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秋田県能代市で作庭を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

米沢へ

2022年07月19日
秋田県北部から山形県の南端まで。
距離的には東京まで(約700㎞)の半分しかないけれど、電車だと7~8時間は掛かる(東京までは6時間)。
ということで、今回の山形行には妻子も同乗し、1時間ほど足を延ばして米沢へ。

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目的は、オープンキャンパス。
保護者は1人しか入れないので、運転手は駐車場で待つことにする。

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運転手の前には、幸か不幸か、枝垂れ柳と化したケヤキ。
この気の毒な姿をあと1~2時間見続けなければならないのかと思うと気が滅入る。
たまらず受付まで行って係の人に事情を訊くと、落ち葉の対処のようだった。
近くには低木を剪定している用務員さんがいて、その方の話では、電線支障もあるとのこと。

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用務員さんはバスの運転もするので、運転手?同士で気が合った。
でもこの時ばかりは植木屋に戻り、適切な剪定位置を示しながら切り口が塞がる方法を伝授、ケヤキはケヤキらしいのが自然で、柳にならないやり方をしてあげたいと話した。
県外まで来て、何ともお節介な運転手がいたものだ。
それでもやはり、学び舎の木は健全な姿でいてもらいたい。
ここは、あの上杉鷹山の街。
成せばなる。
このケヤキにもそんな思いで向かえばきっと良くなる。

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帰り道、通りがかりの博物館に寄ってみる。

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これが市立とは、米沢は凄い。
さすが、直江兼次や上杉鷹山を輩出したところ。
駆け足で見たけれど、鷹山の功績と、あの兜の「愛」の意味を知ることができた。

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建物も展示も素晴らしいが、運転手はこんな丘に目が行ってしまう。
この丘は、建築の掘削土を盛ったものだろうか。
昔の人が、城のお堀を掘った土で土塁を作り、そこに木を植えたように、この丘がただのデザインではなく、古の知恵や残土利用も兼ねたものであれば素晴らしいと思う。
建築は、隣接する米沢城との調和を図っているそうだから、その可能性もあるのではないか。
いつか機会があれば聞いてみたい。

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1日7時間の運転はけっこう疲れる。
疲れた時は温泉。
安価な公衆浴場が3つもあるのは嬉しい。
思えば、家族で温泉に来れたのは10何年ぶりか。

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ここの温泉はほとんどが掛け流しだろう。
排湯は滝になり流れになり、街なかは硫黄臭であふれている。
硫黄泉好きにはたまらないご馳走だ。

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山を下りるとこの景色。

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そして運転手は、道具の物色。
左用を見つけてまた喜んだ。
これから、盆前の剪定ラッシュが始まる。
ハンドルを鋏に持ち替えて、頑張ろう。

hidari (2)


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FUKU
Author: FUKU
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