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街の緑1(勉強及び視察)

能代スタイルでいこう

 sakuraniwa (1)

所用で市役所に行くと、桜が咲いてきていました。
古木の桜は、閉校となった校庭の木々。
それを、建築に取り込んで残したのは素晴らしい発想です。

 sakuraniwa (2)

用事を済ませて表玄関のほうに行くと、このイチョウ。
何の変哲もない普通のイチョウですが、普通でいさせていることが素晴らしい。

 sakuraniwa (4)

横から見ると、道路側の枝が短いことに気付きます。
通常、街路樹の下枝は、車道側は4.5mの高さで維持されますが、この通りのイチョウの枝張りは最上部まで短い。
それはなぜかと言うと、能代の伝統行事である「七夕」を通すため。
七夕と街路樹を共生させるための調整がこの姿で、『能代スタイル』とでもいうべき特徴樹形。
七夕は観光ですが、こうしたことも、七夕と併せて街のウリにしていけるのではないかと、能代は伝統文化も緑の文化も大切にする街だというPRになるでしょう。

 sakuraniwa (3)

同じ木を反対側から見てみます。
この樹形が素晴らしいことの理由はもう一つあり、七夕運行のために、必要最小限の枝しか切っていないということ。
割合にすると、全体の1/4~1/5程度の剪定量でしょう。
剪定の基本は『切る時期、切る位置、切る量』と言われますが、切る量を加減し、樹木が養分を作れる枝を確保しているから樹形が乱れない。
だからイチョウがイチョウらしく、自然な姿をしているのです。

sakuraniwa (2)

これは、並びにあるイチョウ。
上の木は、一度ブツ切りされてから伸びたものですが、この木は切られていないので、本物の『自然樹形』。
樹木は生きるために必要な枝しか出さないので、このような自然状態の木を見ると、その木に必要な枝の割合やバランスがわかります。

sakuraniwa (1)

こちらは、自然形のイチョウの反対側にあるイチョウ。
枝先は残していますが、枝数が少ないので樹形が硬く見えます。
向かいに「自然樹形」の良い手本があるので、もう少し枝を残してあげたいところです。

icyou 2009

これは、上の木の9年前の姿。
適度に残された枝が適度な木蔭を作っていますが、それを想定して剪定されています。
10年前に能代がブツ切りを改めた理由は、『景観や樹木の生理に配慮する』ため。
能代の街路樹はもともと、大火の対策とともに、『緑陰の街並み』を目指して植えられたものですが、新たな十年に向かう今年は初心に返り、『木蔭のできる自然樹形』を目指していければいいですね。
それが、『能代スタイル』になっていけば素晴らしい。
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