幸せの黄色いクローバー
我が家の「行合崎」に花が植わりました。こうしてみると草にしか見えませんが、あえての「草」。昨年植えた花も良かったんですが、行合崎といえば岸壁と草原。より草原みたいな雰囲気に出来ないだろうかと、今年はクローバーを植えてみました。一般的なクローバーの花は赤や白。でも、このクローバーは黄色なのです。幸せの黄色いクローバー。この行合崎花壇は道路に面しているので、道行く人への幸せのプレゼント。...
青竹の袖垣(リニューアル)
黒穂を束ねた袖垣。柱や胴縁は二回ほど交換していますが、立子はそのままで、結びを取り換えた程度で20年持ちました。通常は、5,6年で作り替えるので、かなりの長持ち。そろそろ限界が来たので、作り替えることになりました。完成です。青竹を2本使いにした鉄砲垣に生まれ変わりました。立子を細くし、間隔も広めに取ったので、明るさと軽快感が出てきたようです。竹垣で一番先に弱るのは骨組み。より長持ちさせるために、柱...
村を守るケヤキ
2016年の『街路樹サミット』でも紹介した、藤里町大沢地区にある防風林。 集落を守る木々は各家々の庭に植えられていますが、それが並木になっています。人は、木から守ってもらうために木を植える。みんなの街を守るために、みんなの家に木を植え、みんなで木を守る。街路樹の根本や木を植える精神を教えてくれる、素晴らしい景観です。...
能代スタイルでいこう
所用で市役所に行くと、桜が咲いてきていました。古木の桜は、閉校となった校庭の木々。それを、建築に取り込んで残したのは素晴らしい発想です。用事を済ませて表玄関のほうに行くと、このイチョウ。何の変哲もない普通のイチョウですが、普通でいさせていることが素晴らしい。横から見ると、道路側の枝が短いことに気付きます。 通常、街路樹の下枝は、車道側は4.5mの高さで維持されますが、この通りのイチョウの枝張りは最...
植栽時の土壌改良と通気改善
社屋の植栽スペースにヤブツバキを植えました。板塀に緑の葉が映えて、とてもいい感じです。足元に多少の縁石を付けてありますが、これは深さ60~100㎝の土中から出たもの。ツバキの根は30㎝ほどなので、その3倍の土を掘り返したということです。植栽の依頼をいただいた時は、お好みの樹種を聞くとともに、土の状態も伺います。そのうえで、選ばれた木が現場の土壌条件で健全に育てるかどうかを調べます。今回は、黒土の下...
街路樹の異常点検(のしろクリーンパートナー)
昨年、「公共樹木に関する諸々の提案 」という記事の中で、役目を終えた街路樹の支柱撤去について書いていました。人員削減などで多忙を極める職員が広い街中を点検して歩くのは時間も手間も掛かるため、街路樹の剪定など、道路工事の際に区間の支柱を外していけば、予算を掛けずに確実に対処できるのではないかという提案です。これについては、『2017年度中に全路線の該当支柱を撤去する』との答えをいただいていましたが、...
施設の桜の手入れ(のしろクリーンパートナー)
街路樹講習会と小学校の桜の改善を終えて、午後からは施設(ゆっちゃん)の桜の手入れに。先月、大きなテングス病枝が付いていることをお知らせしたところ、施設管理の職員さんに対処の仕方をアドバイスさせていただくことになりました。現場で見本を見せることになりましたが、病害枝の他にも、枯れ枝や切り残されていた枝などもあり、それぞれの直し方の見本を見せているうちに、1本仕上がってしまいました。次からは、こんな感...
小学校の桜の排水改善(のしろクリーンパートナー)
街路樹講習会の会場は、二ツ井小学校の真ん前。会が終わった後は、そのまま校庭樹木のボランティアに移行しました。以前から、雨が降ると桜の前に水がたまってしまうことが気になっていました。昨年、根回りに溝を掘っていましたが、奥の方が高いので、なかなかはけ切れません。手前の側溝に誘導できないものかと学校に相談、側溝の縁に切り込みを入れさせてもらうことにしました。講習会の間に、校務員さんがやってくれていました...
街路樹講習会(あきた白神アダプト)
昨日は、山本地域振興局(秋田県)主催の街路樹講習会へ。 県の街路樹管理に関わる課や電力会社の方々を対象に、二ツ井小学校前のケヤキ並木を教材として、ブツ切りの直し方や適正剪定のアドバイスを行いました。 昨年の街路樹講演会では、適正位置での剪定方法や電線と街路樹の共生について話をしましたが、それを実際の街路樹で実演する形です。 秋田県はこうした機会を積極的に持つようになったので、とてもいい傾向だと思います...
カテゴリーに「土の手入れ」を増設しました
ここのところ、土壌の通気改善による樹勢回復措置が続いています。樹木の将来的な健全成長を考えると、こうしたことは庭の造成時に行っておきたいことですが、家の建て替えや駐車場の増設等、庭周りの状況の変化によって水はけが悪くなったり、踏圧や自然圧などで土が経年硬化していく場合等もあり、長く庭を楽しむためには、土の中の環境整備がとても重要になります。土の中の水が停滞せずに動き、常に土中に空気が通っている...
桜が守った能代の緑 ~自然樹形10年目に思うこと~(地元紙寄稿)
今日の北羽新報に拙文が掲載されました。下記が、掲載記事(クリックで拡大できます)と原文になります。---------------------------------------------------------------『 桜が守った能代の緑 ~自然樹形10年目に思うこと~』 人々に桜の枝を届けるのが春の恒例。手渡す枝の蕾は硬いのに、不思議と相手の顔はほころぶ。「咲」という字には「笑う」という意味があるが、咲く前から人を微笑ませるのが桜の力。笑顔の配達はと...
桜の樹勢回復(土壌改善)
樹齢30年程度の桜の木に枝枯れが目立ち、土の中に異常があるのではないかと調べてみました。掘ってみると、芝生の床土として敷かれた黒土表土の下は砕石。根は地下30㎝程度の所までしか生えていませんでした。そして、その下層は、青灰色のグライ化土壌。グライ化は土が酸欠を起こしている状態なので、この土では樹木が生きられません。依頼は剪定ですが、枝枯れしてきている状態で枝は切れないので、樹勢回復のための土壌改善に切...
譲り合って森になる(ソメイヨシノの樹高下げ)
施設の一角にある、ソメイヨシノとナナカマドの木立ち。植栽後、20年以上は経過していると思われますが、おそらく植えた時は同程度の大きさだったことでしょう。ナナカマドは2本ありますが、今は、成長の早いソメイヨシノに圧されて、上方や後方の空間を奪われてしまいました。行き場の無いナナカマドは外側に枝を伸ばすしかなく、幹も随分と傾いてきたようです。この敷地面積と、枝張りが10m以上にもなるソメイヨシノの特徴を考...