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冬季剪定

譲り合って森になる(ソメイヨシノの樹高下げ)

sakurasyukusyou (1)

施設の一角にある、ソメイヨシノとナナカマドの木立ち。
植栽後、20年以上は経過していると思われますが、おそらく植えた時は同程度の大きさだったことでしょう。
ナナカマドは2本ありますが、今は、成長の早いソメイヨシノに圧されて、上方や後方の空間を奪われてしまいました。
行き場の無いナナカマドは外側に枝を伸ばすしかなく、幹も随分と傾いてきたようです。

この敷地面積と、枝張りが10m以上にもなるソメイヨシノの特徴を考えると、本来は1本でもいい所。
ではどうするか。
自然遷移を良しとして、ナナカマドが衰退していくのを見ているか、それとも先を見越してナナカマドを間引くか、あるいは、どちらも共生させるか。
どの方法も一理ありますが、必要で3本植えたのなら3本生かすのが筋。
ということで、ソメイヨシノの一人勝ち状態から、3本の木で仲良く『森』になれるよう導いていきます。

sakurasyukusyou (4)

これが、計画のイメージ。
ソメイヨシノに空間を譲ってもらい、ナナカマドが枝を伸ばせるスペースを作っていきます。
そのために、ナナカマドに被さるソメイヨシノの枝を間引き、樹高を下げていくのが今回のミッションです。

sakurasyukusyou (2)

ただ、一度にその状況を作るのではなく、ソメイヨシノへの負担を考えて徐々に。
今回は、ナナカマドと同程度の高さまで下げていきます。

sakurasyukusyou (3)

剪定後。
上空が空いたので、ナナカマドは十分な日照を得られます。
樹木は、空間と日の光のある方に枝を伸ばすのが自然の理。
これからナナカマドは、自力で自立の道を歩むことでしょう。
そのためにも、ソメイヨシノに少しの遠慮をしてもらうというフォローを、植木屋がしていくということになります。

3本仲良く森になれるよう、見守っていきましょう。
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