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街の緑1(勉強及び視察)

松本のご神木に会いに行く

先週の長野行では、松本市まで足を延ばしてきました。
2013年の8月に『巨木の街路樹写真展』を開催しましたが、その時、ご神木が街路樹になっている所があるとの情報を松本市の知人から得て、その木の資料を展示させてもらったということがありました。
今回はぜひその木との対面を果たしたく、急遽、その知人にガイドをお願いした次第です。

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ということで、松本市役所へ。
屋上に見えるのが展望台ということで、行ってみることにしました。

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展望台から、国宝の松本城を望む。
前日までの好天がこの日は雪景色で、どうやら雪男になってしまった感もありますが、雪化粧のお城を見れたことを喜びたい。

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周辺の位置関係がわかったところで下に降りると、庁舎入り口に異様な大木が。
この木は、上の展望台からも見えましたが、これほど大きなプラタナスは見たことがなく、あまり支障のない所なので、お城の景観向上のためにも、できればプラタナスらしい姿にしてあげたいものです。
ということを、市役所の方にもお伝えしてきました。

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市役所と松本城は対面していますが、その間の道路には桂の街路樹。

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この桂の並木は、歩道を挟んでお堀の桜並木と対面していますが、桜に合わせて桂の木の配置を整備したのでしょう。

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上から見ると、桜と桂の位置がずれていることがわかりますが、そのおかげで、桜の木の枝が桂に当たることなく歩道を越えて伸びていっているのです。
対面する並木を交互に植える例は角館の桜で見たことがありますが、他樹種でこれをやっているのは初めて見ました。
このような、樹木を共生させるための工夫がなされているのを見るのは何とも嬉しいことです。

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この並木道を進んでいくと、前方に大きなケヤキの木が見えてきました。

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松本城には松本神社が隣接しており、その境内にあったという大ケヤキが,道路の真ん中(中央分離帯)に残されています。
樹齢にして400年とのこと、道の中にあれば街路樹ということになりますが(持ち主は神社)、さすがはご神木、注連縄が巻かれた街路樹は初めて見ました。

能代に帰ってから、松本周辺で暮らしたことがあるという知人と話す機会があり、この木を覚えているとのこと。
やはりそれだけの存在感があるということで、注連縄が巻かれていると、自然に感謝や畏敬の念も湧いてくることでしょう。
これは、大火から街を守った大木の恩を忘れ、枝を切って祭りを強行した能代が見習わなければならないことです。
時が経てば恩を忘れてしまうのが人間ですが、それを思い起こさせてくれる役目をしているのが、この注連縄でしょう。
能代の大ケヤキの並木にも横綱の風格がありますが、その価値を記したものがあれば、もっと大切にされるのではないかという思いがしました。


神社の境内から、ご神木越しに松本城を望む。
この風格は本当に絵になります。
街路樹写真展では、能代市、青森県十和田市山形市、松本市の中から5例を紹介しましたが、これですべての木を見ることができました。
展示の後、大館市の鳳鳴高校前の大ケヤキと城南小学校前の桜並木も見つけていますが、いつか機会を見て、街路樹ではない木を街路樹として残した全国の事例を紹介できればと思います。

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松本神社から少し行くと、そこにはこんな看板。
思いがけず、露地の見学もできたのは嬉しいことでした。

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お城の周辺散策を終えて、蔵のある商店街へ。
通りに面した広場の中に桂の木があり、その樹形に目が行きました。
道路側の下枝が高く、広場側の枝下にはベンチが置かれています。
広場は完成からそれほど経っていないようですが、設計段階から通行支障を視野に入れ、市民に木蔭を提供しようとする気遣いが伝わる光景でした。

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駅前の街路樹。
樹形は、多少刈り込んでいる箇所もあるなど、形を整えようとする意識がやや見えますが、全体的に枝数が確保されており、何よりも、電線が無いので背が高く、大きな建物にも映えるのが素晴らしい。

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最後は、松本に視察に行ったという証拠写真。
なにか、道路と逆方向に向かってタクシーに手を上げているようでもありますが、なぜこんなことをしているのか不思議です(笑)。

ということで、半日掛けて、駆け足で回りました。
松本は初めてな上に極度の方向音痴、しかもまだ足が完治していないという状況で、ガイドさん無しではこんなにたくさん見ることができなかった。
急なお願いにもかかわらず、雪を連れて来たのにも関わらず、案内役を買って出てくれたYさん、本当にありがとうございました。
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