杜の木漏れ日

ARTICLE PAGE

落葉させない街路樹に思う

akita -

秋田市まで。
街なかに広がる冬景色を見て驚きました。
おそらく、落ち葉対策としての剪定なのでしょう。

もうすぐ紅葉の季節ですが、樹木の紅葉は、来春に芽吹くための養分を作り終えたことの証。
直前に剪定するということは、樹木の養分生成が十分行われた頃合いを見計らっているということだと思います。
また、指先ほどの細い枝で剪定しているために腐朽なども起こりにくく、樹勢にも配慮している、ということだろうと思います。
木蔭を必要とする時期も過ぎ、これから落ち葉掃除が大変な季節になります。
そんな意味では、木と人のことを考えた熟慮の対策ということになるでしょうか。

県講演

こちらは、この間の県講演で使用した資料。
『黄葉忘れた街路樹が』の見出しで街路樹問題を取り上げた2008年の地元紙記事と、その年の市内の街路樹の様子です。
この記事では景観面での問題も指摘していますが、京都市では、観光客に紅葉の景観を楽しんでもらうことと落ち葉対策の両立として、秋と冬の二回に分けて剪定を行うという『二段階剪定』を全国に先駆けて行っています。
ただこれも、観光都市だからできることで、3~5年に一度の頻度でしか剪定できない一般的な自治体では、同じ木に一年に2回も手を入れられるような予算的な余裕が無いというのが現実でしょう。
秋田市のこの並木の姿からは、予算と落ち葉の苦情との間で苦しむ行政の姿が伝わってきますが、木々の色づきが感じられない街並みは不自然で、やはり寂しいと感じます。

こちらは、「落ち葉対策  街路樹の名前覚えよう」という、京都新聞の社説。
街路樹の苦情対策で最も有効なのは、市民に緑への関心を持ってもらうことです。
落ち葉ボランティアなどとともに緑への理解を広めていけたらと思いますが、秋田県には「秋田クリーンパートナー」という制度があります。
ただ、5人以上の団体でなければ参加できないという条件があるため、この新聞記事でも紹介しているように、人数のハードルを下げるとか、今後はそうした規制緩和も必要になってくるのかもしれないと、実際にこれらの制度でボランティアを行っている者としてもそう思います。

20161110053455095_20171009054116e88.jpg

こちらは、プラタナスの黄葉を伝える、昨年の地元紙記事。
街路樹もまた、『秋色の風景』になってもらいたいものです。