モミジの移植
2019年04月22日

庭の改修にあたって、既存のモミジを移植。

同じ場所で向きを変えるだけなので根巻きはしませんが、できるだけ根を切らないように気を付けて掘ります。
掘り下げると、玉石交じりの硬い粘土層に当たりました。
昔は通路だったとのことで、その下地として転圧されたものでしょう。
グライ化はしておらず水も湧いてきませんが、土が硬いと根が張っていけません。

根張りをよくするために底土を耕運、既存土にバーク堆肥と木炭を漉き込んで、床土をつくります。

床土の完了。
根周りの良質客土に根が張っていけるよう、20cmほど地盤を高めています。

こちらは、敷地内で解体中の竹垣。
もったいないので、捨てずに使います。

半割の竹を縄で束ねて竹筒をつくり、地中に埋め込みました。
これによって酸素が土中に供給されて、発根が促進されます。
根鉢を囲う角杭は、地下支柱。
これも、使わなくなった雪囲いの材料を利用しています。
竹も杭も縄も自然素材なので、いずれは土に還る。
自然界の循環のように、そこで出たものは庭の土に還していくのが理想です。

移植完了。
地上に人工物(支柱)が無いと、木がのびやかに見えます。
これから、このモミジの周りにも木を植えていきますが、完成直後から自然な雰囲気を備えつつ、樹木が将来に渡って健康に育てる環境をつくっていければと思います。
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