ヤマモミジの手入れ
2017年07月05日

昨年の今頃、「モミジの恩返し」というタイトルで紹介したヤマモミジ、今年も少し、手を入れてきました。
このヤマモミジは、養生中のツリバナの木を風から守ってくれている木。
その役を果たしてもらうためにも、切り詰めて小さくするのではなく、伸ばして大きくする手入れをしています。

剪定前。
今年はモミジもツリバナも樹勢が良く、だんだん元気になってきていることをうかがわせます。
この状態から、風除けの役を果たせる程度の葉を残しつつ、ツリバナが枝を伸ばしていけるよう、内部の枝を少し外していきます。

剪定後。
全体の大きさや形はそのままに、内部の風通しを良くしています。
多少凸凹しているように見えますが、これは、勢いの良い枝を切り詰めずに残しているということで、樹木がなりたい姿を尊重しているということ。
昨日は小雨でしたが、雨を受けると重みで枝が下がり、通常よりも幅が出ます。
アプローチや灯籠に障るような所だけは、幅が出ないように枝抜きしています。


建物側から。
上が剪定前で下が剪定後。
内部に空間ができると、葉の間から枝の線が見えてきます。
このぐらいの濃さが、景観的にもうっとうしさを感じずに、目隠しの効果も得られるようです。

こちらは、アプローチを挟んで反対側にあるニシキギの寄せ植え。
ニシキギはツリバナと同じ仲間ですが、こちらのコーナーでは今、ムラサキシキブが花盛り。
実はこのムラサキシキブもまた、ヤマモミジ同様に、自然に生えてくれた木。
後から生えてきた木が植えた木を守り、庭に景趣を添えてくれている。
この庭は、そんなやさしい木の多い庭です。
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