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秋田県能代市で作庭を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

野鳥を呼ぶ山の木の庭

2009年06月30日
作庭紹介 5
一月近く掛かった庭がようやく完成しました。

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野鳥の訪れる庭をということで、鳥の好みそうな木をたくさん植えました。
こちらは街中の住宅地ですが、木も草も近くの山に生えるものばかりです。
下草にはフキやミズもありますが、植えたというより、いつのまにか生えていたという雰囲気を出せればと思いました。

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峠道。
砂利の山道は昨年からの私のテーマで、庭の硬さを消すにはどうしたらいいだろう、庭であって庭で無いという雰囲気を出したいと、畑の試作を経て http://konohanoniwa.blog61.fc2.com/blog-entry-37.html
ようやく現場で形になりました。

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峠にある石はベンチにもなり鳥のエサ台にもなります。
鳥が来る前に若衆が止まってしまいました(笑)。

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峠にある沼。
野鳥が来て止まれるように、流木の小枝を置いてみました。
沼の底は赤土を叩いただけのものですが、けっこう水持ちします。
カエルなんかが住みついてくれると嬉しいですね。

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地産の砂利と赤土を配合してつくった版築の花壇です。
花壇と山の雰囲気をどう繋ごうかと悩みましたが、山道や流れと同じ土を使って、景色として繋がるようにしました。
版築には2年前から取り組んでいますがhttp://konohanoniwa.blog61.fc2.com/blog-entry-51.html
これも、ようやく現場で日の目を見ました。
いつもながら、枠を外した瞬間はワクワクしましたが、今度はご家族がどんな花を植えてくれるのか、ワクワクしています^^。

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こちらは、余った赤土でつくってみた版築です。
セメントも繋ぎも無し、ただ赤土を突いただけのものです。
板塀の基礎隠しですが、基礎と版築の間にも土を入れ、イチゴを植えてみました。

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小流れ。
土中から染み出た水が、また苔の中に隠れたりと、いろいろ試してみました。
こちらは、備え付けの雨水タンクを利用しています。

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水に映る木の葉。
秋には紅の葉が映ってくれるでしょうか。


周囲の里山に入ると、山の中にはあまり大きな石はありません。
石の無い所に石を持ってくる必要もないなと、今回は極力石を少なくして、庭に柔らか味を出そうと思いました。
景石や造形を使わずにどこまで庭に出来るかという試みの庭でしたので、どちらかというと植栽の方に力が入りましたが、雑木の植栽とは本当に難しいなと、あらためて思い知らされた庭づくりです。

来年には苔が落葉に変わり、また景色も違っていることでしょう。
木々の枝葉が深まれば、下草の植生も変わってきます。
野鳥がたくさん遊びに来てくれるように、限りなく、山に近づいてくれたら嬉しいです。
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FUKU
Author: FUKU
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五感で楽しめる暮らしの庭、創った庭から民謡や童謡が聞こえてきそうな、土地の風土と共にある庭を目指しています。

※記事中の写真や図の二次使用はご遠慮ください。

Comment(5)

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皆さまへ

皆さま、コメントありがとうございます。
お返事が遅れて大変申し訳ありません。


しんぼうさんへ

>自ら迷いこんでしまいたい
現在、過去、未来~♪ (by渡辺真知子 「迷い道」)
そんなに長くない山道ですが、迷えるぐらいに木が茂ってくれたら嬉しいですね^^。
今も昔も、庭道の中を迷い惑っている私ですが、皆さんとの出会いが道しるべになっております。
今後とも、ご指導よろしくお願いいたします。

最近、下草の中ではミズが一番好きです。
ミズから、それを言ってしまいました・・・。


Marumasaさんへ

石積、石畳、石組、庭って、本当に石が多いですね(笑)。
石を使った庭が多いのは、それだけ石に魅力があるからでもありますが、逆の意味では、石が無ければ庭ではないとか、石に頼った庭づくりをしている、ということにもなるかもしれませんので、自戒しています。
実際、石を使わない庭はまとめづらくて、庭としての絵になりにくかったり、庭にポイントやメリハリをつけづらい、ということもあります。
今回は、そんな意味でも、どうやったら石を使わずに庭にできるか、そんなことにも挑戦してみました。

赤土の沼は10センチぐらいの厚みですが、やはり自然に浸透はしていきます。
ここでは、雨が降ったら溜まるぐらいでいいと思ったので赤土だけでやりましたが、下にシートを敷くとか、あるいは粘土でやれば、もっと水持ちすると思います。
一度お試し下さい。

>隙間
小動物が住む庭は本物、という言葉を聞いたことがありますが、彼らの居場所は隙間ですね。
このブログは、私にとっての生活の隙間であります。
小動物ならぬ、小心な植木屋を、今後ともよろしくお願いいたします(笑)。


山ヤさん!

こちらこそ、ご無沙汰しております。
しんぼうさん、YOさん、東北の雄たちは本当に熱いですよね。
福島、宮城の旅、私もご一緒させていただきたかったです。
でも秋田って、何でこんなに遠いんでしょうね(笑)。

>HP
開設、誠におめでとうございます。
この日が来るのをずっと心待ちにしておりました。
作品はもちろん、山ヤさんの人間性も感じられる、本当に素晴らしいHPだと思います。
リンクにはうちのHPも載せていただいていて、ビックリするやら嬉しいやら、です^^。
今度は山ヤさんのブログにも、いや、岐阜に直接遊びに行きたいと思いますので(笑)、その節はよろしくお願いいたします。


よっちゃんさん

自分で手がけた庭って、本当にかわいいですね。
またひとつ、庭を見て廻る楽しみが増えました。

>秋田の方は ミズ好きですね(笑)
昨夜の肴はミズタタキでした。
山菜でも下草でもいけるミズ、大好きです。
おっと、ミズから、それを言ってしまいました・・・(二度目)。

2009/07/14 (Tue) 14:24

よっちゃん

完成おめでとうございます

とてもやさしい感じの すばらしい庭ですね

勉強になります

秋田の方は ミズ好きですね(笑)

2009/07/02 (Thu) 19:58

山ヤ

優しい庭

ご無沙汰しております。

先日福島、宮城とお邪魔させていただきました。秋田まで足を伸ばしたかったのですが、日程的に無理がありましたので今度また必ずや秋田へ!

人柄が出て相変わらず優しい庭ですね。しっとりして、落ち着く雰囲気です。

HPも以前から出来上がっていたものを少し更新してやっとウェブ上に出しましたが、まだ検索サイトには登録していませんので直接入力でご覧いただけます。

しんぼうさん、YOさん、東北の皆様は福岡さん共々熱い方ばかりでした。

2009/07/02 (Thu) 18:06

marumasa

うつくしいですね

涼しい雰囲気が伝わってきます。
石を少なくして柔らかい雰囲気がよく出てると感じます。
大きな石を使えば、所謂庭らしくなるのでしょうが
隙間がなくなり、小さな生き物が住めなくなる。
そして、小鳥たちのえさがなくなる....
庭づくりは奥深し。ですね。
我が家にも小さい池というか水たまりが欲しいのですが
赤土でできるのですね。ヤゴなども生息できるのでしょうか?
勉強になります。

2009/07/01 (Wed) 14:12

しんぼう

いい雰囲気ですね。暑い夏はこの庭に自ら迷いこんでしまいたいです。優しくて安心する庭に見えます。作庭者の人柄がにじみ出ているのでしょうか

2009/07/01 (Wed) 07:38