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冬季剪定

ご神木の剪定

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子供の頃は、近所に大きな木がたくさんあったと記憶しています。
山間の集落なので庭という感じではなく、家々の風除けであったり暮らしに活かすために植えられたものでしょう。
そうした名残りの木が生家の周りにもあって、夏は大きなケヤキの木蔭が家を包んでいました。

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人は樹木から守ってもらうために木を植えます。
それでも、時代とともにいろんな問題が出てくるもので、今春、電力会社から、高圧線に障る枝を剪定させてほしいとの打診がありました。
ケヤキの下には祖父が祀ったという竜神様があり、ご神木に手を掛けることは憚られますが、植木屋の私でさえ容易に手を入れられない大木をこのまま残すことは、後に子どもたちの負担になるでしょう。
集落の中心部にあり、幹線道路にも面している家の木は、地域にも何かしらの迷惑や不安を与えてしまう。
人と樹木が共生していくためには、今のうちに手を打っておいたほうがよいのではないかと、剪定をお願いすることにしました。
ただ、電線支障剪定は造園のプロではなく電気のプロが行うため、樹木への影響が心配。
その対策として、現地で電力会社と剪定業者の3者で打ち合わせをし、落葉後に私の立会いの下に行うことで合意、先日、その剪定が行われました。

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このブツ切りのケヤキは、以前、私が里親をしている並木で行われた電線支障の剪定。
時期も切り方も問題外、管理者である秋田県も電力会社任せで立ち会わなかったことから起こった事態です。
電線支障剪定は公共樹や民間の庭を問わずこのようになってしまう傾向がありますが、今回の業者さんは、一昨年に、私が講師を務めた街路樹剪定の現場講習会(秋田県主催)に参加された会社だったのが幸いでした。

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黄色い保護カバーが高圧線。
ケヤキや背後の杉はそれよりもはるかに高く、樹高は15mを越えます。

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高圧線に掛かる枝だけを切っても2、3年後にまた剪定が必要になります。
その下の電話線も障っているため、今後、木の枝が支障を起こさないように、道路側に位置する主幹を電話線下の分岐まで下げ、家側に伸びる太枝を残すという方針を現場で説明し、作業に入ってもらいました。

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ケヤキは築山の上にあり、そこから2mほどの所から分岐。
切るのは二股に分かれている左側の主幹ですが、太い枝ほど切る位置と角度が大事です。
一発で切りたいであろうところを、50㎝上、10㎝上と3回に分けてもらい、事前に付けたカラーテープに沿って剪定してもらいました。

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まずまずの切り口。
剪定された主幹には、私が調合した殺菌剤を塗ってもらいました。
おそらく、講習会でやったことを現場で行ったのは初めてなのではないかと思いますが、丁寧にやっていただけたことを有り難く思います。

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作業は1日掛かり、幹線道路に重機が3台も入るなど、集落の皆さんには通行や騒音のご迷惑をおかけしました。
屋敷林のようだった樹林が半減したのは残念ですが、安全作業で終えることができたのはなにより。

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いくつか残してもらったケヤキの幹は、集落のために活かしたいと思っています。
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