枯池
2019年05月20日

お地蔵さんのコーナーが出来上がり、今度はさらにその裏側。
コンクリート擁壁の前は雨後に水がたまりやすくなっていたことから、浸透力を高める改善をしていきます。

掘ってみると、擁壁はL型になっており、底にコンクリートがあるために、雨水が浸透しにくくなっていたようです。

雨水は、コンクリートになっていない部分に排水させるようにしますが、コンクリート周りの土は砕石転圧されているために硬く締まっており、その部分を取り除いて軽石を入れます。
その上層には、強度を高めるために敷地内から出たガラを入れ、その隙間に軽石を詰め込みつつ、樹木の根が入り込めるように、軽石と木炭、バーク堆肥を混合した層もつくりました。
木の枝は、作製中に土が崩れないようにするための土留めですが、この部分には炭を入れ込んでいるため、いづれ堆肥化していきます。

ガラの層とバーク堆肥の層を繰り返した後に表層を軽石で仕上げ、枯池となりました。

枯池は奥へと続き、小滝になっていきます。

小滝を登ると今度は枯流れとなり、沢飛び伝いにお地蔵さんの前へ。

上から見るとこんな感じですが、お地蔵さんの右上にある水鉢が水源となり、一度潜った水がお地蔵さんの前で湧き出して、そこから流れとなって下った水が池になる。そんなイメージです。
上流は、必然的に地盤が高くなっていますが、この地盤の高さは、擁壁際を掘った時の残土を盛ったものです。
ということで、着工から1か月。
ようやく一期工事が終了しました。

[追記]
三週間後の様子です。
枯池の右側に雪見灯籠が見えますが、この灯籠は水辺にあるととても映えます。
それが、この部分を枯池にした理由のひとつ。
周りにはサツキも植わり、なかなかいい雰囲気になってきたと思います。
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