竹通気
2022年10月02日

枝枯れが進んできた庭の木。
根周りを掘ってみると、地下30㎝の所で青灰色の粘性土に変わりました。
そのまま1m以上掘り下げると、土質は軟化するものの水は湧かず。
おそらく停滞水がこの下にあり、軟らかい土層を上下しているのでしょう。

穴には、解体した鉄砲垣の丸竹。
このひび割れた竹から、酸欠土層に空気をもたらします。

ここで登場したのが、これまた解体した御簾垣の竹。

泥漉しとして、丸竹の周りを囲みます。
竹垣としての役目を終えた竹は、土中に空気をもたらし、樹木を蘇らせながら土に還る。
この青く硬い土塊も、地上に出れば元の色に戻り、生き物を育む機能を取り戻す。
この廃竹によって、地下の青灰土もそうなっていくでしょう。
朽ちてなお役に立つ竹。
もっと見直されてもいい素材です。
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