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作庭紹介

ジュンベリーと土の灯りがある庭

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秋田市で施工中の庭が完成しました。
洋風建築の前庭ですが、今回は、既存アプローチの左脇の部分を中心に造園、2本のジュンベリーで正面の窓を隠し、足元にはワイルドストロベリーを植えるなど、庭に、実を摘まんで食べるという楽しみを持たせています。

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2本の木の間には模様の入った円柱状の物体がありますが、これは、土を突き固めてつくった灯り。
ソーラーライトなので、昼の光を受けて暗くなると点灯します。
こうしたポイントがあると目が自然とそこに向かうため、窓に向かいがちな来訪者の視線を引き付ける役目もしています。

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アプローチの反対側には少し小さい灯りをもう1個。
どちらも同じ素材でつくっていますが、左は生け込み式で右は台石に載せるタイプにしています。
土に生け込んだり基壇の上に載せるといえば石灯籠ですが、灯籠はもともとが照明。
このライトは石ではなく土ですが、オブジェとしての効果もあり、現代の灯籠としても使えるでしょう。

2つとも庭に馴染んでいると思いますが、この円柱はオレンジ、グレー、ブラウンの3色の層の重なり。
建物外壁やアプローチ、ジュンベリーの後ろにある木柵など、周囲の色を取り込んでいるため、違和感なく庭に溶け込んでいるようです。

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こちらは、アプローチから軒下の通路へのつなぎ。
白いマンホールが目立つため、同色同型同大の飛石を周りに据えて、園路の一部分のように見せています。

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背後に回ると、立派な木柵が。
実はこの庭は、離れて暮らす娘さん家族への、お父さんからのプレゼント。
この木柵はお父さんの作とのことで、庭の背景に使わせていただきました。

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この柵があることで軒下の通路やホースが隠れ、手前の景色も引き立てるという、とても大きな役割を果たしてくれています。
これで木の周りを一周したことになりますが、三角形の敷地に合わせて石積みも三面にし、それぞれの素材や積み方も変えています。
石積みの手前には同じ向きをした三角形の物体がありますが、さて、これは何でしょう?

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色と形で想像がつくと思いますが、これは、円柱の残り材でつくったチョコレートケーキです。
小さな花台にもなるので、上面を飾れば、まさにデコレーションケーキとなるでしょう。
いろんな使い方をしてもらればと思います。

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アプローチからは住宅に付随するテラスに向かい、バークチップの園路としました。
入口近くに庭内部へと向かう立派な道をつくると不用心なので、少しボカした感じにしています。
周りに匍匐性の下草を植えれば、やさしい道になっていくでしょう。
バークチップ周りは軽石を敷いていますが、軽石は土壌改良剤でもあり、砂利と違って、土に入れば植物が育ちやすい環境ができていくので、そのまま底土と混ぜて草花を植えても大丈夫。
お子さんが小さいうちは砂利などを投げてよく遊びますが、周りの土と混ざっても全く問題はありません。
ご家族で、庭いじりを楽しんでもらえればと思います。

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庭の完成をお父さんに報告に行った際、お父さんのお宅にも、土の灯りを一つプレゼントしました。
離れていても、お互いの庭に同じものがあると、庭が家族の心を繋いでくれると思っています。
夜になると、娘さんやお孫さんたちと、『灯りがついたよ!』などと、電話で話されているかもしれませんね。
そんな様子を思い浮かべながら、お宅を後にしました。

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