柳町の柳 ~CODIT論の再提案
2017年03月11日

市内を移動中に柳町を通りかかると、公園の柳がこんな姿に。
街なかの木が、ここまでバッサリ切られたのは久しぶりに見ました。
昨年暮れ、富町児童公園の柳もブツ切りとなりましたが、これについては担当課に事情を訊き、「柳の剪定はあまり良い状態ではなく、今後、同様の事が起こらないよう、作業者に剪定方法の研修の場を持ちたい。」との回答を得いただけに、本当に残念に思います。
柳の木は、街の名が示すように、この街のシンボル。
コチラに由来が記されてますが、柳の木が街の顔であることを意識できれば、木もこんな姿にはならないでしょう。

この公園では、柳の他にイチョウの木もブツ切りとなっています。
桜は無事であることを見ると、市の花である桜の生育に障ることが、剪定の原因としてあったのでしょうか。
ヤナギやイチョウをここまで切らなくても、共存させることは可能。
桜だけが良くても他の木がブツ切りになっていれば、景観にはならない。
能代市は、平成26年9月の市議会で、「公園等の樹木については、できる限り自然な樹形を維持することを基本とする」としているだけに、富町、柳町の公園とも、この基本に沿うことができなかったようです。
どちらも児童公園なので、あまり子どもたちには見せたくない光景でもあります。
実はこうした事態が起こらないようにと、この議会の2年前(平成24年2月)に、「市長への手紙(市政に関する意見箱)」で下記のような提案を行っていました。
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[提案 平成24年2月]
「市の方針である「樹木の生理に配慮した管理」を行っていくためにも、腐りが入りにくく樹皮を早期再生させる剪定法(CODIT理論による剪定法)を市の剪定仕 様書に採用していただくことはできないでしょうか。
また、それを市の統一仕様として、街路樹や公園樹、施設等の樹木に関する発注、および、市職員による作業にも適用していただくことはできないでしょうか。 」
[返答 平成24年3月29日]
CODIT 理論による剪定法については、市が行う街路樹剪定の中ですでに一部実施しているところもあります。結果を検証するためにはもう数年かかると思われ、その結果に基づき仕様書に採用するか検討していきたいと考えています。
さらに市の統一仕様として街路樹や公園樹、施設等の樹木に関する発注などにも適用するとなると、それぞれの樹木を管理する各担当部署との協議が必要になってきますので、今しばらく時間をいただきたいと思っております。
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「検証と検討を要する」とのことで延期となっていたこの返事ですが、5年経ってもまだお答えをいただけておらず、今回、2件の公園に不適正剪定が発生したことを受けて、この度、再提案を行いました。
ここに記されている剪定方法を採用するということは、ブツ切りそのものができなくなるということ。
無残な枝切りが繰り返されないよう、今回のことを教訓に、ぜひ、全庁的な取り組みとして採用いただきたいものです。
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