fc2ブログ

秋田県能代市で作庭を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

ツツジの土壌改善

2018年04月09日
土の手入れ
tutujituuki (1)

枝枯れが見られるようになった古木ツツジの土壌調査。
山砂混じりの植栽土の下層が粘土質で、掘り下げるにしたがって青灰色のグライ化土壌となっていきました。

tutujituuki (2)

酸素管を埋設することになりましたが、今回は、半割り竹を合わせた竹筒と、その泥濾し材として古ムシロ(コモ)を使います。
竹は解体した竹垣の押縁、ムシロは冬囲いで使っていたものの残りで、どちらもお宅にあった廃材を利用。
こちらの庭には露地(茶庭)が併設されていますが、露地は「廃物利用の庭」とか「見立ての庭」と呼ばれます。
杉の葉サンドマットなどを巻いたこともありますが、酸素管も泥漉し材も、同様な効果が得られるのであれば、状況に応じて、近場で手に入る安価な物を使う。
こんな工夫も「見立て」のうちで、そこに有る物を有効活用しつつ、経済的な作業を行います。

tutujituuki (3)

ムシロ巻きした竹筒を埋め込み、周りには炭を。
今回はこれを3ヶ所に設置、その他にも、根周りの数か所に金棒で細い穴をあけ、炭を漉き込みました。

tutujituuki (5)

作業終了。
朝には小雪が舞っていたお天気も、仕事が終わった時にはお日さまが顔を出しました。
お日さまと空気をたくさん受けて、樹木も快方に向かっていくことでしょう。
見守りつつ、必要な手を加えていけたらと思います。
関連記事
FUKU
Author: FUKU
福岡造園HOME
福岡造園のfacebookページ

五感で楽しめる暮らしの庭、創った庭から民謡や童謡が聞こえてきそうな、土地の風土と共にある庭を目指しています。

※記事中の写真や図の二次使用はご遠慮ください。