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土の手入れ

天高く土肥やす秋(ナナカマドの土中改善)

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秋空の下、秋田市まで出掛けてきました。
移動中、以前に手掛けたお宅に寄ると、作庭以前に植えられていたナナカマドの上部に枝枯れが。
上が枯れたら下を見ろ、と言いますが、この辺りは粘土質土壌なので、地中の水がはけにくい状況にあるのかもしれません。

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ということで、さっそく土壌調査を開始。

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50㎝程度の深さで一周掘ってみると、左側は黒土と山砂の混合土、右側は粘土質土壌となっています。
黒土と山砂は植付時に客土されたもののようですが、こちらは土が軟らかいので掘りやすく、浅い部分には細根の発生が見られます。
一方で、粘土質の方は硬いため、細かな根がほとんど見られないという状況。

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ナナカマドには鳥居支柱が付いていましたが、支柱杭に沿って掘り下げてみると、深まるにつれて粘性が強くなりつつも、グライ化(酸素欠乏した土が青灰色となること)には至っていません。
粘性土には小石も混じっているため、幾分、地下への浸透性はあるようです。

注目したのは、杭に沿って根が降りていっていること。
これは、根が、杭を伝って降りてくる雨水と酸素に寄ってきているということで、杭と土のわずかな隙間に根を下ろしているということでしょう。
こうした状態を参考に、土中に水と空気が降りられる環境を作ることにしました。

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「雨降って地固まる」はいい意味で使われる言葉ですが、植物にとっては、地はやわらかな方がいい。
良質土と入れ替えるだけでは、年月が経てばまた、踏圧や雪圧等で土が締まる。
これを、「雨降って(空)気行き渡る」にするために、土中に有孔管を入れて空気の層をつくり、節抜きの竹筒や枯枝を立て込んで水と空気を通すという仕掛けを作っています。

雨降って気行き渡り、気に触れて硬土ほぐれる。
そうなれば、根の伸長範囲が広がって、樹木も健康を取り戻すでしょう。

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掘り上げた黒土と山砂、粘性土などの既存土をほぐして混合、ここに、浸透性の高いバーク堆肥と炭を漉き込み、土中に戻していきます。

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完成です。
青丸が土中への酸素供給孔ですが、とりあえず、しばらくの間は根が活性化できる環境が整いました。
ただ、樹木がこの粘土質土壌でより大きく育つためには、地中の改善をさらに拡大していくことが必要になるでしょう。

地下の根と地上の枝の健康は比例します。
地中に水と空気が通れば土が肥える。
土が肥えて根が伸びれば、樹木は天高く育つ。
そうなれるように、見守っていきましょう。
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