杜の木漏れ日

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雪と共生する庭1

庭の設計をする時、真っ先に考えるのが雪との共生です。
どうしたら雪の害を受けずにすむか、
いかに最小限の養生で冬を越させるか、
どうすれば、野山の木々のように雪を受け流せる強い庭にできるのか、
雪の無い夏場に庭を考える時でも、冬の暮らしを最優先で考えます。

自然積雪だけだったら、山の木を植えれば雪囲いは要らない。
最も怖いのは屋根からの落雪と、通路の除雪。
そして、それらの雪のやり場。
新築住宅の庭でも既存の庭の改造でも、雪の問題をクリアさせるべく庭の構成を考え、植栽配置をする。

その成否がわかるのが、雪真っ盛りの今。
ということで、作庭1年目の庭の雪下ろしをしました。

庭の設計 雪との共生 (8)
庭の設計 雪との共生 (2)

お隣と接近しているため、屋根の雪はほとんど庭側に落とさなければなりません。
屋根と庭の面積はほぼ同じ。
一度の雪下ろしで下す量は2tダンプ15台以上になりますが、冬の庭は、その雪のストックスペースになるということです。

庭の設計 雪との共生 (3)
庭の設計 雪との共生 (4)

屋根の下にはツツジの列植。
ヨシズで囲ってありますが、骨組みの杭を四角や丸にすると雪圧をまともに受けるので、屋根側が鋭角になるように組んでいます。
そして、木と木の間を狙って落とす。

庭の設計 雪との共生 (10)
庭の設計 雪との共生 (9)
庭の設計 雪との共生 (7)
庭の設計 雪との共生 (6)

図は、作庭前に書いた予想図ですが、ほぼ狙い通りになったようです。

庭の設計 雪との共生 (1)

そしてこちらは、雪寄せ場を確保するための庭の配置図。

雪国の庭づくりで大切なことは、雪のある今の状況をよく見ておくこと。
庭づくりを計画されている方は、落雪の高さや長さ、その雪をどこに置くのかを写真に撮っておいたりすると、設計時の役に立ちます。
また、この時期に一度、設計者に見てもらうとよいでしょう。
家づくりを計画されている方は、庭にしたい所の屋根をどうするか、その関係も考えておきたいところですね。

次回は、雪の状況に合わせて作庭した例などを紹介してみたいと思います。

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