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土の手入れ

一期工事完了(枝暗渠&土壌改良)

庭づくりは地盤の造成から。
重機や資材が搬入されて、現場は土工週間に入りました。

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クレーンで搬入したバーク堆肥を使用各所に配分。
運搬は重機でも積み下ろしは人力です。
20㎏袋を300回移動するのに2日掛かりました。
庭づくりはこれからなのに、すでに身体が悲鳴を上げています。

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資材を搬入したら既存樹の移植。
根周りを掘ると水が湧き出してきました。
事前に土質調査をしていたので予想の範囲ですが、樹木は、粘土質土壌の上に山砂を盛って植えられた模様。
庭の樹々がなかなか良くなれないことには、下層の水はけの悪さと表層部の乾燥などが影響しているようです。
今回の仕事はそのことの改善にあり、樹木が育てる環境をつくることが目的。

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樹木を寄せて、その下を試験掘り。
やはりグライ化しています。
表層は山砂(40㎝の盛土部分と地盤下30㎝)ですが、砂地に浸みこんだ雨水が硬い粘土層に阻まれて地下に浸透できず、庭周囲にもコンクリートが巡らされているため、地下30㎝の所でプール状態になっていることが予想されます。
加えて、隣地が丘陵となっていることから、高所から流れてくる地中水が低所(道路側溝)でせき止められ、敷地全体に停滞しているのかもしれません。
このグライ化した青い土を見ていると、周囲の地形や見えない地下のことを第一に考えなければならないと思い知らされます。

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さて、ではどうするか。
以前、深い穴を掘って透水層まで抜き、そこに浸透管を埋設する方法を行ったことがありますが、井戸掘りなども行う地元の業者さんに訊いたところ、この土地の粘土層はかなり深いとのこと。
仮に抜けたとしても、周囲から常集する水に対応するためには大掛かりな仕掛けが必要になり、水位が下がることによって地盤沈下の危険も出てくる。
そして抜けなければ、大量に集まる水をポンプアップする設備が必要になる。
これは現実的ではないと、今回は、庭奥に地中水を誘導する工法で行うことにしました。

その手始めとして、試験掘りの穴に炭俵をまるごと投入。

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穴を掘ると水が集まってきますが、これによって土中の停滞水が動く。
各所に炭俵や炭を巻いた通水管を埋設し、淀んだ水を浄化しつつ、あふれた水を庭外に誘導していきます。

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そのためにはまず、既存樹を寄せなければならない。
樹木を掘りつつ、塀際に溝を掘り、庭の上から下へ。

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ようやく庭下に辿り着いたところで、溝を流れてくる水が庭外に出ていく前の関所作り。

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粘土質は硬く、重機が通用するのは深さ1.2mまで。
そこに、既存樹に付いていた鳥居支柱を解体して地中に枠を組み、透水シートで巻いた中に、木炭や現場発生の玉石、余剰する敷き砂利などを詰めています。
浸透桝の前後で水のきれいさが違いますが、ここで濾された水が塀外に出ていくという寸法。
後尾ができたところで中間の造作に入りますが、下記はその仕掛けです。

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中下に有孔管を仕込んだ、通気通水を図るための枝暗渠です。
無機物の砂利暗渠は目詰まりを起こしやすい。
酸素を求めて集まる根が通気管を包み込めば流入する土を留められるだろうと、土に還る素材を使って、根が走れる暗渠を作ります。

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上から下まで暗渠が通ったら、今度は下から掘り取った木を植えつつ土壌改良。

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併せて、庭に起伏と小道をつくりつつ、表側にも暗渠の溝を掘りながら。
本当は工種を一つ一つ順番にやっていきたいところですが、奥行きの無い庭は、重機の逃げ場を考えながら、端から決めていかなければなりません。
明日は雨予報という中で、重機に乗りながら5つの作業を同時進行させていくというこの状況、頭が相当に鍛えられます。

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荒整地が完了した状態。
ここから、バークと木炭を漉き込んでいきます。

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周囲にバークを敷いて、大まかな小道を示します。

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山砂部分の外側は、玉石混ざりの硬土。
この部分の暗渠は植栽後に行いますが、重機がいるうちに溝を掘っておきます。
起伏の高低差は1m程度あり、以前の3倍はあるでしょう。
粘土層からは1・3mの土層を改良したことになりますが、今後、庭の樹々はこの厚みの中で生きていくことになります。

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二期工事では、ここに新たな雑木が加わります。
里山を尾根沿いに歩く雰囲気になれば。

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駆け足で一週間分の仕事を紹介しましたが、重機に乗りながら、200袋以上の資材を開けて片付けるのは困難。
掘れば出てくる石ころを拾ったり、暗渠づくりの手元をしたり等、今回は大学生の助っ人を頼みました。
一年ぶりの庭仕事は骨が折れたでしょう。
おかげで助かりました。
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