雪透かしのメカニズム
雪載りを抑えるために透かしていたヒマラヤスギが、風の力を借りて雪を振るい落としています。正確には、着雪した枝が重みで下がったところに風が吹いて、雪が振るい落とされている状態です。ヒマラヤスギの向こうには杉木立がありますが、雪はわずかしか載っていません。これは、人の手が入っていない自然形の樹木には雪を受け流せる機能が備わっているということですが、そうした木を人間が整形に仕立てる過程で雪を受け流す力が...
サツキの雪囲い~15年目の改良~
10㎡程のサツキの雪囲い(写真は2013年)。冬期はアプローチの雪寄せ場になるのでヨシズなどでは弱く、毎年、板で頑丈に棚を作っていました。杭の上にタルキの胴縁を打ち、板を並べて釘で固定、さらに縄で押し縁を掛けるという竹垣のような作業。板は縄だけでも固定でき、解体も切るだけなので作業が早い反面、縄固定だけだと結束に時間が掛かる。その時間を短縮するために釘は板の両端と真ん中だけに打ち、縄も5枚間隔程度で結ぶ...