サツキの雪囲い~15年目の改良~
2020年12月10日

10㎡程のサツキの雪囲い(写真は2013年)。
冬期はアプローチの雪寄せ場になるのでヨシズなどでは弱く、毎年、板で頑丈に棚を作っていました。
杭の上にタルキの胴縁を打ち、板を並べて釘で固定、さらに縄で押し縁を掛けるという竹垣のような作業。
板は縄だけでも固定でき、解体も切るだけなので作業が早い反面、縄固定だけだと結束に時間が掛かる。
その時間を短縮するために釘は板の両端と真ん中だけに打ち、縄も5枚間隔程度で結ぶという構造で作ってきましたが、それでも、100本近い釘打ちは結構な手間で、それをバールで1本1本抜くのははもっと大変。
最近は施主さんが解体をしてくださっているので助かりますが、その作業を軽減してあげることはできないか。。
などと思いつつ釘を買いに行くと、そこで目にしたのが簀子。
始めからある程度の大きさのピースを作って現場で組み合わせれば、解体や運搬も楽になるのでは。

そう閃いて、釘ではなくビスを買い、ちょっと長めの簀子を6ピースほど作ってみました。
一組に板は5枚程度、それを縄ではなく板の端材でビス止めしています。
囲い材はうちの倉庫で預かっていますが、このぐらいだと持ち運びも楽で、作製や解体、車への積み込みもかなりはかどります。

見映えはそんなに変わらないと思いますが、植栽から15年目にして、工法に改良を加えました。
作業効率と見映えが良く、相応の強度があって経済的。
これからも、そのための進化を考えていこうと思います。
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