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作庭紹介

枯れ流れのある校庭

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先日、造成地の改良を行った所は、昨年ヤマザクラを移植した校庭。
写真は、その時にイメージしていた表面排水の仕組みです。

この時は、「1本1本の盛土を繋いで根の張れるスペースを増やし、2つの盛土の間に溝を掘って通気を良く』したり、手前の側溝に穴を開け、水を逃がしてやることなども必要になる』」と記していますが、木々の後ろには側溝よりも低い法面があるので、そちらに水を誘導する方が効果が大きいでしょう。

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ということで、浸透管の埋設後に空堀を設けました。

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雨水は矢印のように流れていきます。
空堀の分岐に〇印が2つありますが、この部分にも地下3mまで浸透管が入っています。

karaborikannsei (7)

反対から見た所。

karaborikannsei (6)

分岐点には青森ヒバの丸太橋を掛けましたが、この下に浸透管があります。
当初、浸透管は1m程度の深さにして、管に集まる地下水のオーバーフローを堀底に流すつもりでした。
それが、試験掘りの際にグライ層の下まで抜けることがわかったので、3mの浸透管を設置、堀を流れる水は、ここからも地中に浸透していきます。

karaborikannsei (5)

こちらは、法面に向かう空堀に掛けた橋。
栗の木の枝ですが、野趣味のある所に良く似合います。

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そして、もう一か所の分岐点には、土中から出た石を利用して、山道のような雰囲気にしてみました。
この石は、地元の名勝「きみまち阪」の岩と同質、この小学校の柱の束石にも使われているものですが、沢から山に登り、木橋を渡って戻るというのも楽しいですね。

空堀は排水のための実用ですが、なんだか庭のようになってきました。
空堀は雨の日にだけ流れる川。
それが庭の中にあれば『枯れ流れ』です。

植樹のための土壌環境の整備をしたら庭になってしまったという、なかなか面白い校庭になったようです。
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