色違いの並木
2022年10月30日

弘前市内で見た、色違いの銀杏並木(2022年10月23日)。

このような並木は、能代市内でも見たことがありました(2010年11月6日)。
これは、片側だけに剪定が行われたために起こった現象ですが、弘前の並木と違うのは、透かし剪定がされていることと、樹木の大きさは維持されていること。

能代市内の銀杏並木(2010年)。
無剪定状態の並木が、同じ時期に黄葉しています。

大潟村の銀杏ロード(2016年11月18日)
樹形はまちまちですが、黄葉の様子は左右一緒です。

埼玉県久喜市役所前の銀杏並木(左)と庁舎の銀杏(右) (2013年10月20日)
剪定した街路樹と無剪定の庁舎の木が色違いに並んています。
同種同樹齢の樹木が同じ場所にあるのに、なぜ色違いになるのか。
その理由を、下記の二つの新聞記事が教えてくれています。


整形や自然形に関わらず、剪定で葉の量が極端に減ると、黄葉が遅れたり、黄葉できずに落葉します。
黄葉するということは、樹木が来春に芽吹く養分を作り終えたという印。
晩秋でも葉が青いのは、まだ養分が不足していて活動を続けているということです。
樹木剪定の基本として、「①切る時期②切る位置③切る量」が挙げられますが、③の良否が判るのが黄葉の時期でしょう。
透かせばいいというものではなく、樹木に異変を起こさせずに活動させてあげることが大切。
そんなことを、色違いの並木が教えてくれています。
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