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街の緑2(緑の提案と啓蒙:地元紙・専門誌掲載記事)

ブツ切りを再発させないための提案

雨休みの今日は、能代市役所を訪問し、市に提案書を届けてきました。
今冬、市内の数か所でブツ切りが見られたことから、再発防止として、市職員の意識高揚を図るための注意喚起を行ってほしいというお願いです。
下記がその提案書ですが、担当課や施設名については、ここでは控えます。

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下記の件について提案いたします。

1 市管理樹木に適正剪定を行うための具体的な取り組みをお願いいたします。(ブツ切りを再発させない対策)

〔提案理由〕
能代市は、令和元年の3月市議会一般質問の市長答弁において、「街路樹、公園樹、施設の樹木にブツ切りをせず、樹木を腐朽から守り、切口が早期再生する剪定を行う」旨の表明をしました。自治体がこのような表明をすることは珍しく、全国に誇れる方針であると、大変嬉しく思っています。この方針は市内の街路樹や公園に確実に反映されてきていると感じていますが、まだこの方針が行き届いていない部分もあって、今冬、二ツ井地区の施設や公園の各所でブツ切りが見られました。その中には、のしろクリーンパートナーとして手を入れ、適正剪定に直してきた木もあるため、大変残念な思いをしたとともに、奉仕の無念さを感じている次第です。
この不適正剪定については2件確認しておりますが、ひとつには、昨秋に除雪車の通行支障として行なわれたものがあり、適正剪定への直しはそれぞれの施設管理課が行うとの了解の下に剪定されたとのことで、それを行った課と行えずにいた課があり、除雪の担当課自身も自課の管理する樹木の直しを行えていなかったために、樹木が水を上げる前に直すことを進言したところ、直せないでいる課の樹木を含めて直しの剪定が行われ、指導をお願いされて私も立ち会いました。
もう1件は、閉校となった小学校の校庭樹木ですが、これは2月に発見し、管理課に報告の上、直した方がよい旨進言していたところ、4月になっても行われませんでした。この剪定は業者ではなく地域住民によるボランティアが行い、担当課は立ち会わず、作業にあたって市の方針の説明や適正剪定の指導も行わなかったとのことで、事後の現場確認もしていなかったようです。業者に直してもらう予算も無いとのことで職員作業で直すことを勧めましたが、それもできないとのことで、起こるべくして起こったことに対して何も責任を取れないことに大きな憤りを感じています。
こうしたことを受け、庁内への徹底浸透の必要を感じて、市長から職員への注意喚起を行っていただきたく思い、文書の原案を作成しました。一昨年に関係課の連絡会議を行ってもこのような事態が起きていることを重く捉えていただき、再発防止の対策を取ってくださるよう強くお願いするものです。

添付資料
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2 生涯学習の一環として、「出前講座」に適正剪定の講習を追加し、地域住民が地域の緑を協働管理していく道筋を作れませんか。

〔提案理由〕
1の提案の状況説明の中に、地域住民による剪定ボランティアがありましたが、地域の人が地域の緑を守ることは大変良いことであり、そうした時に専門技術者から適正技術を学べれば、市に良好管理の輪が広まっていくのではないかと思います。
この案については、8年前の町内会長会議で同様の提案をし、「能代市に専門職員がいないこと」、「危険が伴う高所作業を市民にさせられない」ことを理由に却下されていますが、現在、能代市の緑化管理には樹木医が関わっていることや、前述の小学校の剪定では高所作業も行われていることから、当時の却下理由はクリアできています。ただやはり、高所作業は危険であるため、市民には脚立でできる範囲で行ってもらい、高所は業者発注を掛けるということもできるので、予算不足で放置している緑地がたくさんある中、それを打開していくための方策をお願いしたいと思います。また、そのための協力は出来る限りしていきたいと考えています。

以上、2つの提案に対し、お答えをお願いいたします。

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今回のブツ切りは、』公共物の異常を発見した時の情報提供』も役務とするのしろクリーンパートナーとして市担当課に報告し、そちらからも、緑の基本計画を担当する課に報告書を上げてくださっています。
ただ、『課の業務はそれぞれの課の責任で』が市の方針としてあり、全課共通のルールを作成して行うことは難しいらしく、情報提供ぐらいのことしかできないというのが現実のようです。
ルールを作成しても、そのルール通りに行うことには予算が伴い、予算は課ごとに分けられているために、それを超えることはできないということなのでしょう。
でも注意喚起ぐらいはできるのではないか、その注意をそばに置いていれば、職員さんたちも気を付けるのではないかと思うのです。

現在、能代市が参考資料としている剪定のテキストは、2012年に弘前公園の桜剪定方法を実演公開した時に私が作成提供していたものですが、その後、参加された能代公園の作業員さんたちは詰所の壁に張って、日々の公園管理に活かされたそうです。
今、能代地区の公園剪定が格段に良くなっているのは、作業に当たる人たちが常に意識を持って業務に当たっているからですが、それを、市職員全員が持てばいいだけのこと。
昔、小学校の教室の壁には、『廊下を走るな!」とか『ゴミを捨てるな!』などの張り紙がありましたが、それと一緒で、『ブツ切りするな!』を、能代市の道徳としてもらいたいものです。

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提案書を届けた後は、市庁舎で花見。
この桜は、旧二小の校庭の木を新庁舎に取り込んだものですが、二小が閉校となった後は、地域の方々の手で守られてきたものです。
そして今は、樹木医さんも関わって、適正な手入れがされています。
今回の2の提案はまさにこれで、市民協働と樹木の適正管理という点では、この庁舎の桜は良きお手本。
公共緑地は『みんなの庭』です。
能代が、ブツ切りの無い美しい『庭』になるためにも、まずは行政自身が意識を高めてほしいというお願いでした。
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