柳も桜

この間、能代市内で見た公園の柳です。

こちらは、同じ市内にある桜の木。


以前、公園管理の方々に案内して、弘前方式の桜剪定方法を紹介したことがありました。
「桜切るバカ」は、桜は剪定に弱く枝が腐りやすいことから、むやみに切ってはいけないという戒めですが、この時は、最も難しい桜剪定をマスターすればどんな木にも対応できると話しました。
桜は丁寧に切り、テングス病枝の除去など、必要以上の剪定をしませんが、これは、無意識に剪定量に制限を設けているということで、だから桜は満開の花を咲かせます。
樹木の生理はみな同じ。
柳にも、生きていくために必要な枝を残し、桜と同じように、やさしく手を入れていただきたいものです。

こちらは、上の桜の公園内にある木ですが、上部に松の枝があることから上に伸びられず、片枝を公園内に大きく張らせています。
樹木が、置かれた環境に適応することを「自然樹形」といいますが、まさしくこの形が、この桜の自然樹形です。
そしてこの片側に伸びる形は、自ずと隣地越境にも適応し、樹高も低いことから、電線にも対応できる。

この柳も、上の桜のように、片側に下枝を伸ばしていけば、こうしたブツ切りをしなくてもすむのですが。
杜守Clubは、能代市クリーンパートナーとして、市内全域の公共樹の見守りを行い、「異常の通報」などの役も担っています。
能代市は「街路樹・公園樹は自然樹形を基本とする」としているので、この状態もまた異常。
担当部署にお知らせし、事情を伺っているところですが、事情が分かれば、適正な剪定方法があることなどもお知らせしたいと思います。
- 関連記事
-
-
杜守Clubが、市のHPに掲載されました 2017/02/01
-
校庭樹木の雪養生と枯枝拾い 2017/01/28
-
柳も桜 2016/12/27
-
あきた白神アダプト・プログラム認定 2016/12/16
-
能代市クリーンパートナー認定とその後の活動 2016/12/15
-