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秋田県能代市で作庭を行う福岡造園のブログです。 日々の仕事や活動等の最新情報を載せていきます。

日本一の大イチョウ

2010年03月21日
街の緑1(勉強及び視察) 4
先日、所用で青森県津軽市まで出掛けました。
日本海回りで行ったのですが、道中、「日本一の大イチョウ」の看板に引かれ、ちょっと見学。

IMGP7172.jpg

大きな木の下に立つと、包まれるような優しさを感じるとともに、凛とした空気を感じます。
これが、樹齢千年の木が持つ「気」なのでしょう。

IMGP0551.jpg

案内板の解説には「ありがたい樹」とあります。
「ありがたい」という言葉は「有ることが難しい」と書きますが、この大木の存在感と風格を前にすると、自然に手を合わせたい気持ちになるから不思議です。

千年もの長い間ここに立ち、土地の人々の暮らしを見守ってきたこのイチョウ。
人々もまた、この木に畏敬と感謝の念を持って接してきたことでしょう。
大木の存在は、土地の人々の愛情と時間の積み重ねの賜物でもありますね。

IMGP7174.jpg IMGP7175.jpg

日本一のイチョウの周辺には由来を書いた看板とともに、イチョウにちなんだ様々なものが作られています。
この木の大切さを伝えようとする思いもまた、この木が千年も人々に愛される所以なのかもしれません。

今度は、深緑の木陰や黄金のじゅうたんの頃に、また行って見たいと思います。

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追記

先日、鎌倉は鶴岡八幡宮のイチョウが倒木したというニュースを聞き残念に思っていたのですが、一昨日の新聞に無事移植されたという記事が出ていて驚きました。
伐採されたものとばかり思っていたので、この木を大切に思う方々の愛情の深さに感動です。
もうすぐ芽吹きの季節。
この木を愛する人々のためにも、少しでも長生きしてくれることを祈ります。
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FUKU
Author: FUKU
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Comment(4)

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紅の葉

TELさんへ

樹齢千年の命と時間は、お金では買えません。
千年前の人は、どんな思いでこの木を植えたのでしょうね。
植えた人の思いを千年もの長い間引き継いでこられた鎌倉の皆さんも素晴らしいです。
この木を守り、命を繋ごうとされている方々のご尽力と愛情に感動です。

2010/04/03 (Sat) 21:21

TEL

去年、鎌倉八幡宮で12社ほどが展示する坪庭程度の広さの
庭の作製に携わったんですが、上京したてって事もありその時初めてオオイチョウを拝見しました!
すばらしっすねあの木は♪

また植えて再生しようとしてる。それだけの貴重な樹木ではあるかも知れないですけど、
また植えればいいやぁ。
たかが木だべ。
そんな考えじゃなかったってのがなんか。。嬉しかったですし、感謝しました。

若い人達もその考えになってくれればなぁ(笑)
頑張ろっと俺!

2010/04/02 (Fri) 21:18

紅の葉

しんぼうさんへ

「イチョウのまな板から根が出た」、なんとお得なのでしょう。
お彼岸だけに、棚からボタ餅な話であります。
それにしても、イチョウの生命力はスゴいですね。

鎌倉のイチョウ、母校の教授が陣頭指揮を執られているとのこと、お名前を聞いて懐かしく思いました。
再生の確率は90%だそうです。
頑張ってほしいですね。

それにしてもこの時期に半袖で仕事とは、地球はどうなっちゃったんでしょう。
まさに、イチョウ気象であります(笑)。

2010/03/22 (Mon) 13:08

しんぼう

しばらく使ってなかったイチョウのまな板から根が出て芽が出た、と聞いたことがあります。すごい力を持ってますね。鎌倉のイチョウ、元気になってもらいたいです。
昨日は半袖で仕事していたのに今日の福島はまた雪がちらついてます。そちらはどうでしょうか。たイチョウ管理気をつけてくださいませ

2010/03/21 (Sun) 18:13