FC2ブログ

Welcome to my blog

土の手入れ

イチョウの根の柵

momijisigarami (1)

晴れ間を見て、イチョウの水道の点検に。
地中にしみ込んだ雪解け水が、石ころの間をチョロチョロと流れていました。
降雪前にと泥だらけの中で行った仕事ですが、ちゃんと機能してくれているようです。

取り急ぎの作業でしたが、一つ気になっていたのがモルタルぎめの石垣。
上から地中を流れてくる水がこの石垣にブロックされて、ここで止まっているのではないかと思います。

momijisigarami (2)

ということで、試し掘り。
石垣の高さが25㎝、側溝の深さが40㎝、足すと65cm。
ちょうどそのぐらいから土が青くなり、グライ化しています。

momijisigarami (3)

そこからさらにスコップの限界点(1.3m)まで掘り下げた所で、左右から水が寄ってきました。
グライ化しているということは、地中の水が浸透できずに停滞しているということ。
そこに穴を穿つことで、地中の水が動くようになります。

momijisigarami (4)

コルゲート管を立て込んで、酸欠状態の地下に空気を呼び込みます。
浸透できなければ湧いた水があふれてきますが、穴は石ころ流れの脇に掘っているので、あふれた水はそちらに流れていくという仕掛けです。
すぐ隣にも、既存の竹を利用して、同様の空気穴を少し浅めに掘っています。
隣に穴が開くと水はそちらにスライドしていくので、石垣で止まっている水を誘導できれば。

momijisigarami (6)

穴を掘ると土が出る。
グライ化した残土でも、空気に触れるとやがて元の土に戻ります。
土が悪いわけではないので、出た土は庭に盛ります。
どこに盛るかというと、この庭にはモミジの木があって、工事で根周りが削られていました。
その部分に、炭と混ぜた土を寄せていきます。

momijisigarami (7)

土留めとして、柵(しがらみ)を作製。
縦材(杭)には丸竹、横材には、これもまた、工事の支障で切られたイチョウの根を利用します。
池の淵に竜のように横たわっていたイチョウの根っこたち、ようやく居場所が見つかりました。
残材を素材として活かすと、庭も片付いていきます。
一石二鳥ならぬ、一木二竜の作戦です。

今回は太い横材で骨組みをつくりましたが、今度はその隙間に、敷地にある枝を細かく詰めていきます。
自然素材の柵はやがて腐ります。
でもその頃には周囲が草で覆われて、草の根と、伸びてきたモミジの根が土を留めてくれるでしょう。

根も枝も、庭から出た物は庭の土に還すのが一番。
土から生まれたものを土に還し、土が蘇れば木も息を吹き返す。
そんな、良い循環をつくることができれば。

momijisigarami (5)

地下に打ち込んだ竹筒は節抜きしてあるので、地中に空気が降りていきます。
加えて、竹筒の底を水がスライドし、上から下へと地中の水を誘導してくれるでしょう。

水が動いて空気が動き、空気の力で根が活性化する。
その相乗効果で、木々が元気になってくれればと思います。


点検のつもりが、つい一仕事。
でもおかげで、心残りだった箇所に一区切り付けることができました。
一冬越したら、また見に出かけましょう。

※柵のつくり方はコチラで紹介しています↓。
木の枝と竹の柵 柵と枝流れ
関連記事