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冬季剪定

大きくのびやかでやさしく1~ヤマボウシの透かし

ヤマボウシ (1)

建物際にあるヤマボウシの列植の手入れ。
これまでは、左端の小さな木に合わせて芯を止め、高さを揃えていたようです(赤線)。
個々の枝張りも、左右均等になるように樹冠を整えていたようですが、意図的に整えようとすると樹木が反発し、逆に樹形が乱れてしまうので、枝先を詰めずに、樹木の意志を尊重する方法で手を入れていきます。

緑線は、数年後の樹形と、全体の森冠のイメージ。
『森』という字のごとく、樹木が3本寄れば、全体はこんもりとしたまあるい形になるのが自然の理。
左右均等の同じ樹形が3本並ぶのではなく、全体で1本の木になるようなイメージです。

ヤマボウシ (2)

剪定を終えた木(右)と、これから剪定する木。
高さや枝張りはそのままに、懐の枯れ枝や枯れそうな枝を外し、内部の風通しを良くしていきます。
樹木は、枝が茂ってくると、日照が不足する内部の枝を自分で枯らしていきます。
枝が枯れればその部分の空間が空きますが、「空き」は「透き」ということで、樹木が自分で枝を透かしているということ。
『透かし』という剪定方法は、樹木のそうした意志を人間が手伝ってあげるということでもあります。

ヤマボウシ (4)

側面から。
左が剪定前で右が剪定後。
黄〇は、屋根や外壁、設備に障っている枝ですが、支障の出る枝は外して、空間のある右側上空に伸ばしていきます。

ヤマボウシ (3)

剪定後。
剪定したのは、枯枝と枯れそうな枝、切り残されていた枝と建物側の枝だけですが、それだけでもかなりすっきりとして、やわらかで優しい姿になります。

ヤマボウシ (5)

同じ敷地内にあるヤマボウシですが、この木もコンパクトに整えられていたものを、上の方法で直しています。
枝が伸びていけば、さらに樹形がやさしくなっていくでしょう。

樹木の意思を尊重すると、木がやさしい姿になっていきます。
人にも木にも、やさしく接してあげたいものです。
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