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街の緑1(勉強及び視察)

常識打破~街路に対応する自然樹形の捉え方~

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この間の日曜日は男鹿市まで。
途中、大潟村の『銀杏ロード』を通りました。

よく見ると、背の高いイチョウと低いイチョウが混在しているのがわかりますが、通りの看板を見ると、実の採取も目的としている模様。
きっと、背の高い木が雄で低い木が雌、雌の木は、リンゴやナシの木のように、実がなりやすく取りやすい樹形とにしているのでしょう。

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8年前、偶然この道を通った時、この、低く枝を張らせるイチョウの樹形に着目、瞬間的に、「これは、電線支障でブツ切りとなる街路樹に活かせる!」と閃いて、翌年の街路樹剪定に応用したということがありました。

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今冬の街路樹サミットで、崖下の木は『片枝樹形(崖側に枝を伸ばさず、空間のある反対側に枝を伸ばす)』になることを紹介しましたが、『自然樹形』とは「樹木が置かれた環境に適応した姿」。
歩道境界にある建物を崖に見立てると、崖下の木の姿の有り様を樹形に応用できます。

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同様に、電線もまた、街なかの樹木が置かれた「環境」だと考えて、樹木直上にある電線を天井とか、大きな木の枝張りだと見立てれば、樹木は成長の障害となる上に向かわずに横に枝を伸ばす。
そう考えると、この果樹樹形のイチョウも、電線直下という環境に適応した『自然樹形』ということになります。


桜日本一で知られる弘前公園は、「桜切るバカ」や「ソメイヨシノ60年説」の常識を覆したと言われていますが、「イチョウは円錐形」というこれまでの街路樹の常識が、整形的なブツ切りを起こさせている感もあります。
街路樹だからといって街路樹ばかりを見ていると視野が狭くなる。
これが常識だと思い込んでいると、常識の中でしかものを見れなくなる。
樹木はどこにあっても樹木で、その理は変わらない。
意識さえしていれば、自然界や果樹、街なかではない並木など、至る所にヒントはあり、求めていれば自然とそこに導かれる。
そんな導きの中で出会えたのが、この銀杏並木でした。
自分の中の常識を打破してくれたこの木たちに、あらためて感謝。

※参考記事
 都市型自然樹形を考える 街路対応型樹形に関する一考察 下
 外苑の呪縛 
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