ツツジの土壌改善
2018年04月09日

枝枯れが見られるようになった古木ツツジの土壌調査。
山砂混じりの植栽土の下層が粘土質で、掘り下げるにしたがって青灰色のグライ化土壌となっていきました。

酸素管を埋設することになりましたが、今回は、半割り竹を合わせた竹筒と、その泥濾し材として古ムシロ(コモ)を使います。
竹は解体した竹垣の押縁、ムシロは冬囲いで使っていたものの残りで、どちらもお宅にあった廃材を利用。
こちらの庭には露地(茶庭)が併設されていますが、露地は「廃物利用の庭」とか「見立ての庭」と呼ばれます。
杉の葉やサンドマットなどを巻いたこともありますが、酸素管も泥漉し材も、同様な効果が得られるのであれば、状況に応じて、近場で手に入る安価な物を使う。
こんな工夫も「見立て」のうちで、そこに有る物を有効活用しつつ、経済的な作業を行います。

ムシロ巻きした竹筒を埋め込み、周りには炭を。
今回はこれを3ヶ所に設置、その他にも、根周りの数か所に金棒で細い穴をあけ、炭を漉き込みました。

作業終了。
朝には小雪が舞っていたお天気も、仕事が終わった時にはお日さまが顔を出しました。
お日さまと空気をたくさん受けて、樹木も快方に向かっていくことでしょう。
見守りつつ、必要な手を加えていけたらと思います。
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