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庭づくり

微調整

Hsyuusei (1)

施工中の庭の伝い。
大きな根株が数か所にあるため、それを避けながら石や木を配し、その間を道にしています。
歩行の際に木の枝に障らないように石を左右に振っていますが、水鉢からの導線が少し直線的。

加えて、整地をしたら景石と飛石のラインも斜めに揃ってきました。
現場ではそれほどの違和感を感じませんが、写真で見ると気になります。

写真は正直。
こうした気がかりはいつまでも残り、完成後の後悔に繋がります。
作り手として正直であるためにも、気がかりは作庭中に直します。

Hkinnkyou (2)

ということで、飛石のラインをよりランダムにし、あまり飛び飛び感を出さないように、同質の砂利を周りに敷いてみました。
併せて、左の景石下にも小石を散らし、斜めの直線が目立たないようにします。
ただ、まだなんとなくまとまりが弱い。
繋げるための砂利が、逆に石をバラバラにしているような感もあります。

Hsyuusei (3)

それではいっそのことバラバラにしてみようと、石積みと飛石を組み直すことにしました。
当初は、石組と石積み、飛石が明確に分れていましたが、この3つを入り組ませることで一体感を持たせていきます。

自分の中のイメージとしては、
石組を石組にせず、石積みを石積みにせず、飛石を飛石にしない。
要は、庭でありながらも庭にしないということですが、これは矛盾するようでいて、自然界ではそれがうまくおさまっています。
なぜうまくおさまっているのかというと、自然界の草木や石のあり様は、自然の理に適っているからです。

Hsyuusei (4)

ということで、より自然な状態にするための微調整を繰り返す中、自分の理にも適ってきたので、下草を添えていきます。

庭づくりは毎回違うので、毎回が試行錯誤。
壊して作り直すのは無駄なようでいて、より良い状態にしていくために必要な過程です。
そうしたことに理解を示され、『満足のいく仕事をしてください。』と言ってくださる施主さんはとてもありがたく、感謝の思いで取り組んでいます。
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