fc2ブログ

秋田県能代市で作庭を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

峠越え

2021年11月17日
戯言
日曜の夜、なんだか寒気がするなと思ったら38.1℃。
翌朝は平熱に下がったものの、翌日はまた37℃超。
上がったり下がったりが3日ほど続き、ようやく落ち着いたと思ったら、今度は下腹が痛くなってきた。
腹が張り、歩くと引っ張られるように痛い。
胃腸薬を飲んで寝ていれば治るだろう、ぐらいに思っていたが、どうにもおさまらない。
ただの腹痛とは違う気がして、ちゃんと診てもらうことにした。

このご時世、軽い風邪でも病院には行きにくい。
発熱、県外往来と、条件が揃っていればなおのこと。
案の定、入口には、「発熱のある方、風邪症状の方は電話で確認を」とあった。
でもどちらもおさまっていたから玄関に入り、検温は36,3℃。
一応、係の人に事情を話すと、「車で待っていてください」。
やっぱりそうなるか。

30分待って、OKの電話。
外は雨が降り出していた。
でも、傘を忘れたから出られない。
『しとしとぴっちゃん♪』なら大五郎のようにおとなしく待つ。
ザーザー降りでは大五郎になれず、悶々として晴れるのを待った。

小降りになった隙に病院へ戻る。
玄関先の検問は顔パス?で通過し、今度は受診科の検問。
まさかの、37℃超え。
『微熱だし県外に行ってるし、PCR検査を受けてください』。
また、外に出なければならなくなった。

検査室は、屋外に隔離されたプレハブ小屋。
1人さびしく待っていると、完全武装の看護師さんがやって来て、綿棒で鼻の穴をグリグリやりますと。
しかも10秒。
これは耐えられなくて、3秒でギブアップ。
細い綿棒に替えてもらって、それでもダメ。
最後の望みの左の鼻で、何とかクリアした。
看護師さんが数える、「1.2.3.4.5.6.7.8.9.10」のなんと長いこと。
10秒間のグリグリ攻撃は拷問のようだった。

隔離部屋で待機していると、今度は武装解除の看護師さんがやって来た。
『陰性』の朗報。
よかった。
OUT!を二度食らったからか、『勝訴!』のような、そんな喜び。
外は雨だが、これで、晴れてシャバに出られる。
それにしても、PCRって、大変だ。

隔離部屋で待つ間、腹痛の原因を考えていた。
思い出したのが、そういえば、トイレに行っていない。
異変を感じてから今日で3日目。
これはもしかして?
携帯で調べると、状況が合致した。

予感的中。
感染症(風邪)が原因で、小腸が滞ったらしい。
土中の滞りは経験しているが、腹の滞りは初めてだった。

この症状の治療とくればアレ。
アレも嫌だったけれど、PCRよりは楽だった。
でも、アレでも効かない。
通常は5日程度で治り、3日目が峠らしい。
今が一番の登坂だった。
登り切れば下るだけ。
「もうすぐ降りてくる」の言葉を信じて待つこと2日。
その日は突然やってきた。
ぴったり5日目。
何とも神々しい朝だった。

発熱からだと、ちょうど一週間。
コレで休むのは気が引けるが、動けないんだからしょうがない。
半世紀生きてきて、初体験。
それにしても、腹の滞りって大変だ。

月曜に経過を見せて、晴れて完治。
でも今度は、仕事が滞っている。
病み上がりだから、ゆっくり急ぐ。

touge.jpg

峠越えはキツイ。

touge (2)

でも越えれば神々しい。
関連記事
FUKU
Author: FUKU
福岡造園HOME
福岡造園のfacebookページ

五感で楽しめる暮らしの庭、創った庭から民謡や童謡が聞こえてきそうな、土地の風土と共にある庭を目指しています。

※記事中の写真や図の二次使用はご遠慮ください。