅師から教えていただいた言葉です。 作庭中の禅寺の庭に花々が咲き始めた今、この言葉の意味をかみしめています。 植物は、地でも上空でも、自分が生き残るために花を咲かせ、芽を吹かせますが、私たちはその命の色付きや成長に心を躍らせ、そこから生き甲斐や楽しみを得ています。この楽しみに気付いたのはいつ頃だろうか。もしかしたら、植木屋にならなけれ...

野から野へ

5年前、雑木林の小道をイメージして木を植えたコーナー。野原(芝庭)から続く山道を行くと野原に抜けるが、この野と野の間には道路があり、周囲にも家々がある。車や人通りの無い時は山の中にいるような静けさを覚えて、とても好きな場所だ。作庭から5年経った雪解けの小道。できたての頃に撒いた葉も、今は降り積もった落ち葉の下にいる。野から野に向かうこの小道。芽出しの春に歩くのが楽しみだ。...

お寺の庭拝観(北秋田市 宝勝寺さん)

北秋田市綴子にある宝勝寺さん。手入れが一段落した庭を拝観させていただきます。『竜門』の額のある門の向こうには参道が続きます。道の周りにはアジサイやツツジが多く、花の咲く季節には、訪れる人々を楽しませていることでしょう。木々を楽しみながら歩を進めると、朱塗りの山門が迎えてくれます。山門から望む境内。竜門もそうでしたが、門越しの景色は一幅の絵のよう。夏の暑い時や雨宿りの時には、ここで景色を眺めながら一...

桂の舞

   桂の葉が風で回る。影も一緒に踊るからなお楽しい。宙に浮きながら、コマのように舞う二つの葉。手入れの最中に見つけた一コマです。...

無事蛙

台風も過ぎ、お寺の手入れを再開しました。いつのまにか、モミジが色付いてきています。境内の、お気に入りの場所で一服。ここから見る空が好きなのです。日暮れが早くなってきました。今日も、無事一日過ごせたことに感謝。ありがたい気持ちで家路に付きます。...

あられこぼし

木漏れ日が降り注ぐ石畳。くだけた感じが、自然風の庭に良く似合う。『あられこぼし』というこの敷き方は、延段の中でも最もくだけた形。そんな形を『草』というけれど、「草」には「早」という字が付く。あられこぼしに漂う雰囲気は、どちらかというと『枯れた道』。これをやったのは、27,8の頃だった。そんな若い時分に枯れた味わいなど出せるわけもなく、心も技もまだ早かった。作庭から28年。時がこの道の味わいを深めて...