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庭への思い

1本の木を丁寧に植える

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白壁に映える株立の緑。
この間、岩手から仕入れてきたミツバツツジが植わりました。
樹高は2mほどですが、成長しても3m程度、植桝があまり広くないので、大きくならない樹種を選びました。
寒さや雪にも強く、春一番に薄紫の花を咲かせるこの木は、樹形もやわらかで紅葉もきれい。
無理に剪定しなければ、いつまでも自然な姿を楽しめるでしょう。

気候や空間の条件が多いほど、ドンピシャの木を選ばなければなりません。
それがシンボルツリーならなおさらですが、植木畑にある数十本の中から数本を購入し、その中からさらに合う物を選んで植える。
そうして植えた木が違和感なく場所に収まり、元からあったかのような雰囲気を出しているのはなんとも嬉しいこと。
木を探す苦労というものもあるので、この喜びや安堵感は植木屋冥利に尽きることです。

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既存土は砂地。
水はけは抜群ですが、逆に保水性が低く肥料分も少ない。
そうしたことの解消として、植え桝全体にバーク堆肥と木炭、黒土等を混合、根が健全成長できる環境を整えています。

角杭と繩巻は地下支柱ですが、地上部に支柱を付けると、せっかくの樹形のやわらかさを殺してしまうので無粋。
この地下支柱は土に還るので撤去の必要も無く、支柱が枝や幹を傷める心配もないので安全です。

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植付完了。
ご家族が水やりをしやすいように根鉢を切り(根周りに土手を作って)、白木の角杭には墨汁を塗って目立たないようにしました。


1本の植樹でも、樹木が健康に育てるような環境をつくり、植栽直後から景観として見られるように気を遣います。
これは当たり前のことですが、公共工事にそうした提案をしている昨今、大きな公園も街路樹も施設緑化も、1本の木を丁寧に植えることの延長なのだということを意識するこの頃です。
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