地元紙寄稿「チャーミングな街路樹を探して~能代にもある街路樹の魅力~」
昨日今日の北羽新報に拙文が掲載されました。地元紙に掲載された市民の投稿を元に、能代の街路樹の魅力を探ってみようというものです。市民の声が高まらなければ、行政は施策に活かせません。せっかく市民が投げかけた問題提起や提案をそこで終わらせず、次に繋げて行きたいと思っています。役割を持って植えられ、様々な恩恵を私たちにもたらしてくれている街路樹ですが、落ち葉や虫の付く頃にしか関心を持たれないというのも悲...
街なかの緑を楽しむ ~能代風の松原プロジェクト講演会~
昨夜は、能代風の松原プロジェクトさん主催の講演会に、講師としてお招きいただきました。能代風の松原プロジェクトさんは、能代の名勝である風の松原の保全活動をされている市民グループですが、市民と共に広く緑のことを学ぼうと、外部講師を招いての学習会を開催されています。講演依頼は、日ごろの活動が認められたことでもあるので、大変光栄です。市民の方々に、直接、緑の大切さを伝えられる機会にもなるので、とてもありが...
繋がる景観 能代にあるケヤキの回廊
能代市にある、「繋がる景観」を探してみました。 柳町付近の国道101号は街路樹もケヤキで、道沿いにあるイオンの植栽もケヤキ、同じ樹種で景色が繋がっています。イオンの植栽は、「日本一木を植えた男」で有名な横浜国大の宮脇昭教授が唱える「潜在自然植生(その土地に本来ある木)」の定義で植えられていますが(低木は別です)、ここにケヤキが植えられているということは、能代には昔からケヤキが自生していたということで、...
チャーミングな街路樹(地元紙の投稿から)
先週の地元紙に、街路樹の落ち葉掃除に苦慮されている方の投稿がありました。とても切実で、正直な市民の声です。落ち葉に難儀されているにもかかわらず、街路樹を否定するのではなく、魅力的な街路樹にするための問題提起をされています。街路樹の落ち葉掃除は沿道住民の方々の負担が大きく、空き家が増え高齢化が進む街なかでは本当に大変です。以前、地元紙に街路樹の役割について書いたところ、市内の自治会長さんから「それは...
古新を繋ぐ駐車場の庭
先週より取り掛かっていた石積みの仕事、今日でひとまず完了です。駐車場の新設にあたり、既存庭の一部を解体する仕事ですが、外した庭石を再利用することをご提案、土留めとして活かさせてもらうことになりました。庭には、住宅新築の際に支障となった石も寄せられていました。灯籠も2基ありますが、これも移設となります。庭は、滝石組のある築山なので、かなりの土が盛られています。4tトラック4台分の土を移動、支障木の移植...
庭づくりで大切にしていること
時々、なぜ自分はこの仕事をしているのか、自分の信条は何か、何を大切に庭をつくるのかを考えます。庭をつくらせていただく時に大切にしていること。「繋ぐ」ことと「必然性」、「合わせる」こと、「活かす」こと、そして、「とらわれない」こと。「繋ぐ」。素材を繋ぐ。造作を繋ぐ。木々を繋ぐ。造作と木々を繋ぐ。家と庭を繋ぐ。内と外を繋ぐ。景色を繋ぐ。景色と景色を繋ぐ。人と自然を繋ぐ。街と自然、庭と人を繋ぐ。一番大切...
山形市の露地 木賊塀と水仙
茶室建築に合わせて進行中の、山形市内の露地に行ってきました。今回は、庭の背景として新たに木賊塀が入りました。あまり主張しないシンプルなものがいいのではと話し合い、地元の元請け大工さんが手掛けてくださったものです。完成したばかりですが、真新しさを感じず目立ちません。私自身、庭に入ってもその存在に気付かなかったほどです。青竹は.作り立ての頃の清新さも魅力ですが、色が変わっていくところに味があります。骨...