市長への手紙の回答書~植栽支柱の共通仕様書提案~
2020年10月22日

県知事に手紙を出したばかりですが、今日は「市長への手紙」の返事が届いていました。
10月6日に行われた関係課長との会談そのものが市側の回答でしたが、現時点での市の考えが形として残るように、文書での回答をお願いしたものです。

提案のメインは「樹木を損傷させない能代市独自の植栽支柱の共通仕様書を」というものですが、10年前に「適正に取り付ける」としていたものがこの5年程の間に様々な課で同じ失敗が繰り返され、その間にも、「工事に担当課が立ち会い、見本取り付けを行う」としていたものが実行されなかったということがあり、全庁的な制度化(義務化)を求めました。
同じ案件の提案はこの2年の間に5回、今年で3回目ですが、やはり回答は「検討」で、制度化にはなかなか至らない模様。
ただ進歩はあって、関係部署による連携会議を持ったこと、今後も知識の少ない課への情報提供を行うこと、そうした会議を毎年定期に行うこと、現場に関係者が集まって学ぶことなどは行っていくとのことで、その決意を示されたことは高く評価したいと思います。
専門職員を置かない自治体で、異動に左右されない体制を作るには縦割り行政に横の繋がりを持たせるしかなく、また、役人さんが現場に足を運ぶことで造園実務への理解が広がるので、これは本当に良いことです。
決まりを作らなくとも、その積み重ねの中で改善されていくのであれば、それが理想。
この流れを途絶えさないことが大切で、退化することなく常に進化していかれることを願っています。
これをもって、能代市への私の提案やボランティア活動は一段落。
市町合併から13年の活動で、良好な計画管理が継続される体制や意識啓発がある程度はできたのではないでしょうか。
私の役目は道開きだと思っているので、後は仕事でやっている方々にバトンタッチといたします。
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