野鳥を呼ぶ山の木の庭

野鳥の訪れる庭をということで、鳥の好みそうな木をたくさん植えました。
こちらは街中の住宅地ですが、木も草も近くの山に生えるものばかりです。
下草にはフキやミズもありますが、植えたというより、いつのまにか生えていたという雰囲気を出せればと思いました。

峠道。
砂利の山道は昨年からの私のテーマで、庭の硬さを消すにはどうしたらいいだろう、庭であって庭で無いという雰囲気を出したいと、畑の試作を経て http://konohanoniwa.blog61.fc2.com/blog-entry-37.html、
ようやく現場で形になりました。

峠にある石はベンチにもなり鳥のエサ台にもなります。
鳥が来る前に若衆が止まってしまいました(笑)。

峠にある沼。
野鳥が来て止まれるように、流木の小枝を置いてみました。
沼の底は赤土を叩いただけのものですが、けっこう水持ちします。
カエルなんかが住みついてくれると嬉しいですね。

地産の砂利と赤土を配合してつくった版築の花壇です。
花壇と山の雰囲気をどう繋ごうかと悩みましたが、山道や流れと同じ土を使って、景色として繋がるようにしました。
版築には2年前から取り組んでいますがhttp://konohanoniwa.blog61.fc2.com/blog-entry-51.html
これも、ようやく現場で日の目を見ました。
いつもながら、枠を外した瞬間はワクワクしましたが、今度はご家族がどんな花を植えてくれるのか、ワクワクしています^^。

こちらは、余った赤土でつくってみた版築です。
セメントも繋ぎも無し、ただ赤土を突いただけのものです。
板塀の基礎隠しですが、基礎と版築の間にも土を入れ、イチゴを植えてみました。

小流れ。
土中から染み出た水が、また苔の中に隠れたりと、いろいろ試してみました。
こちらは、備え付けの雨水タンクを利用しています。

水に映る木の葉。
秋には紅の葉が映ってくれるでしょうか。
周囲の里山に入ると、山の中にはあまり大きな石はありません。
石の無い所に石を持ってくる必要もないなと、今回は極力石を少なくして、庭に柔らか味を出そうと思いました。
景石や造形を使わずにどこまで庭に出来るかという試みの庭でしたので、どちらかというと植栽の方に力が入りましたが、雑木の植栽とは本当に難しいなと、あらためて思い知らされた庭づくりです。
来年には苔が落葉に変わり、また景色も違っていることでしょう。
木々の枝葉が深まれば、下草の植生も変わってきます。
野鳥がたくさん遊びに来てくれるように、限りなく、山に近づいてくれたら嬉しいです。
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