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心に残る一冊

庭NIWA243号

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庭NIWA最新号が届きました。
今回も素敵な庭が盛り沢山です。

niwa243 (2)

中でも私の目を引いたのが安諸定男さんのインタビュー。
老眼鏡が苦手で読書をするのが億劫になっているこの頃、何の苦も無く、あっという間に読んでしまいました。

記事で共感したのは、『仕事は悩んで当然』という部分。
これを読んで、『経験を重ねて場数を踏んで、つくる度に後悔する部分が減っていき、同時に高い次元での悩みも増えてくる。庭づくりは、それでいいんです。』という言葉を思い出しました(同誌181号>「安諸定男の流儀」>『場数を踏む』)。
つくるごとに新たな悩みを感じていた時だったので、名人でもそうなんだと、胸にしみた言葉。
このこと、もしかしたら前にも書いたかな?と思ったら、やはり。
実体験と重なる言葉はいつまでも覚えているものですね。

読み進んで驚いたのは、「無名の腕利き職人がいた時代」という所に、『世田谷には井本の寅さんなんて呼ばれた人がいた』とあったこと。
えっ!安諸さん、うちの親方を知ってるの?とびっくりしました。
「井本の虎さん」はおそらく『井本寅吉』で、私が師事した親方だったからです。

同誌183号の『作庭私論』に親方の教えを少し書いていますが、戦後の東京の作庭界では知る人ぞ知る人。
安諸さん同様に若い頃は自身を磨くための放浪の旅をした人で、独立後は『流れの寅(流れをつくる名人)』と呼ばれ、界隈でも一目置かれていたと先輩たちから聞いたことがあります。
表舞台で名前を目にしたのは今回が初めてですが、自身の親方が安諸さんも認める庭師だったことをとても嬉しく思いました。

リニューアル前のHPに、「最後の江戸職人」と呼ばれた左官名人の榎本新吉さんとお会いした時のことを書いていました。
べらんめえ口調の話しぶりを聞き、なにか、自分の親方から叱られているような錯覚を覚えたことを思い出します。
こうした昭和の職人さんの話、誌面でまた聴いてみたいですね。
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