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秋田県能代市で作庭を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

雑木の庭 13年目の手入れ~空間と樹高の調整~

2021年12月08日
冬季剪定
2112o01 (3)

2019年に採光調整を行っていた雑木の庭。
今年は成長が顕著な樹種に、空間と樹高の調整を行いました。

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もともとは三本立ちだったハシバミの木(右)、その後に出たひこばえが成長して4本立ちに。

 2112O1 (2) 2112o (1) 2112o (2) 

ひこばえの成長力は旺盛で、隣のヤマザクラの領空を侵害するほどに。
ハシバミはこの庭で最も枝張りがあり、庭の木蔭づくりに貢献してきた木、もったいないですが、役目を果たしてくれたことに感謝して、間引きをすることにしました。

2112O1 (1) 2112o.jpg

間引き前と間引きの後。
ハシバミのひこばえは役目を終えて、もとの3本立ちに戻りました。
これで、ヤマザクラが枝を伸ばすための空間が広がります。

2112O1 (4) 2112o01 (1)

今度はミズナラ。
植栽当時はヤマザクラよりも小さかったのが、今は太さも高さも勝っています。
ミズナラは、自然界では、ブナなどとともに森の林冠を作る高木。
さすがの本領発揮ですが、庭の中ではそろそろ限界、芯止めをしつつ、ヤマザクラに障る枝と隣地に向かう枝を切り詰めます。

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剪定後と剪定した枝。
樹高は8mほどになっていたでしょうか。
剪定枝の赤矢印は、芯を一度切ってから離れて確認し、もう一段下げたという印。

透かしでやれば、一番大きな脚立で、高さ5mぐらいの所の枝を抜いていけます。
こうして見ると、剪定したミズナラとヤマザクラの樹冠がきれいに揃いました。

2112O1 (7)

人が乗ってやればこんな感じです。
これで、樹冠の高さは6mほど。

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側面から。
高さは今回、1、5mほど下がりました。

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車庫越しに見るミズナラ。
黄色い部分が、剪定前の樹高。
今は二階の高さ程度まで下がりましたが、このぐらいが、住宅の庭で維持しやすい大きさのようです。

今回の手入れで、この庭の高さが決まりました。
今後は、これを基準として、庭の林冠を維持していくことになるでしょう。
見守りつつ、手を入れていきたいと思います。





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FUKU
Author: FUKU
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