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秋田県能代市で作庭を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

緑の活動いろいろ(市道街路樹・市庁舎・秋田市街路樹等)

2018年08月07日
街の緑7 杜守Club
のしろクリーンパートナーの役割には、公園や道路の美化活動の他に、「施設に関する情報の提供(異常の発見)」というものがあります。
自分たちが受け持つ公園のトイレが壊れているとか、道路のガードレールが壊れているとか、そうした異常を発見した時に市に通報し、それを受けた市が補修を行うというシステムですが、杜守Clubでは、単なる通報にとどまらずに、補修の仕方のアドバイスや、そうした異常を未然に防ぐための体制づくりの提案などもしています。
能代市内の道路や公園を管轄する市や県、国には緑の専門職員がいないため、状況把握や適切な処理の仕方がわからないことが多く、樹木の生長被害や市民の安全に関わることなど、迅速な対処が求められることに対して対応が遅い場合などは、何度も対処を促したり、クリーンパートナーの課を介して担当課職員を現場に案内して状況を説明したり することもあります。

今年も、春から対処のお願いをしていたことなどが少しずつ実現してきていますが、対応いただいたことに感謝し、ここに記しておきたいと思います。

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まずは、市道の街路樹。
巻かれたロープが幹に食い込んでいるのを発見通報、このほど対処されました。
併せて、こうした異常を、街路樹剪定や道路工事を行う事業者にも情報提供を呼びかけることを提案しています。

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同じく市道の街路樹。
幹に巻かれたごみ収集の案内板の調査と移設をお願いしていたところ、このほど、針金が外されて、シュロ縄に変わりました。
これは、案内板の取り付けは自治会に任せているため、自治会に移設の要望をした上で、自治会が対応するまでの応急措置。
また、こうした看板類は市内の他地域や公園、施設などでも起こりうるため、市広報などで市民や庁内関係課に周知を行なうことを提案しています。

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こちらは市庁舎の植え込み。
雨の当たらない軒下に植えられた木の枯れを昨春に指摘、植栽間隔も密だったため、その後に移植の対処がなされていたものです。
水やりは行われているようですが、今度は根元の土が流れて根がむき出しになるなど、高温が続く真夏に乾燥状態が続いたために、枯れるものも出てきました。
土の流出防止策として、土留めの設置と、浸透力の高い土を被せるなどのアドバイスをしたところ、早速対処されました。

植物が自力で水を得られない所に木を植えることや、十分な成長間隔を取ること、土の流出で根が渇くことなどは、設計段階でわかること。
以前、公園の管理棟屋根下に桜が植えられているのを見て落雪を受けない場所に移植してもらったことがありましたが、こうしたことは、樹木の生理成長や管理について気が回らない設計のミスです。
今後、あらためて、植栽設計の在り方について提案していかなければと思います。

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こちらは、7月18日に秋田市役所に話していた街路樹の不要支柱。
秋田市なのでのしろクリーンパートナーとしての活動ではないのですが、先日通りかかると、枯れ木も支柱も撤去されていました。
部外者の勝手なお願いを聞いてくださった秋田市に感謝したいと思います。

などと、市外のことにもお節介をしていますが、気付いた人が気付いた時に知らせれば木の傷みも少なくなり、事故を未然に防ぐことができます。
逆に、知らせなければいつまでもこの状態が続くということで、誰かがやってくれるだろうと思っていても誰もやらないのが世の中。
そこを嘆くよりも、気付いた人が自分で行動するということが大切ですね。
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FUKU
Author: FUKU
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