とくさ垣
2022年10月12日

泥はね防止として、四ツ目垣と併せて植えたトクサ。
植付当初は頼りなく、垣根が支柱代わりになっていた。
竹もトクサも節があり、青竹に寄り掛かる風情は、親が子を守っているようでもある。

7年後。
竹は飴色に変り、トクサは青みを増した。
親は子を立てるように色を落とし、後ろからそっと見守る。
やがて親が朽ちれば、垣の添えだったトクサが垣根そのものになるだろう。

奥入瀬渓流に群生するトクサ。
トクサは清流に生えるが、この庭の隣には蔵王からの清水が流れている。
「水」と「青」で『清』。
久しぶりの山形では、清々しい景色が待っていた。