杜の木漏れ日

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竹垣の地産地消

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古くなった竹垣のリニューアル。
長持ちするように、柱は青森ヒバを使用、竹は鉄砲垣、四ツ目垣とも肉厚の孟宗竹を丸のまま使っています。
竹は水揚げが弱まる10月以降が伐り出の時期ですが、この竹は県外産の仕入れ物ではなく自社産材。
伐り出しから枝払い、加工から取り付けまでを一貫作業でできることは、竹林を所有しているからこそのありがたい芸当です。

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リニューアル前。
以前は黒穂垣でしたが、関西産が主流の黒穂は現在品薄で価格も高騰、なかなか手に入りません。
竹屋さんの話によると、伐り出し職人の高齢化と人手不足が原因とのこと。
そうした事情もあり、今回は自社産材で作れる地産地消の竹垣を提案しました。

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時間が経つと、庭周りの状況も変わります。
この竹垣は3代目ですが、2代目作製後に板塀がリニューアル、今回の竹垣はそれに合わせた高さにしています。
素材の色調も、柱と胴縁と木戸の竹組が白で、塀と庭木戸の枠が茶。
角物の塀と丸物の竹垣を合わせるために四ツ目垣の胴縁を角の垂木にし、垂木は角形木枠の木戸と繋がります。
家の造作に色や形を合わせつつ、違和感のない、場に合わせたものにしようという工夫です。

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竹も柱も耐久性のある素材を使っているので、一般的な竹垣の倍以上は持つでしょう。
ただ、結束縄は5,6年程度が限界。
その時に崩壊しないように、鉄砲垣も四ツ目垣も、補強として、縄の下に銅線を巻いています。

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こちらは、柱の地際部分。
腐食防止のため、前回は塩ビ管の中に柱を立て入れましたが、要は水がたまらなければいい。
ということで、今回は柱周りに軽石を詰め、地際の水が抜けるようにしています。
ちなみにこの軽石は十和田湖産、これも地産のものです。

屋外で使う竹や柱はやがて朽ちますが、経年変化の移り変わりも庭の味わい。
プラスチックの人工竹垣や腐らない縄を使うのも取って付けたようで味気なく、自然素材の魅力を活かしつつ、それが長持ちできるような工夫ができればいいのかなと思います。

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竣工記念に、竹筒の花入れをプレゼント。
庭に咲いていたお茶の花を入れてみました。

ということで、いろんな工夫をしてみた地産材での竹垣作り、花入れと共に、楽しんでいただければと思います。