庭の改修(飛石の打ち直し)
雪解けも進み、今週から庭の改修に入っています。施工前。作庭後数十年経ち、飛石周りの樹木が歩行に障るようになってきました。一度解体して、新たに打ち直します。施工後。庭の中央部を横断、座敷へと続いていた飛石を、リビング経由で座敷に向かわせます。導入部を反対から見た所。むくりのある石が、露頭岩のような味わいを醸し出します。庭奥に隠れていた石を飛石周りに据え、伝いに曲がりを持たせます。雨落ち部分には土中か...
春のお便りが届きました(『Letters』創刊)
春の陽気もつかの間、今朝はまた、雪景色の朝です。暴風雪警報も発令されて、やむなく現場もストップ。そんな中、暖かな春のお便りが届きました。『Letters』。暖色系の表紙に描かれた葉っぱが、とても印象的な本です。送り状には、「大切な人に送る手紙のように心を込めて」とありますが、この『手紙』をつくられたのは、さいたま市の大武美緒子さん。「子どもとの暮らしから 身近な自然とつながる たのしむ」をコンセプトに、...
凝灰岩の文化~二ツ井と山形の庭や建物から~
二ツ井町の名勝、きみまち阪。黄色い岸壁に松の緑や紅葉が映える様は、言葉にできない美しさです。きみまち阪の岸壁は、ポツポツと穴の空いたような凹凸のある石肌をしていますが、この石質は凝灰岩と呼ばれて、火山灰が堆積してできたものと言われています。きみまち阪は県定公園になっていますが、園内には露頭岩も各所に見られます。向こうに見える山は採石場ですが、この石は軟らかくて加工しやすいことから、昔から家の土台や...
崖
今日は午後から、田代(二ツ井町)まで出かけてきました。お目当ては、この崖です。何度か来ていますが、冬の状態も見てみたいと思っていたのです。そして、この川の岸壁。人工を思わせるような、直線的な断崖です。こうした自然の中で見た景色がヒントになり、庭の中で活かされます。土地によって石質や硬度も様々。その地に産する石を使えば、土地に馴染むものができます。石が無ければ、土でもつくれる。風化して剥がれ落ちた岩...