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街の緑7 杜守Club

他市でお節介

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家族の病院付き添いで秋田市まで。
空き時間で庭の点検に伺うと、やはり気になるのが、庭に面する歩道の支柱。
樹木はすでに枯れ、丸太の支柱も根元が腐って傾いてきています。
巻きついた蔓と足元の石が支えとなってようやく立っていますが、支えが自立できずに支えられているのでは本末転倒。
ベンチもあり、公園的な役割を持つ歩道ですが、木蔭の下で腰掛けたいと思っても木蔭を作る木は無く、座れば支柱が落ちてくるかもしれません。
ここは、URの計画・管理でつくられた街ですが、すでに撤退しているとのことで管理はどこになっているのでしょう。
春に近くの公園事務所に訊いてみましたが、わかりませんでした。

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作庭直前(2012年)に撮った同じ歩道。
この頃はまだ木も生きていましたが、この支柱は何から何を守ろうとしているのか、支柱というよりは雪囲いのようにも見えます。
樹木の上部が枯れて小さくなったのかもしれませんが、それにしても、木に対して支柱が太くて大きすぎるのです。


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この街には、希望者にはURが木を植えてくれるというサービスがあり、作庭後、場所を指定しておいて植えてもらいました。
植栽後に見に行くと、やはり、どこにでも見られる典型的な公共支柱。
鳥居の添え木は要りませんし、竹も長い。
庭の景観を壊すので、植栽後に直させてもらったということがありました。

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歩道を反対側から見た所。
庭の支柱はすでに外してありますが、歩道内の樹木や、周りの家々の木の支柱はまだ付いたままです。
いづれも、結束縄や支柱で木の枝や幹が傷んでおり、これは能代市でもそうですが、公共工事はどこでも植えれば植えっぱなしで、植栽後の点検がなされないのは残念なことです。

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こちらは、この間、能代に提案した『植栽支柱の共通仕様書(案)』に盛り込んだ一文ですが、倒壊によって市民がケガをするといったこともあるので気を付けたいところです。

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ということで今回は秋田市役所を訪問。
道路の課の管轄とのことで、担当の方に支柱のある場所をお知らせしました。
併せて、同様の支柱の点検と撤去を進言、さっそく対処するとのことで一安心です。

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そして、とてもお節介なことながら、市庁舎周りの樹木についても、同様に傷んでいることを報告、
関係課に伝えてくれるとのことでした。

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お節介はこれで終わらず。
通りすがりの工場緑地の木が枯れているのが目に入り、近づいてみると、支柱の縄が幹に食い込んでいました。
見れば、この緑地の木には、シュロ縄風の腐らない縄が巻かれています。
これは、針金で巻いているのと同じことです。
このままではすべての木が枯れてしまうので、差し出がましくも、工場事務所にお知らせし、現場で説明をしました。

それにしても、支柱の結束にこの縄を使っているのを見たのは初めてで、何とも恐ろしい思いがしました。
腐らない縄を使うということは縄の交換をしなくてもよいということですが、樹木は生き物なのだから、点検はしなければならないでしょう。
自然樹形の木を植えた緑地などは手入れの管理費を抑えられるという利点がありますが、これは、「管理が要らない」ということではけしてなく、管理費削減を目的とした植栽設計が陥りやすい部分でもあります。
お金を掛けて木を植えたのに、木が枯れたのでは元も子もない。
せめて、支柱が外れるまでの点検だけはしてあげたいですね。

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今回は、作庭5年目の庭も見てきました。
どの木ものびのびとしてよく育っています。
植栽時に土壌改良を行ったこともありますが、ご家族の日頃のお世話の賜物でしょう。
そして、無駄に支柱を付けていないということも、健全成長の理由の一つ。

支柱を外せないのであれば、はじめから、支柱の要らない幼木を植えるという方法もあります。
あるいは、鳥が種を運んできて実生かが育つように、樹木が育てる土壌を整備するだけでいい。
その方が木にとっては幸せかもしれないなあと思いつつ、人が人のために植えた木が人から関心を持たれないという現実を気の毒に思った次第です。
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